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西海祭りに行ってきました。

女性がキリコを担ぐ事が伝統的に行われている全国でも珍しい祭「西海祭り」に行って来ました。西海祭りは志賀町(旧富来町)の西海地区で毎年8月14日に開催されています。

当日の朝刊に西海祭りの予定など掲載されてるのかなと思っていたのですが,全く何も掲載されていませんでした。

西海祭りは18:00に西海神社と松ケ下神社にキリコが集合するということなので16:00に金沢を出発しました。国道8号線から白尾インターで能登有料道路に入り柳田ICから国道249号線に出て志賀町(旧富来町)に向いました。旧富来町へは能登有料道路の西山ICや徳田大津ICから降りるという選択肢もありますが,それほど時間短縮にならなく料金も割り増しになるので柳田ICからおりました。
お盆なので混んでいるのかなと心配していましたが,津幡から白尾インターまでは多少混雑してましたが,能登有料道路に入ってからは,問題なく通行できました。夕方ということで能登から金沢へ帰る人が多かったようで反対車線のほうが渋滞してました。

西海風戸に行く途中の増穂浦海岸付近には食事処やコンビニやショッピンセンターなどがあります。
西海祭りが行われる西海風戸や西海風無にも食料品のお店があり,西海祭り当日は遅くまで営業しています。

金沢から西海祭りが行われる西海風戸まで自動車で1時間30分かかり17:30過ぎに着きました。

18:00~24:00には西海風戸や西海風無の街は通行止めになります。西海祭り当日には臨時駐車場があるという事前情報を得ていましたが,実際には臨時駐車場は無く,西海風戸の田んぼの中の農道か,西海風戸の海岸(富来漁港)に駐車することになります。農道は暗いですし,道幅も狭いので土地勘が無い人は西海風戸の海岸(富来漁港)に駐車するほうが良いです。

駐車した場所から,すぐ近くに松ケ下神社があったので先に見に行きました。松ケ下神社には4台のキリコと1台の神輿が集まってました。その他にミニチュアのキリコもありました。幼児がかつぐキリコでした。松ケ下神社では,他に子供が担ぐキリコもあります。
松ケ下神社にはそれほど人が集まっていなかったので,800mほど離れた西海神社に向いました。西海神社には7台のキリコと神社内に神輿がありました。西海神社のほうがキリコも多く,人も,カメラ撮影目当ての人も多かったです。西海祭り見学目的の場合は西海神社のほうが良いでしょう。

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18:30から西海神社で太鼓の奉納がありました。何台もの太鼓が打ち鳴らされ迫力がありました。太鼓演奏を見るには拝殿に近い場所が良いです。太鼓は拝殿に背を向けて演奏しませんから。
太鼓の演奏が10分ほど続いてキリコの乱舞が20分ほど行われました。西海神社のキリコ7台の内3台は女性が担ぐキリコでした。各キリコは同じ年代の担ぎ手が揃えられているようです。どのキリコも素敵ですが,赤い腰巻に浴衣と白いエプロンを着用した女性が担ぐキリコは華やかであり勇ましく可愛くて,どうしても目が行ってしまいます。若い女性は,今流行のキャバクラヘアスタイルに決めていたりするのですが,それはそれで素敵です。
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キリコ乱舞が終わると,西海神社のキリコは西海風無地区を松ケ下神社のキリコは西海風戸地区を巡回します。両方のキリコとも最初はおのおのの地区の外側のほうから周ります。キリコは5分担いで10分休むというペースでゆっくり周り,休憩時には太鼓の演奏があったりました。
西海風戸や西海風無のキリコの順路を周っていると道路から各家庭の座敷が見えるのですが。何人もの人が座れるような大きなテーブルにご馳走が並んでました。
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西海祭りは休憩時間は,休憩という意味もあるのでしょうが,担ぎ手同士でいろんな話をしたり,担いでいない同級生や幼馴染と久しぶりに顔を合わせて盛り上がったりして貴重で有意義な時間のようです。女性も男性もビールを飲んだりして次第にハイテンションになります。
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外側を周り終えると海の方に降りて行きます。22:00前に風戸バス停下の海岸(美容室びーち付近)に西海神社のキリコと松ケ下神社のキリコが集結します。
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ここで長時間の休憩があり,22:20からキリコが1台ずつ順番に風戸バス停に向う坂を上っていきます。
風戸バス停近くまで登ると,一気に走って駆け上がりキリコが1台ずつ乱舞し,旧西海小学校への道に並んで待機します。
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休憩の後に,23:00頃に30分ほどかけて再び1台ずつ風戸バス停のほうに降りてきて乱舞します。乱舞が終わるとおのおのの神社に戻っていきます。西海神社へ向うキリコに同行したのですが途中休憩の時に男性が疲れ果てたという感じで休憩しているのですが,女性は歌を歌ったり掛け声を出したりしてハイテンションを持続しています。
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24:00頃に西海神社近くに集まって待機して,24:20にキリコが西海神社へ入場します。
それからは1時間休み無しでキリコと神輿がぶつかりながら乱舞の競演が続きます。
西海祭りのクライマックスです。
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1:00を越え,神輿を拝殿に収納しようと試みますが,キリコやもっと祭りを見たいという地元の人たちが阻止します。何度か拝殿に入ることを試みて1:20には神輿が無事に拝殿へ収納されます。
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神輿が拝殿に収納されてもしばらくはキリコの乱舞が続きますが,境内が一時消灯され,各キリコは戻って行きます。

