あばれ祭(能登町宇出津)に行ってきた

2009年7月3日

2009年7月3日(金)に能登町宇出津の「あばれ祭」に行ってきました。

金沢を16:00に出発して能登有料道路を利用しました。宇出津の町に入ると自動車の通れる場所にコンビニがないので県道57号線天坂西交差点のサークルKで夜の食事と朝の食事を調達しました。朝の食事は念のためクーラーボックスに入れておきました。クーラーボックスには飲み物を入れてありました。

県道57号線の上町で下りて,県道6号線(宇出津町野線)で宇出津に向います。宇出津の市街地に入る直前で通行止めになっており,臨時駐車場への案内に従って国道249号線に迂回して藤波のほうから宇出津新港のほうに向います。藤波交差点を越えてちょっと行くとショッピングセンター「アルプ」(20:00まで営業)もあるので,こちらでも食料の調達ができます。翌日,アルプに入ってみたのですがお祭りということで寿司などもたくさん用意されていました。

あばれ祭の臨時駐車場は波止場に用意されていたのですが,着いた18:00には海側と道路側の2列は満車に近かったです。翌日の15:00も結構満車に近かったので,関係者の利用が多いのかもしれません。最終的には真ん中の列にも駐車して3列駐車になってました。駐車場へは案内板があちこちに設置されているので迷うことなくたどり着けます。

コンビニで買った弁当を食べて,さっそく見学に出かけました。徒歩で10分のところにあるメイン会場の役場前に行くと,もうカメラ撮影目的の人がちらほら場所取りをしてました。棚木海岸のほうにキリコが何台も集結していたので見学に行きました。何台もキリコが並んでいる風景は見事でさっそく撮影をしました。その時間は,まだ明るくて灯りはついていませんでした。


棚木海岸から役場前に19:00に戻ると,カメラ撮影のために場所取りをしている人が増えていました。そういう訳で,俊も場所を確保して待機モードに入りました。

今年から役場前の海岸側に2mくらいの高さの堤防を設けて見学席として整備され上からあばれ祭を見学できるので絶好の撮影スポットになっています。あばれ祭は役場の真ん前と新たに設置した堤防の上との両側で見学できますが,堤防の上のほうが見やすいと思います。

翌日のお昼に3時間ほど土砂降りの雨だったのですが,その後役場前を通ったら堤防の前は水が貯まっていて池のようになっていました。排水に問題があるようです。雨が降ったのが翌日で良かったです。当日だったらキリコの乱舞できる場所が狭くなっていたと思います。


待機の為に100円ショップで買ったパイプ製(座るところは布)の折り畳み椅子を持っていったのですが,とても重宝しました。

観光客の人と話をしてたら奈良からツアーできているということでした。泊まりは,あばれ祭の会場から1時間かかる志賀町の能登ロイヤルホテルだということでした。途中で観光客の人は場所を移動したのですが,翌日に他のツアーの人の話を聞くと9時過ぎに会場を離れなくてはいけなくて苦情が殺到したそうです。あばれ祭にツアーで来るというのは無理があるようです。
その他の観光客と話をしてたら宇出津の民宿に泊まったということでしたが1年前から予約したということでした,その時に他の民宿も電話したのですが,予約をとれなかったということでした。あばれ祭の期間中は宿泊を受け付けなく料理の仕出しに専念する民宿もあるようです。

役場前では何時間も前から待機して撮影していたカメラ愛好家もいるのですが,なかには時間ギリギリになって割り込んでくるカメラ愛好家がいて,その傍若無人ぶりには観光客の人も繭をひそめていました。

トイレは役場のトイレも使えますし,隣接するベイエリアパークにもトイレがあります。このあたりの道路には露店がずらっと並んでいます。

花火は20:00からという予定でしたが実際に始まったのは20:30でした。30分ほど花火が打ち上げられました。金沢や川北花火と較べると見劣りしますが,結構楽しめました。


花火が終わって21:00より棚木海岸に集結していたキリコが役場前に向って出発しはじめました。
夜になると,結構寒くなってきて半袖や薄手の長袖シャツだけだと寒く感じました。昼にちょうど良い服に,もう一枚羽織れるものを用意したほうが良いでしょう。

30分ほどして,キリコが役場前に近づいてきて松明(たいまつ)の一部に火がつけられました。それからは松明をバックにキリコの乱舞が続きます。最初は役場に向って左側のほうで乱舞が行われて,役場に向って左側の松明の勢いが無くなると,次々に役場に向って右側の松明に火がつけられキリコの乱舞の場所が移動していきます。


