CORESERVERでサブドメインを使ってWordPressを複数設置

ブログは複数設置しているのですが、Wordpressは「きまっし金沢の雑記帖」だけで、他はMovableTypeで動作させています。
MovableTypeではブログの複数設置は楽なのですが、商用利用は制限が大きいのです。
Wordpressは商用利用に寛容なのですが、複数設置は制限が大きいのです。
Wordpressを使ってhttps://kimassi.net/zakに「きまっし金沢の雑記帖」を動作させているのですが、 WordPressを使った既存のブログに2ヶ月以上前の日付の投稿がある場合はサブディレクトリ形式(https://kimassi.net/****)を選ぶ事ができない仕様になっているそうです。

それでサブドメイン形式(https://****.kimassi.net/)にすることにしました。
CORESERVERでサブドメインを作成する方法はV1サーバーとV2サーバーでは全然違います。
自分のCORESERVERはV1サーバーでした。
CORESERVERの新コントロールパネルのドメイン設定の画面でドメイン設定の新規作成をクリック
ドメイン名(FQDN)で設置するサブドメイン名を記入します。
ABCというサブドメイン名にするなら
ABC.kimassi.net  ドメイン設定を新規作成をクリックします。
SSLは無料SSL、PHPは既存のブログのバージョンに合わせました。PHP72でした。

FFFTPで確認するとABC.kimassi.netというサイトができていました。

CORESERVERの新コントロールパネルのサイト設定でABC.kimassi.netを選択してCMSインストールのWordPressというボタンをクリックします。
「インストール後、DB設定、初期インストールを行う必要があります」との説明が表示されていました。

CORESERVERの新コントロールパネルのデータベースでデータベースの新規作成でDB名、パスワード、文字コード(UTF-8)、記入してデータベースを作成します。

きまっし金沢の雑記帖のフォーマットが気に入っているので、FFFTPでwp-content/themesの中の使っているthemesのフォルダ
を丸ごとダウンロードして、新しいブログのWordPressにアップロードしました。
同じく、wp-content/plugins の中身も丸ごとダウンロードして、新しいブログのWordPressにアップロードしました。
サイドバーのリンク関係のpluginsはLink MangerとMy Link Orderです。

投稿の編集のエディター画面が変わっていて、慣れるのに苦労しそうです。
とりあえずは、テキストをクラシックにすると暫定的には元の書式で編集できますが、その手間が面倒です。
「Classic Editor」のプラグインをインストールして有効化してクラシックで編集できるようになりました。

いしかわ旅行応援割って、なんだかなあ

3月から7月の石川応援割の時も感じていたのだけど、なんかすっきりとしない感じがしちゃいます。
能登半島大地震で一番打撃を受けているのは能登なのに、いしかわ旅行応援割を利用して能登に宿泊・旅行ができるわけでは無い。
一番、潤うのは金沢や加賀地方の宿泊施設なんですよね。
金沢や加賀地方は地震で直接の被害があったわけではなく、観光客が激減している訳では無いし。
こんな事に税金を使うなら、能登の観光関連の施設(宿も含めて)のダメージ回復に使えばよいのにと思う。
ましては、雇用調整金の不正請求した宿なんかに税金を投入して欲しくなかったなあ。

今度、余った予算を消費するために、新たに9月から11月に「いしかわ旅行応援割」を復活するそうですが、ちょっとどうにかしてって感じです。

前回の予算を使い切れなかった宿や旅行会社を対象にというけど、少なくても旅行会社を対象ってのは変だし、当初は第2弾では、2次避難者を受け入れた施設に対し、受け入れ人数に応じて予算を追加配分するということだったと思うけど、本当なのか疑わしい。

久々に購入したCD

2024年8月20日

自動車を運転している時間が長くて、その間は北陸では聴けない地域の番組を録音したものを聴いているのですが、J-WAVEのTOKIO HOT 100 で耳に残ったが、イタリアのバンドでマネスキンの曲「ジッティ・エ・ブオーニ」です。
久しぶりに熱くなる種類の音楽です。この手の音楽との出会いは10年以上なかったんじゃないかな。
ライブ音源だったので「LIVE IN JAPAN – RUSH! WORLD TOUR」をさっそく購入しました。
先月発売されていて、完全生産限定盤のCD2枚組です。