西海祭りは能登の人の心意気が感じられる素晴らしい祭りでした。

駐車場から1:35に出発して,家に帰ったのは3:00でした。途中,磯貝岩でライトアップしてないかと思って寄りましたが,時間が遅かったこともあり,ライトアップしてませんでした。ちょっと遠回りになりました。

能登島向田の火祭りに行ってきた

主だった能登の祭りが行われる時には,その日の朝刊に広告と一緒に日程とか掲載されるのですが,開催当日は能登島向田の火祭りに関する掲載が何もありませんでした。
しかも七尾市のホームページのイベント情報には七尾港まつりやモントレージャズフェスティバルの情報は掲載されているのに能登島向田の火祭りに関する広報は何もありませんでした。

日本3大火祭りと言われるわりには冷たい扱いです。
ちょっと心配になったので七尾市能登島観光対策室に問い合わせの電話をしました。そしたら中止になったという連絡はありませんとボソボソとした返事がありました。

天気も悪いので,ちょっと迷ったのですが,行くことにしました。

買ったばかりのデジカメが濡れないように,レンズ以外は濡れないようにビニール袋で応急の防水袋を作りました。

金沢を16:20に出発して白尾から能登有料道路に入って,田鶴浜道路経由で能登島大橋に着いたのは17:40でした。能登有料道路を走っていると段々と空が明るくなってきて雨の心配は大丈夫そうです。

夕食は,能登島大橋を渡ってすぐの「お食事処みず」に入りました。お食事処みずは,ボリューム満点の500円定食があるお店です。一応,お昼に電話して夕方も営業している事を確認していきました。お食事処みずは20:00まで営業しています。
今日の500円日替わり定食はアジフライ,さばみそ煮,かんぱちあら煮,しめさば,さばのマリネ,とんかつ,唐揚,チキンカツ,イカ焼,かれい煮付,かれいのカラ揚げから選べました。
息子はさばみそ煮,俊はかんぱちあら煮を頼んだのですが,かんぱちあら煮は品切れだったので,しめさばにしました。そういえば前回も,かんぱちあら煮を頼んだのですが,品切れでした(笑)
500円の日替わり定食はお昼だけだと思っていたのですが,夜も同じ値段でした。驚きです。
さばみそ煮も,しめさばもボリューム満点でお腹一杯になりました。
お食事処みずのさばのみそ煮定食お食事処みずのしめさば定食
お食事処みずでは袋に一杯入ったトマト,キューリ,茄子が100円で売られていました。いわしとカワハギの糠漬が1匹100円で売っていたので5匹づつ購入しました。カワハギは5匹買うと1匹おまけについてきました。「お食事処みず」の姉妹店には能登島閨町(ツインブリッジのと寄り)に温泉付民宿「千寿荘」があり素泊まり2100円でカニ定食3000円付の1泊2食付5250円だそうです。