何台ものキリコが松明の火花が降る中で乱舞する様子は勇壮で迫力充分です。最初は乱舞しているところに見学者が近づくことは出来ませんでしたが,後半にキリコの数が減ってくると,見学者も会場に入れるようになって間近で乱舞を見ることができ,迫力を肌で体感できました。 関係者の人にあばれ祭はどやって言われたのですが,最高!って答えました。


松明の中でのキリコの乱舞は23:00まで続き,キリコは各々の町内に戻って行きました。

2009年7月4日

車中泊して,車内で前日用意したおにぎりを食べて,再び臨時第1駐車場に戻りました。早朝でしたが駐車場はかなり埋まっていました。

2日目は朝7:30から酒垂神社を起点に神輿が神主さんを同行して各家庭を巡回します。その時に,各家庭はご祝儀を渡したりするようです。しばらく神輿が巡回するのを見学し駐車場に戻りました。


車中泊で疲れが残っていたので国民宿舎やなぎだ荘へお風呂(温泉)に入りに行きました。国民宿舎やなぎだ荘の日帰り湯は7:30から利用できるのです。
その後,平等寺であじさいを見て道の駅桜峠ポケットパークの無線LANのフリースポットを利用しました。

昨日と同じサークルKで昼食と夕食の食料を購入しました。

12:00頃から雨が降り始めたのですが,柳田植物園のハナショウブの咲き具合を確認に行きました。
柳田植物園に着いたころには雨が土砂降りで,とても外に出られる状態で無かったので,自動車の中で食事をして,しばらく休憩しました。結構,自動車の中で待機したのですが,なかなか雨はやまず,仕方が無いので,少し雨の勢いが弱まった時に,花菖蒲園に向いました。ハナショウブは,ちょうど見頃でした。
ちょっと行ったところで雨が強く降り出して,ほんの数分だったのですが傘を差していたにも関わらずずぶ濡れになりシャツもズボンも靴も(もちろん靴下も)ビチャビチャになってしまいました。
雨足が強く,これでは,どこにも行けないという訳で,靴を脱いで新聞紙を靴に詰め込んで乾くのを待ちました。しばらくして雨が小止みになったので柳田植物園の売店に入ってみました。ブルーベリーを利用した製品が中心に売られていました。ブルーベリーの餡が入った葛餅を買いました。

その後,駐車場でしばらく待機してシャツとズボンが少し乾いたので,再び,臨時駐車場に向いました。靴はまだ濡れていたので,宇出津のショッピングセンター「アルプ」でサンダルを買うことにしました。

途中,大雨のなか巡回しているキリコを見かけました。大雨の中でも担いでいるんです。凄いです。能登の人の心意気を感じました。

ショッピングセンター「アルプ」でクロックス型のサンダルを探したのですが金沢のお店より随分高かったので購入を断念しました。ついでに小木漁港のイカの塩辛を探したのですが,見つかりませんでした。

せっかくなのでクールボックスに入れる氷を買うことにしました。食料品売り場には,祭りということでご馳走がいっぱい並べられてました。その中で,複数の場所に置いてあった「豚バラあぶり焼」が目に付いて一緒に買いました。小鯵が20から30匹ほど入っていたパックが100円で売られていたのを見てびっくりしました。「豚バラあぶり焼」は,家に帰って,そのまま切って食べたのですが,あまり美味しくは無かったです。

臨時第一駐車場は,ほとんど満車状態でしたが,なんとか駐車できました。15:30でした。

このころから天気が良くなってきたので,宇出津の町を散歩することにしました。
小木漁港のイカの塩辛を探そうと地元のスーパーかくだストアに行ったのですが見つかりませんでした。かくだストアーの近辺では巡回しているキリコを何台か見ることができました。かくだストアから北國銀行宇出津支店までの県道宇出津港線にはキリコが何台も集結してました。


最後に能登町観光協会が運営するぽっぽ家に行きました。ぽっぽ屋では探していた小木漁港のイカの塩辛が見つかり,イカの半日干しも一緒に買いました。
塩辛とイカの半日干しも冷凍だったので,とりあえず駐車場に戻ってクールボックスに収納しました。

ちょっと早めですが16:00に夕食を済ませ,酒垂神社の神輿を海に投げ入れる予定の能登町漁業水産協同組合地方卸売市場の波止場に向いました。

酒垂神社の神輿は海に投げ入れてから火の中に放り込むということなので,海に放り込むところを見やすい位置に待機しました。17:00には撮影に最適な場所は結構埋まってきてました。それにしてもカメラ愛好家というのはずうずうしいと言うか,後ろからちょこちょこと前に出てきて平然と割り込んで来ちゃう。カメラ撮るためなら,なんでも許されると思っている人が多くて呆れます。
酒垂神社の神輿を海に放り込む時間は予定では17:30でしたが実際には1時間遅れの18:30から始まりました。海では神輿をかつぐ人も海に飛び込んで,担ぎながら移動したり,神輿をひっくり返したりしていました。