ライブで体験したいなあ。
こういう出会いがあるから、音楽番組のチェックはやめられません。

2024年5月14日

久しぶりに、気に入ったミュージシャンに出会いました。
CALUM SCOTTというイギリスのシンガーソングライターです。
ベストヒットUSAで紹介されていて、先日のエド・シーランの日本公演でオープニング・アクトを務めたそうです。
まだヒットチャートには上がってきていませんが、一聴して気に入って、さっそくCD「BRIDGE」を購入しました。
全部良い曲ばっかりでした。

2023年4月18日

坂本龍一 12 を入手しました。
ブライアン・イーノのエアポートみたいな感じでした。
静かな音楽なので、自動車の中で聴くには向いていないと思いました。

Gyedu-Blay Ambolley and Hi-Life JazzのCDは入荷見込みが立っていない状態です。

2023年1月13日

最近、本当に欲しいCDって1年に数枚しかないのですが、新年に入って続けて2枚も欲しいCDに巡り合いました。

最初の1枚は Gyedu-Blay Ambolley and Hi-Life Jazz です。
ピーターバラカンのウイークエンドサンシャイン(NHK-FM)で一回聴いて気に入りました。
ガーナのハイライフというジャンルのミュージシャンで、ジャズのスタンダードをハイライフ・アレンジでカバーしたナンバーも多数収録されています。
2022年10月に発売のようですが、ウイークエンドサンシャインで取り上げられて売り切れで現在は品切れ状態のようです。

もう1枚は、坂本龍一 12です。
NHKの番組を見て、衝撃を受けました。
ソロピアノのアルバムですが、とにかく美しいです。
まだ発売されていません。

ちなみに、2022年に特別に気に入って買ったCDは、
Becca Stevens & Elan Mehler  Pallet On Your Floor

2021年に、特別に気に入ったCDは
あいみょん  おいしいパスタがあると聞いて
清塚信也  眠るためのピアノアルバム ~beautiful sleep~
The Weeknd  The Highlights

2020年に、特別に気に入ったCDは
Lewis Capaldi  Divinely Uninspired To A Hellish Extent
Shirley Horn  Here’s To Life
Uru  オリオンブルー

本当に好きなジャンルのCDは、もう十分持っているので、ここ数年は、ちょっと外れたジャンルのものに、魅かれています。

 

医療サギに殺されない

医療費の増大が言われて久しいですが、無駄な過剰医療から自分を守ろうと訴えている医師がいました。
近藤誠という慶応大学の放射線科の医師であり菊池寛賞を受賞した医師ですが2022年8月13日に虚血性心不全で亡くなりました。73才だったそうです。

1996年の『患者よ、がんと闘うな』(文藝春秋)、2012年の『医者に殺されない47の心得』(アスコム)はベストセラーになっています。

『医者に殺されない47の心得』近藤誠  2012年12月発行 

基本は、がんは切らずに治る、抗がん剤は効かない、風邪薬は病気を治せない、高血圧は悪くない、高コレストロールも悪くない などです。

実際に以前は、最高血圧の基準は160mmHgだったのに、2008年には130mmHgになって、降圧剤の売り上げが売り上げが6倍になったそうです。

基準値を作成する委員の多くが、製薬会社から多額の寄付金を受け取っている。
2005年に作成された高血圧の基準も含む日本版メタボ診断基準の作成委員会の国公立大の医師11人全員、3年間に、高血圧などの治療薬メーカーから合計14億円もの寄付金が渡っている。

抗コレストロール値も、日本人は長生きだと以前からわかっているのに基準値は低くコレステロール低下薬の売り上げに貢献している。

血圧やコレステロール値を薬で下げると数値は改善しても早死にするリスクが高くなる。
血糖値は薬で下げても無意味で副作用がひどい。有酸素運動をしなさい。

風邪の特効薬は存在しなく、発熱やシキなどの症状は身体がウィルスを追い出そうとするサインで、薬は体の治癒力を邪魔する。

日本人のがんの9割(特に胃がん、乳がん)は治療するほど命を縮める。抗がん剤が効くというのは「がんのしこりを一時的に小さくする」だけでがんを治したり延命に役立つわけでは無い。