お食事処みずから能登島向田火祭りの臨時駐車場までは15分程度で着きました。能登島向田火祭りの臨時駐車場として,能登島市民センター,七尾市能登島総合健康センターの駐車場が用意されていました。係の人に,この奥には駐車場は無いのですかと聞くと,奥の方に臨時駐車場があって,まだ入れると思うので行ってみて入れなかった場合は,戻ってきて下さいということでした。能登島市民センター,七尾市能登島総合健康センターの駐車場から能登島向田火祭りの会場へは徒歩で20分かかるけど,奥の駐車場だと,もう少し近いとの事でした。
そういう訳で,奥の駐車場へ行くことにしました。途中,駐車できそうな波止場があったのですが,臨時駐車場の表示が無かったので,もう少し進んでみましたが,どうも行きすぎたようで,Uターンしました。結局,途中で駐車できそうな波止場(公園)が臨時駐車場でした。よく見ると目立たないですが臨時駐車場の看板がありました。波止場の臨時駐車場から能登島向田火祭りの会場へは徒歩で10分程度で行けます。

まずは伊夜比め神社に行ってみました。伊夜比め神社の境内には,大きいキリコ2台と小さいキリコ2台が揃ってました。キリコには車輪がついていました。以前はキリコを担いで移動していたのですが,担ぐ人が減ってきたので現在は曳いて移動するようになったそうです。
伊夜比め神社のキリコ伊夜比め神社のキリコ
時間に余裕があったので,能登島向田火祭りの会場も見てきました。会場の火祭広場には約30mの高さの柱松明が立っていました。周りには見学の人が入って良い区間を示す縄が張られていました。
火祭広場にはプレハブの簡易トイレが2台用意されていました。隣接の能登島向田火祭センターにも男女別のトイレが設置されています。

伊夜比め神社前の向田交差点から火祭広場に向って地元の人たちが運営しているテントショップや業者の露天が並んでました。地元の人たちが運営しているテントショップではペットボトルの飲料150円とか切ったスイカ100円やサザエの壷焼き,カキ氷などが売られていました。スイカやサザエは試食もやっていたようです。火祭広場への道路には手作りの行灯が並べられていました。
能登島向田火祭りの柱松明能登島向田火祭りの露天と行灯
19:45から20:00まで伊夜比め神社の境内のキリコの1台で,太鼓が打ち鳴らされました。
20:00から伊夜比め神社内での神事が行われ20:15からは再び太鼓が打ち鳴らされ20:20から神社内から神輿が出てきてキリコの行進が始まりました。
向田交差点で神輿の乱舞などが行われ400m離れた火祭広場までゆっくり移動し20:50には神輿やキリコが火祭り広場に入場してきます。神輿とキリコは桂松明の周りを7回周るそうです。神輿の人は見学者にこれから運転する予定を聞いて,運転しない人にはお酒を振舞っていました。
能登島向田火祭りのキリコの移動能登島向田火祭りの神輿の移動
21:30まで,松明の火がついてない状態でキリコと神輿の乱舞が繰り広げられました。
能登島向田火祭りの神輿の乱舞能登島向田火祭りのキリコの乱舞
キリコと神輿が退場した21:40頃に,2箇所の置き松明に火がくべられます。その火から手松明に火をつけて柱松明のまわりを走ったり松明を振り回したりしながら一方方向に周ります。最初は地元の人だけがまわっていますが,途中から,見学者にも松明を渡して一緒に参加することを促します。松明は,たくさん用意されていますので希望者はほぼ全員参加することができます。能登島向田の火祭りの一番の魅力は火のついた手松明を持って一緒に参加できる事かもしれません。

