空き家を放置するとボロ家になる |
空き家は、空気の出入りがないと、湿気が貯まるので、老朽化が進み、シロアリが発生しやすくなります。 樹木を放置しておくと、落ち葉が雨どいを塞ぎ、雨漏れの原因になります。 ゴミの不法投棄、やぶ蚊の発生、ネズミの被害、放火、不審者の侵入なども起きやすいです。 水道の排水S字トラップが渇き、下水の臭いが室内に充満します。1か月も放置すると、室内の空気がどんよりしてしまいます。 庭の雑草もひどく、クモの巣が張って、ゴキブリの糞が目立つようになります。夏には雑草が1mを超える場合もあります。 空き家を管理しようとしても、離れている場合は交通費がかかるし、誰かに管理を頼むと毎月の費用がかかります。 使わなくても水道料・下水道料・電気料がかかります。固定資産税・都市計画税も毎年かかります。 トタン屋根は7~8年毎に手入れが必要で、セメント瓦は30~40年、日本瓦は50年くらいが寿命です。 水道管は30年も経つと修繕や交換が必要になります。 空き家を貸そうとすると、そのままでは借り手が付かずリフォームが必要になり、それでも借り手が必ず見つかるとは限りません。 借り手が見つかっても、水回りの設備が壊れたり、雨漏りがすると高額の修理費を負担しなければいけません。 古い家だから、その分安くしているつもりでも、修理費は貸主の負担になります。 場合によっては賃貸料より経費が上回る事もあります。 空き家を解体しようとすると、解体費用が、一般的な木造住宅の場合でも100万円以上の費用がかかります。 空き家を解体して更地にすると固定資産税は6倍になります。 市街化調整区域外だったり、道路に2メートル以上接してなかったり、土砂災害特別警戒区域内だったりすると、建物を解体してしまうと、2度と建物を建てられなくなる場合もあります。 現在は820万戸(7.4戸に1戸) の空き家があり、人口の減少傾向が続くと思われるので、どう考えても不動産価格は下がります。使う予定が無く需要があるか判らないような住宅は、売れるうちにさっさと処分するのが賢明です。 持ち主が認知症になるような事にでもなれば、もう売る事すらできなくなります。 住宅は20年たてば0円の価値でしか査定されません。へたすれば解体費用を差し引かれて、土地値より安くしないと売れなくなります。 価値が安い不動産は、諸経費を考えると、不動産屋にとっても、赤字になってしまうので扱いを避けたがります。 地方自治体に寄付しようと思ってもは、地方自治体は不動産の寄付を受け付けません。踏んだり蹴ったりです。 |