だいたい書かれていることは本当なんだろうと納得できるのですが、最近、近藤誠氏を批判的に書いている本がある事を知って読んでみました。
実際に著者がCT検査で肺の影が見つかった事を機会に、患者として近藤誠氏に会った時のレポートも含まれているのを売りにしている本です。

やってはいけないがん治療 岩澤倫彦 2020年4月発行

岩澤倫彦は医師ではなくジャーナリストで医師に取材して書かれた本です。

がん治療において、保険がきかない高額な自由診療は質が低い。

ビタミンC点滴、温熱療法、食事療法、健康食品、サプリメントは効果が無い。
ネット検索の上位に表示させるから信頼できるという事では無い。
検診(特にバリウム検査、便潜血法、マンモグラフィー、集団検診での肺レントゲン)はあてにならない。

売れている医療本はウソがいっぱい。
などは、まあそうなんだし、近藤誠氏も同様な事を書いています。

近藤誠氏を批判している部分については根拠が浅く全然説得力がないです。何度読んでも、なるほどなあって納得できる部分が無いです。
結局、近藤誠氏を批判することによって、注目を集めて本を売ろうとしている意図が見え見えです。
近藤誠氏の「抗がん剤治療治療」の知識は20年前で止まっていて、当時の抗がん剤は確かに効果が無かったけど、最近の抗がん剤は副作用対策が進歩して効果が上がっていると主張するのです。
確かに、そういう点はあるのかなと思い、近藤誠氏の新しめの本も読んでみました。

医者の大罪 医療サギに殺されない39の心得 近藤誠 2019年10月発行

高血圧や高コレステロール、高中性脂肪、高血糖、肥満などの「生活習慣病」をもつ1200人の中年男子に実施したフィンランドの臨床試験で片方は15年間なるべく医療を受けないで自由に生活するグループ「放置群」と医師が定期的に面接して「ライフスタイルの変更」をして改善がみこまれないと薬を処方するグループ「医療介入群」を比較すると「医療介入群」のほうが総死亡数が46%多かった。

「日本高血圧学会」が実施した2度の比較試験や欧米26か国で共同実施された比較試験で、高血圧患者を高圧剤により、ゆるめの降圧治療、きつめの降圧、(もしくは降圧剤を飲まない)で比較すると、総死亡数は血圧を下げるほど増えた。
動脈硬化は老化現象なので、血液を送るために血圧が高くなるが、降圧剤を飲むと脳細胞の働きが低下するので「めまいがする」「ふらつく」「認知症」「脳梗塞」などの副作用が症状が出て、それによって死亡するリスクは脳出血で死亡するリスクより大きい。しかも脳出血の原因が高血圧であり比率は少ない。

減塩は寿命を縮める。
日本高血圧学会は1日あたり食塩量は6g未満を勧告しているけど、49か国の13万人の追跡調査によると一日の食塩量と総死亡率は10~12gが最適で15g程度のまではほぼ変わらない。
現代的に普通の生活をしている人の食塩摂取量と血圧には一定の関係はみられない。

クスリの有効性を決める「比較試験」はあてにならない。
比較試験を遂行する医師は、普段から製薬会社との金銭的な結びつきが強く、自分の患者を被験者にすれば、ひとりあたり幾らという金銭が製薬会社から支払われる。
行政機関の役人たちが製薬会社に天下りするなど密接な関係があるし、厚労省にいたっては医薬産業の発展を願っている。

血糖値が下がると死亡率が上がる。
糖尿病には肝臓の細胞が死滅した1型と食べ過ぎなどで生じる2型がある。
「日本糖尿病学会」が糖尿病の診断基準にしているA1cの診断基準が「6.5以上」治療目的が「6.0未満」ですがアメリカでA1c7.7以上の成人1万人余(2型)を対象にした比較試験で、「7.0~9.9」になるよう治療したグループと「6.0未満」になるよう治療したグループで、3.5年後に中間解析をした結果「7.0~9.9」の総死亡数203人、「6.0未満」の総死亡数257人となり、2型でクスリで血糖値を下げるのは危険として比較試験は中止された。
英国の調査データも同様の結果がでている。
総死亡率が一番低いのはA1c「7.0~8.0」付近だった。