22:00を越えた頃に,参加者を再び縄の外に避難させ,いよいよ柱松明に火をつけます。火が柱松明全体に及び,桂松明が倒れて能登島向田火祭りのクライマックスを迎えます。大松明の倒れた方向によって、豊漁・豊作を占うということだそうです。。また柱松明の先につけられている御幣を取ったものは延命息災が叶うと言われていて争奪戦が繰り広げられるのですが,今回は桂松明が倒れる前に御幣が燃えてしまいました。
22:20に柱松明の火の勢いが弱くなって火祭広場近くに待機していたキリコが戻っていきます。
能登島向田火祭りのクライマックス能登島向田火祭りのクライマックス
能登島向田火祭センターでトイレを済ませて22:40に駐車場を出発しました。伊夜比め神社前の向田交差点までは渋滞してましたが,その後は混雑もなく0:20に自宅に着きました。
能登島には,新鮮な海鮮料理が楽しめる民宿が多いので,能登島向田の火祭りに行く場合は民宿に泊まって,新鮮な海鮮料理を楽しんでゆっくり火祭りを楽しむのがお奨めです。

能登の祭り

2009年7月9日
あばれ祭で、すっかり能登の祭りにはまって、今年の夏は能登の祭り巡りをしようと思います。
今のところ予定しているのは、能登島向田の火祭り、七尾の石崎奉燈祭、富来八朔祭りです。
急用が入らなくて天気が良ければいいなあ。

2009年7月26日
昨日は向田の火祭りに行ってきました。松明を持って会場を周るのは見学者も参加できました。

2009年8月1日
今日は七尾の石崎奉燈に行く予定でしたが,体調が万全ではなく天気も午後からくずれそうなので行くのを断念しました。

2009年8月15日
昨日、志賀町の西海祭りに行ってきました。赤い腰巻、浴衣、前掛けをした女性たちが担ぐキリコは、とても良かったです。

2009年8月20日
ますます能登の祭りにはまってしまいました。
今年は、にわか祭、富来八朔祭り、蛸島キリコ祭り、寺家キリコ祭り、小木袖ギリコ祭りも行きたいと思ってます。

2009年9月21日
能登の祭りの季節が終わりました。
にわか祭、富来八朔祭り、蛸島キリコ祭り、寺家キリコ祭り、小木袖ギリコ祭り、中島お熊甲祭りに行ってきました。
いずれの祭りも他の祭りと違う特徴があり、見ていて飽きませんでした。
来年も、能登の祭り巡りをしたいと思います。
来年は再びあばれ祭りに行って、その後、飯田の燈籠山祭り、能登町のどいやさ祭、恋路の火祭り、輪島の名舟大祭、七尾の石崎奉燈祭、珠洲の宝立七夕キリコ祭り、穴水の沖波大漁祭、輪島大祭、柳田大祭などに行きたいと思ってます。

あばれ祭の近辺の観光について

あばれ祭のクライマックスは初日,2日目ともに夜になります。あばれ祭を両日楽しむ場合は,日中の時間の過ごし方を考えておく必要があります。
輪島の朝市や千枚田曽々木海岸九十九湾恋路海岸見附島の観光を楽しむというのが一般的です。
日帰り湯を楽しもうということでしたら,   
   国民宿舎能登やなぎだ荘    400円 7:30~21:00
   縄文真脇温泉浴場        450円 10:00~22:00
   能登七見健康福祉の郷なごみ 450円 10:00~22:00
などがあります。
季節の花を楽しむということでしたら,平等寺のアジサイ柳田植物園のハナショウブが、ちょうど見頃になっています。平等寺のアジサイはお奨めです。

あばれ祭のツアーについて

あばれ祭でクライマックスの場面を見るために待機している時に,観光客の人と話していたのですが,奈良県や姫路から,あばれ祭見学を組み込んだツアーに参加したとのことですが,宿泊はいずれも志賀町の能登ロイヤルホテルで9時30分前後に宇出津を出発しないといけない予定になっていました。つまり,あばれ祭のクライマックスを見ずして宇出津を去らないといけないということです。
こんなツアーを開催して,あばれ祭の評判を落とすような事にならないか心配です。
ツアーを利用して,あばれ祭を見に来ることは絶対にお奨めしません。