富士写ケ岳の登山に行った帰りに、蟹淵(がんぶち)に寄りました。
蟹淵は大蟹がすむという伝説の残る神秘の池で、6月の降雨期には、天然記念物のモリアオガエルの産卵や絶滅危惧種のルリイトトンボなどのトンボが見られます。能美市の天然記念物として指定されています。いつか蟹淵に行こうと思っていたのですが、天気も良かったので寄ってみる事にしたのです。蟹淵は晴天の時のほうが美しいようなのです。モリアオガエルの産卵期には蛇がでると言われ、蛇嫌いの自分にとっては、新緑の美しいこの時期のほうが良いかなと思ったのもありました。
蟹淵には鶴来から鍋谷・佐和谷林道を通っても行けるのですが、林道の距離が長いので、鍋谷のほうから行くほうが良いです。鍋谷のほうから行くと蟹淵への分岐点の手前400mくらいの場所に5台程度の駐車場があります。駐車場には1台の自動車が駐車していました。
蟹淵への分岐点から蟹淵のほうに舗装のしていない林道があるのですが、「道路陥没のため車両通行止め」になっていました。車両通行止めになっていなくても、かなりガタガタな道ですし交差もできないので自動車で入らないほうが無難です。
鍋谷の集落には「クマ出没!キケン!」のポスターがあちこち貼られていました。
蟹淵への分岐点には、「登山者の皆さま 熊の出没が相次いでいます。登山するときは、音の出るものを見につけ複数人で行動するか、登山を控える などの対応をお願いします」という掲示がありました。一人だったので、ちょっと不安でした。
蟹淵への分岐点から徒歩15分で蟹淵に着きました。蟹淵の手前で、川の急流の脇を岩場を登っていかないといけない所もありましたが、それ以外はなだらかな傾斜の道でした。
蟹淵の水はコバルトブルーで美しかったです。蟹淵の一番奥のところで、本来ぐるっと遠回りしないといけないのに、間違えてショートカットしてしまい、足が沈んでごぼりました。それで登山靴がドロドロになってしまいました。でもそこから撮った景色が一番美しかったです、蟹淵を1周するのに10分くらいかかりました。途中に誰とも会いませんでした。
なんとかクマにも遭遇せず、無事駐車場まで戻れました。最初から停まっていた車はまだ駐車していました。
帰りにうっかりして、鍋谷・佐和谷林道を鶴来方面に向かって進んでしまいました。途中でUターンしやすい場所も無かったので、そのまま通ることにしました。時間的には鍋谷に出るルートと鶴来に出るルートは同じくらいなのですが、林道が狭くて途中で対向車に出会わないかと冷や冷やしながら運転しました。途中で数台対向車に出会いましたが、交差しやすい場所だったので助かりました。峠を越えるルートでしたが、それほど見晴らしの良いところはなくてがっかりしました。不安を感じただけ損しました。
蟹淵の場所はこちら 石川県能美市鍋谷町地内