かつて日本では総コレストロール値が「250」までが正常とされていた。
ところが「日本動脈硬化学会」が1987年に突然220以上を高コレステロール血症と定めました。
これによって日本には突然2200万人もの高コレステロール血症の患者が誕生した。
「日本動脈硬化学会」の面々には製薬会社から何億円もの「研究費」というリベートが渡っていたことが報道された。
220以上を高コレステロール血症と定めた後の総コレステロールを下げる薬を飲んだ人の総死亡率を調査した結果
総コレステロール値が240~259:総死亡率101%
総コレステロール値が220~239:総死亡率103%
総コレステロール値が200~219:総死亡率100%
総コレステロール値が180~199:総死亡率113%
総コレステロール値が160~179:総死亡率172%
総コレステロール値が160未満:総死亡率276%
つまり、総コレステロール値を薬で下げれば下げるほど総死亡率が高くなっている。

世界では、肥満度BMI30以上が肥満とされているけど、日本ではBMI25以上が肥満と定義してています。BMI = 体重kg ÷ (身長m×身長m)
BMIと総死亡率との日本での調査結果は男性では25~27の総死亡率が一番低く女性では23~25の総死亡率が低いです。
実際30以上、19以下の総死亡率が高くなっているのですが、やせている人は肺炎、がん、脳卒中が増えて死亡率が上がる。

近藤誠氏と岩澤倫彦氏の本で一番の相違は抗がん剤や「オプジーボ」に対する評価です。
近藤誠氏の本では
オプジーボ「免疫チェックポイント阻害剤」は当初決められた薬価は1年間で3500万円。
オプジーボの副作用は大腸の炎症、肺炎、肝機能障害、脳神経の障害、心臓の炎症、筋肉の炎症、血液をつくる骨髄の障害、ホルモンをつくる副腎などの障害、腎臓の障害、重症の糖尿病などがあり、それぞれ多くの患者が副作用で亡くなっている。そして死因はがんとされる。
それに対して、がんに対する効果は、評判の悪い抗がん剤なみ。
オプジーボの承認時に参照された比較試験の結果は抗がん剤の2倍の生存率だった。
オプジーボが真っ先に承認されたのはメラノーマ(臓器に転移がある悪性黒色腫という皮膚がん)ですが、承認後に行われた比較試験では従来の抗がん剤とほとんど差異が無い。
ちなみに承認時の比較試験は、製薬会社がスポンサーになり、製薬会社の社員が論文著者として名を連ねている。

それに対して、岩澤倫彦氏の本では
オプジーボの承認後の比較試験について、近藤誠氏のデータは「PD-L1」というたんぱく質を想定して行われましたが、「TMB」という因子で再解析すると、従来の奏効率28.3%に対してオプジーボは46.8%になっている。
という事です。
承認前と承認後のデータの差異を問題にしてるのに、急に他の因子を持ち出すなんて論点がずれてるし、比較試験は治療後18か月の生存率で表示されているのに、いつのまにか特定の因子の話にすりかえられている。

全体的な印象としては岩澤倫彦氏はがんが小さくなることを重要視し、近藤誠氏は延命効果を重要視しているので話がかみあわない。
岩澤倫彦氏は抗がん剤によって完治した人もいると主張しますが、その人が抗がん剤によって完治したのか、抗がん剤を使わなかったら死んでいたのかの証明や統計が無いんですよね。

オブジーボに関して効果がいかほどかは、歴史が評価を下すとは思いますが、どうなんでしょうかねえ。

医者に殺されるな 近藤誠 2023年7月発行

2022年に亡くなられた近藤誠氏に2017年から2018年にかけて行った取材をもとに書かれた本で、近藤誠氏と交流があった3氏による近藤誠氏についての投稿が加えられています。
近藤誠氏の伝記的な側面もあります。

高齢者は血圧やコレステロールは高めの方が良い。
塩分摂取量は気にしなくても良い。
乳がんはなるべく放置するのが良い。
胃がんの切除手術は避けた方が良い。
肺がんは手術や抗がん剤治療は避けて緩和ケアが望ましい。
食道がん、前立腺がん、子宮頸がん、舌癌、頭頚部がん、進行した膀胱がんは切るより放射線治療のほうが体を痛めない。
肝がん、胆道・胆管がん切るよりもラジオ波・マイクロ波焼灼術の方が楽で生存率も高い。
大腸がんはステントでやりすごせる場合も多い。

