九十九湾 |
能登の内浦にある九十九湾は海中の透明度が高く、イソギンチャクやヒトデ、ヤドカリなどの磯の生物を直接観察できる磯の観察路もあります。九十九湾には遊覧船が運航しています。遊覧船はのと海洋ふれあいセンターの下と能登勤労者プラザ側の2ヶ所の乗り場があり、おのおの別の会社のようです。
能登勤労者プラザ側の乗り場のほうが大手の会社のようで遊覧船の種類も多く、船底がガラス張りになっていて海中をのぞきながら遊覧できます。でも実際は海中の透明度はそれほどでもないので過大な期待は禁物です。まあ九十九湾内を遊覧するだけでも充分楽しめると思います。魚を餌付けしてますので、そのポイントで餌を蒔くと魚がいっぱい寄ってきます。 のと海洋ふれあいセンターの下の遊覧船は、ちょっと小さいのですが、生け簀に連れて行ってくれ、生きている蛸を触ったり魚(タイ、ブリ)に餌をあげたり出来ます。子供たちは、こちらのほうが楽しめるかもしれません。 ガイドブックやパンフレットでは九十九湾の美しい写真が掲載されていますが,過去に何度も九十九湾に行っていますが,なかなか美しい景色に出会えません。それで今回は,徹底的に九十九湾を探索しました。 まず最初に九十九グランドホテル跡に行きました。九十九グランドホテルはすでに廃業していて,海岸へ行く道にはロープがかかってましたが,ちょっと入ってみました。九十九グランドホテルの海岸は「のときんぷら」の遊歩道(自然観察道)と繋がっているので,「のときんぷら(能登勤労者プラザ)」から遊歩道(自然観察道)を利用するのが良いでしょう。但し,「のときんぷら(能登勤労者プラザ)」から海岸に下りるには長い坂道を降りていかなければいけません。遊歩道(自然観察道)からは蓬莱島を正面から見ることができ,なかなかの景観です。でも観光パンフレットで掲載されている蓬莱島を上から写したショットとは明らかに違います。 次に百楽荘(旅館)に出かけました。百楽荘へは前もって撮影の申し込みをしておきました。百楽荘の正面の右側のところ(建物に入らずに行けます)に通り口があり,入ったすぐに螺旋階段のある展望台がありました。確かに美しい景観ですが,蓬莱島の一部が木に隠れていて,九十九湾として紹介されている景色とは違っています。 でも,螺旋階段のある展望台からは顔面岩が見えました。 螺旋階段を上がらないで奥に進むと百楽荘の建物の下を通る道があり,奥へ奥へと進んで行きます。途中で海岸線に降りる道と,もっと奥へと行く道にわかれていて,最初に奥への道を進んで行きました。そちらの行き止まりの場所が岬の先端になっていて息を呑むような美しい風景が目に入ってきました。まさしく九十九湾として紹介されている,あの景色です。この光景を見ないことには九十九湾の美しさを楽しんだことにはならないと言ってもよいくらい素晴らしい光景です。 ゆっくりと九十九湾の風景を楽しみ,海岸線への遊歩道も進んでみました。百楽荘の海岸線は完全にプライベートな海岸になっていて遊歩道の散策や,釣りなども楽しめるようになっていました。 百楽荘の遊歩道は他の遊歩道と遮断されていますので,宿泊者以外は入れません。 岬や展望台は,一般の観光客は利用できるのか聞いてみましたが,駐車場が少ないこともあり,宿泊者だけが利用できることになっているということでした。 九十九湾ってパンフレットの写真を見ると景色が良いけど,実際に行ってみると景色のよい場所が無いとよく言われますが,それらの写真は航空写真か,宿泊者だけが入れる百楽荘の敷地内の岬からの景色だったりします。つまり,一般の観光客には見る事ができません。 船底がガラス張りになっていて海中をのぞきながら遊覧できるということで実際に乗ってみると,思ったほどの透明度が無くがっかりしたという意見も聞きます。 九十九湾はある意味,期待を裏切る代表的な観光地とも言えますが,九十九湾は潜在的な魅力は充分あるので,九十九湾の価値を高めるためにもなんらかの対処が必要だと思われます。 石川県能登町市之瀬 九十九湾の場所はこちら |
九十九湾の遊歩道(自然観察道)からの風景 | ||
百楽荘から見える九十九湾の風景 | ||