主だった能登の祭りが行われる時には,その日の朝刊に広告と一緒に日程とか掲載されるのですが,開催当日は能登島向田の火祭りに関する掲載が何もありませんでした。
しかも七尾市のホームページのイベント情報には七尾港まつりやモントレージャズフェスティバルの情報は掲載されているのに能登島向田の火祭りに関する広報は何もありませんでした。
日本3大火祭りと言われるわりには冷たい扱いです。
ちょっと心配になったので七尾市能登島観光対策室に問い合わせの電話をしました。そしたら中止になったという連絡はありませんとボソボソとした返事がありました。
天気も悪いので,ちょっと迷ったのですが,行くことにしました。
買ったばかりのデジカメが濡れないように,レンズ以外は濡れないようにビニール袋で応急の防水袋を作りました。
金沢を16:20に出発して白尾から能登有料道路に入って,田鶴浜道路経由で能登島大橋に着いたのは17:40でした。能登有料道路を走っていると段々と空が明るくなってきて雨の心配は大丈夫そうです。
夕食は,能登島大橋を渡ってすぐの「お食事処みず」に入りました。お食事処みずは,ボリューム満点の500円定食があるお店です。一応,お昼に電話して夕方も営業している事を確認していきました。お食事処みずは20:00まで営業しています。
今日の500円日替わり定食はアジフライ,さばみそ煮,かんぱちあら煮,しめさば,さばのマリネ,とんかつ,唐揚,チキンカツ,イカ焼,かれい煮付,かれいのカラ揚げから選べました。
息子はさばみそ煮,俊はかんぱちあら煮を頼んだのですが,かんぱちあら煮は品切れだったので,しめさばにしました。そういえば前回も,かんぱちあら煮を頼んだのですが,品切れでした(笑)
500円の日替わり定食はお昼だけだと思っていたのですが,夜も同じ値段でした。驚きです。
さばみそ煮も,しめさばもボリューム満点でお腹一杯になりました。
お食事処みずでは袋に一杯入ったトマト,キューリ,茄子が100円で売られていました。いわしとカワハギの糠漬が1匹100円で売っていたので5匹づつ購入しました。カワハギは5匹買うと1匹おまけについてきました。「お食事処みず」の姉妹店には能登島閨町(ツインブリッジのと寄り)に温泉付民宿「千寿荘」があり素泊まり2100円でカニ定食3000円付の1泊2食付5250円だそうです。
お食事処みずから能登島向田火祭りの臨時駐車場までは15分程度で着きました。能登島向田火祭りの臨時駐車場として,能登島市民センター,七尾市能登島総合健康センターの駐車場が用意されていました。係の人に,この奥には駐車場は無いのですかと聞くと,奥の方に臨時駐車場があって,まだ入れると思うので行ってみて入れなかった場合は,戻ってきて下さいということでした。能登島市民センター,七尾市能登島総合健康センターの駐車場から能登島向田火祭りの会場へは徒歩で20分かかるけど,奥の駐車場だと,もう少し近いとの事でした。
そういう訳で,奥の駐車場へ行くことにしました。途中,駐車できそうな波止場があったのですが,臨時駐車場の表示が無かったので,もう少し進んでみましたが,どうも行きすぎたようで,Uターンしました。結局,途中で駐車できそうな波止場(公園)が臨時駐車場でした。よく見ると目立たないですが臨時駐車場の看板がありました。波止場の臨時駐車場から能登島向田火祭りの会場へは徒歩で10分程度で行けます。
まずは伊夜比め神社に行ってみました。伊夜比め神社の境内には,大きいキリコ2台と小さいキリコ2台が揃ってました。キリコには車輪がついていました。以前はキリコを担いで移動していたのですが,担ぐ人が減ってきたので現在は曳いて移動するようになったそうです。
時間に余裕があったので,能登島向田火祭りの会場も見てきました。会場の火祭広場には約30mの高さの柱松明が立っていました。周りには見学の人が入って良い区間を示す縄が張られていました。
火祭広場にはプレハブの簡易トイレが2台用意されていました。隣接の能登島向田火祭センターにも男女別のトイレが設置されています。
伊夜比め神社前の向田交差点から火祭広場に向って地元の人たちが運営しているテントショップや業者の露天が並んでました。地元の人たちが運営しているテントショップではペットボトルの飲料150円とか切ったスイカ100円やサザエの壷焼き,カキ氷などが売られていました。スイカやサザエは試食もやっていたようです。火祭広場への道路には手作りの行灯が並べられていました。
19:45から20:00まで伊夜比め神社の境内のキリコの1台で,太鼓が打ち鳴らされました。
20:00から伊夜比め神社内での神事が行われ20:15からは再び太鼓が打ち鳴らされ20:20から神社内から神輿が出てきてキリコの行進が始まりました。
向田交差点で神輿の乱舞などが行われ400m離れた火祭広場までゆっくり移動し20:50には神輿やキリコが火祭り広場に入場してきます。神輿とキリコは桂松明の周りを7回周るそうです。神輿の人は見学者にこれから運転する予定を聞いて,運転しない人にはお酒を振舞っていました。
21:30まで,松明の火がついてない状態でキリコと神輿の乱舞が繰り広げられました。
キリコと神輿が退場した21:40頃に,2箇所の置き松明に火がくべられます。その火から手松明に火をつけて柱松明のまわりを走ったり松明を振り回したりしながら一方方向に周ります。最初は地元の人だけがまわっていますが,途中から,見学者にも松明を渡して一緒に参加することを促します。松明は,たくさん用意されていますので希望者はほぼ全員参加することができます。能登島向田の火祭りの一番の魅力は火のついた手松明を持って一緒に参加できる事かもしれません。
22:00を越えた頃に,参加者を再び縄の外に避難させ,いよいよ柱松明に火をつけます。火が柱松明全体に及び,桂松明が倒れて能登島向田火祭りのクライマックスを迎えます。大松明の倒れた方向によって、豊漁・豊作を占うということだそうです。。また柱松明の先につけられている御幣を取ったものは延命息災が叶うと言われていて争奪戦が繰り広げられるのですが,今回は桂松明が倒れる前に御幣が燃えてしまいました。
22:20に柱松明の火の勢いが弱くなって火祭広場近くに待機していたキリコが戻っていきます。
能登島向田火祭センターでトイレを済ませて22:40に駐車場を出発しました。伊夜比め神社前の向田交差点までは渋滞してましたが,その後は混雑もなく0:20に自宅に着きました。
能登島には,新鮮な海鮮料理が楽しめる民宿が多いので,能登島向田の火祭りに行く場合は民宿に泊まって,新鮮な海鮮料理を楽しんでゆっくり火祭りを楽しむのがお奨めです。