80歳の壁 和田秀樹  2022年3月発行

筆者(医師)が勤務していた浴風会病院は高齢者専門病院で、毎年100人程度の遺体の解剖をしていたそうです。
その結果、本人に自覚がないにもかかわらず体の中に大きな病巣があり、それ以外の病気が原因で亡くなっていた例が多いそうです。最後まで気づかない病気があったという事だそうです。
85歳を過ぎた人の遺体には、ほとんどの人の体にガンが見つかったそうです。
つまり生活に支障のないガンもあるということだそうです。

2020年は新型コロナウィルスの影響で病院に行く人が大幅に減りました。
その結果、日本人の死亡者数が減ったそうです。

財政破綻した夕張市は住民の半数が高齢者で高齢化率日本一と言われた町です。
2007年に財政破綻し唯一の市立総合病院が閉院して小さな診療所になり171床あったベット数が19床に減らされ専門医もいなくなりました。
結果、重病で苦しむ人は増えることなく、死亡率の悪化も見られなかったそうです。
日本人の三大死因と言われる「ガン、心臓病、肺炎」で亡くなる人は減り、高齢者1人当たりの医療費も減ったそうです。

がん 生と死の謎に挑む 立花隆  2010年12月発行

第1章「がん 生と死の謎に挑む」と第2章「僕はがんを手術した」からなりますが、
第1章は、がんのメカニズムが分かりやすく記述されています。
立花隆氏はジャーナリストですが、内容はかなり濃く説得力があります。

アメリカにはナチュラル・プロダクト・レポジトリーと呼ばれる国立の天然資源保管所があって、「これはがんに効くかもしれない」と思われる、ほとんどのありとあらゆる物質を世界中から集めて、そのエキスを抽出し、抗がん作用があるかどうか試しているそうです。
だから「つい最近、発見されたばかりの新薬物やサプリメントには夢のような効果があります」という宣伝はだいたいウソ。

健康診断「本当の基準値」完全版ハンドブック 大櫛陽一 2017年3月発行

日本の判定基準は、欧米と較べて厳しい基準が使われています。
米国の診断基準は政府の委員会で決定されていますが、日本では各臨床学会設定した数値を、厚生労働省が科学的な検証無しに特定検診などの判定基準に使用しています

例えば、国際的な基準にあてはめると、日本人の成人肥満率はわずか3%にとどまるが、日本肥満学会の基準に従うと、成人肥満率は25%と約10倍に水増しされている。

この本には2004年に全国70万人の検診結果から統計的方法で健常データを抽出して男女別に5歳ごとの基準範囲を計算した結果を掲載しているが、その後市町村の住民を追跡した研究を行い、その妥当性を確認した。さらに最近の欧米の診断基準ともよく一致することを確かめた。

BMI = 体重kg ÷ (身長m× 身長m) 現行の日本の診断基準 25以上が内臓脂肪蓄積のリスクあり
40~44才の本当の正常基準範囲 男性正常値 18.1~28.7  女性正常値 15.6~25.3
55~59才の本当の正常基準範囲 男性正常値 18.5~28.3  女性正常値 16.9~26.9
70~74才の本当の正常基準範囲 男性正常値 18.0~28.3  女性正常値 16.9~29.5
最高血圧 現行の保健指導判定値130mmHg以上  現行の受診勧奨判定値140mmHg以上
40~44才の本当の正常基準範囲 男性正常値 90~148  女性正常値 79~138
55~59才の本当の正常基準範囲 男性正常値 88~161  女性正常値 78~159
70~74才の本当の正常基準範囲 男性正常値 99~168  女性正常値 97~165
総コレステロール 現行の診断基準  220mg/dl以上が高脂血症
40~44才の本当の正常基準範囲 男性正常値 139~265  女性正常値 137~246
55~59才の本当の正常基準範囲 男性正常値 144~269  女性正常値 161~286
70~74才の本当の正常基準範囲 男性正常値 140~263  女性正常値 159~277

長尾先生、「近藤誠理論」のどこが間違っているのですか? 長尾和宏  2015年7月発行

医師である著者が、近藤誠氏の本に書かれた事について検証しています。
ジャーナリストの反近藤誠論よりは説得力がありますが、揚げ足取りのような内容も見受けられます。
主張の主な内容は、近藤誠氏の言う事に共感する面もあるけど、抗がん剤も手術も進歩しており、すべてを否定するのは間違っている。
抗がん剤はいつまでも続けるのではなく、やめ時が大切だと主張しています。

抗がん剤治療に殺されるというケースも確かにあるが、だからといって抗がん剤治療をすべて否定するのは間違いで、早期がんの場合は抗がん剤治療は重要。

手術をした途端に見えない転移巣が暴れ出すこともあるというのは、近藤誠氏に言う通りで、多くのがんを見ている医師なら昔から経験的に知っています。

伊吹山頂上で車中泊してきた

随分前から行きたいと思っていた伊吹山に行ってきました。
伊吹山は伊吹山ドライブウェイを使う事で頂上近くまで自動車で行けるのです。
この時期は高山植物が一番の盛りで、夏季の7月第3土曜日~8月は3時~21時に通行可能です。
7月から8月の金、土、祝日前日、お盆の週には夜間特別として、頂上駐車場で車中泊することも許可されていて、日没から90分程度、夏の星空生解説もあります。
伊吹山ドライブウェイの通行料金は普通車で3140円です。
車中泊すれば宿代が浮くので、そういう意味では安いと思いました。

2024年8月2日

伊吹山ドライブウェイの料金場には13:10に着きました。
伊吹山ドライブウェイの料金場には簡易トイレが設置されていました。

伊吹山ドライブウェイには、途中で停車して景色を楽しむポイントは少ないのですが、途中にビュースポットとして大きな駐車場がありました。


頂上に近くなると、見晴らしの良い小さな駐車場が増えてきましたが、ほとんどの駐車場が満車状態でした。
超望遠のレンズ付きのカメラを取り付けた三脚が並んでいました。
なにしてるのかなあと思ったら、イヌワシを撮影しようとしていたのでした。

途中のビューポイントを楽しみながら、頂上駐車場には14:15に着きました。
タイヤが焦げる臭いがしました。
当日は関ケ原の最高気温36.5℃最低気温25℃でしたが、伊吹山頂上は8~10℃程低いので過ごしやすかったです。



頂上駐車場から頂上までは3本の登山道で繋がっています。
西登山道経由で片道約40分、中央登山道経由で約20分で上り下りすることができます。東登山道は下り専用で約60分のコースです。

花を見るには西登山道は必須だということなので、まずは西登山道から登りました。

撮影しながらで30分で頂上に着きました。
登山靴を履いていたので登山しやすかったです。
長袖の登山シャツに長ズボンの登山パンツでしたが、それほど汗もかかず快適でした。




途中で見かけた花です。


ダイコンソウ


イワアカバナ


キヌタソウ


ルリトラノオ


ヤマエンゴサク


ヒヨクソウ


シモツケソウ


トウバナ


ヤマホタルブクロ


キオン


ヒメフウロ


イブキトラノオ


コオリユリ


マルバダケブキ


カワラナデシコ


ミヤマコアザミ


クルマバナ


ウツボグサ


イブキジャコウソウ


ミツモトソウ


ヒメジョオン


マムシグサ

伊吹山では、ぽつりぽつり地味な高山植物が見られましたが、お花畑って感じのところは、柵と網に囲まれたこじんまりとしたスポットが数か所ある程度でした。
完全に期待外れでした。
なんでも、鹿が高山植物を食べてしまい壊滅状態なんだそうです。
途中、鹿を何匹も見かけました。撮影しながらで30分で頂上に着きました。
10匹ほどの鹿が群れになっているのを見ると、そりゃ高山植物も無くなるなあと思いました。


時間に余裕があったので、東登山道で下山しました。
東登山道は途中で檻のような柵で戸が閉じられていて、これより先危険と掲示があったので不安でした。

少し進むと、危険なので登山の装備をしてない人は通らないで下さいとの掲示がありました。
誰も人がいなくて、どこにも東登山道の表示が無かったので、不安がだんだん大きくなり引き返すことにしました。
しばらく戻って、下山している人に初めて出合って、この道は東登山道ですかと聞くとそうですというので、またUターンして東登山道での下山を再開しました。
東登山道では高山植物は皆無と言っていいほど咲いていなくて、呆れました。
結局、頂上駐車場近くにマルバダケブキの群生があるだけでした。がっかりです。

途中引返したりしましたが、40分で下山できました。
15:30に頂上駐車場に戻りました。

自動車で頂上駐車場に着いてから1時間15分程しかたっていません。
夏の星空案内の19:30まで、4時間もあります。
食事をしたり、車中泊用の準備したり、中央登山道を通った人に高山植物が咲いていたかを聞いたりして時間をつぶしました。
琵琶湖も綺麗に見れました。

エアコン無しでも日陰にいるだけで休憩になります。
頂上駐車場では、環境を守る協力金300円を求める募金箱が設置されていましたが、通行料金を3140円も払っているのに、それに加えて300円払うのは納得できなかったので支払いませんでした。
トイレにも1人(1回ごとでは無い)100円の募金箱が置かれていました。
車中泊なので確実にトイレを何回か使わないといけないですし、頂上で使う水はタンクローリーで毎日運ばれているということなので、納得して支払いました。
ちなみに頂上の水は飲むことはできません。

18:40頃から夕焼けが見えるようになりました。ちなみに日の入り予定は18:57です。
日の入りの撮影条件はISO100絞りF16にしました。三脚とレリーズを使用しました。
30分ほど夕焼けの景色を楽しめました。

夏の星空案内が始まる19:30には、星が1つ、2つある程度でしたが、20:30には多くの星が見えるようになりました。

人工衛星が、頻繁に見られると聞いてびっくりしました。
星空の撮影条件はISO3200絞りF1.4にしました。
星空だけで撮影すると、ただ白い点々が写っているだけで単調なので、カメラを縦にして、背景と一緒に撮影しました。三脚でレリーズを使用しました。




天体望遠鏡も見せていただきましたが、なんかよく分かりませんでした。

21:00に眠ろうとしましたが、30分程眠れなかったので、睡眠薬を飲みました。
睡眠薬を飲んですぐに眠れました。

夜になっても暑くも寒くもなく快適な気温でした。
自動車なので、いくらでも荷物を積めるということで、どんな気候条件でも大丈夫なように、ありとあらゆる服を持ってきたのですが、全く必要ありませんでした。

2024年8月3日

朝3:00に目覚めました。
日の出予定は5:04で4:00には頂上駐車場を出発した方が良いと聞いていたので、4:00に頂上を目指しました。
自転車用LED照明では暗くて不安だったので、他の人にくっついて行きました。
中央登山道は階段がほとんどで、段差がきつく滑りやすいところがあるので危ないです。
15分で頂上に着いて、4:20くらいから、空がオレンジ色に染まってきました。

今日は天気は良かったのですが、霧が多く、カメラのレンズがすぐにビシャビシャに濡れて曇るので何度も拭きました。
日の出の予定時間になっても、なかなか太陽が出てきませんでした。
もうダメかと諦めかけていた時(5:08)に高いところに突然姿を見せ始めました。
5:15くらいまで太陽がオレンジ色に見えました。
撮影条件は、ISO100、絞りF値22で、三脚・レリーズを使いました。


少し明るくなってから、雲海を撮影しました。

中央登山道は下山もきつかったです。霧のせいで階段の木材が滑るので危ないんです。
15分ほどで下山して、6:30に頂上駐車場を出発しました。霧(つまり雲)の境目近くに自動車を停車できる場所があったので撮影しました。

昨日イヌワシを撮影していた場所では、早朝なのに、大勢の人が撮影していて、新たに自動車で入れない状況でした。多分、みんな車中泊していたのだと思います。ひょっとして何日もかけて撮影し続けているのかもしれません。

7時過ぎに伊吹山ドライブウェイを出ました。

伊吹山ドライブウェイの旅行は高山植物に関しては期待外れでしたが、日没、星空、日の出、雲海などいろいろ見られて楽しかったです。