海での神輿担ぎが終わる前に,焚き火の場所に移動し,場所を確保しました。ここでもカメラ愛好家が後で無理やり割り込んで前に出てきていました。カメラ愛好家って本当に迷惑という事に対して無頓着です。カメラを撮るって事に特権を与えられているとでも思っているんでしょうか?せめてしゃがんで後ろの人が見やすいような配慮はできないものでしょうか?
酒垂神社の神輿を火の中に放り込むのは18:40でした。神輿を火の中に放り込んだり,その神輿を担いで火の周りを神輿を担いで周ったり迫力満点でした。
19:00には能登町漁業水産協同組合地方卸売市場での行事は終わりました。


その後,次の見所である神輿を川に放り投げる場所に向いました。焼イカの最終見切り処分ということで300円が200円で売られていたので買いました。みそ焼きだったのですが,味が濃すぎでした。喉が渇くのが必至だったので500mlのカロリーオフのコーラを買いました。役場の前を通ったのですが,閉まっていてトイレを使えなかったので,隣接するベイエリアパークのトイレを利用しました。

19:30に梶川の梶川橋の近くに待機しました。梶川橋のほうでも待機している人がいましたが,梶川橋では神輿を放り投げないといけないので,退かされますので場所取りをしても意味はありません。梶川の片側は道路になっていますが,神輿を引き揚げる場所はガードレールを外されておりロープがかけられています。この辺りも退かされますので場所取りには向きません。一番の観覧場所は,道路とは対岸に位置する幅1m程度の通路です。ほとんど通る人もいなく(というより通れなくなる)ゆっくりと安心して見れますので,神輿を落とすのと神輿を引き揚げるところをバッチリ見ることが出来ます。
ここでも最初は,ほとんど人がいなかったのですが,段々人が増えてきました。ほとんど人が埋まって通路を通ることが不可能な状態になってもカメラ愛好家は無理やり入り込んで来て空いてないスペースに無理やりはいってきます。先に待機していた観光客も呆れてました。

隣の観光客と話をしていたら姫路からツアーで来ているということでしたが,宿泊は志賀町の能登ロイヤルホテルで9時45分には帰らないといけないということでした。

21:00に合図の花火が上がって,キリコの巡回がはじまります。


キリコが数台通り過ぎた後で,梶川橋の警備が厳しくなり,いよいよ22:00過ぎに酒垂神社の神輿の登場です。予定より1時間遅れての登場でした。21:00にキリコ巡回が始まるのに21:00に神輿による川の放り込みが始まるはずもなく予定が違っていたのだと思います。
最初に梶川橋から神輿を放り投げて,その後担ぎ手の人たちが梶川橋から飛び込みます。神輿をかついで梶川橋から一本橋のほうまで何回も巡回したり神輿をひっくり返したりします。周りの照明がほどよく,良い雰囲気で勇壮な祭りを楽しめます。


梶川橋の酒垂神輿の乱舞が終わる前に,次の観覧ポイントの梶川上流の観昌寺橋へ向いました。梶川上流の観昌寺橋の近くには大きな松明が用意されていました。関係者の人と思われる人に,ここに神輿が入るのですかと聞くと,そうだというので松明と川の中の神輿の両方が一緒に見える場所を探しました。道路からは川の中の神輿を覗くことはできますが,川に神輿を放り投げる時に退かされるのが明白ですし,松明の火花を浴びることになります。しかも道路は狭いので,キリコが通る時には落ち着きません。観昌寺橋の上は松明と川の中の神輿を見ることが出来ますが,キリコが通る時には橋自体が狭いので,落ち着きません。関係者の人に観昌寺橋の上にいてもジャマにならないかと聞いたら,ギリギリセーフだけどグレイだと言われました。でも三脚は立てられそうにない状態でした。

22:50から,しばらく観昌寺橋の上で待機していたら,観昌寺橋の道路との対岸のわずかな空間にいた人が,移動したので,そちらのほうに移りました。この場所は神輿を放り投げる瞬間も見れるし,川の中の神輿も見えて松明や通るキリコも見え三脚も立てられる特等席でした。立ち入り禁止の場所との境目で誰にもジャマされなく,ゆっくりと待機できました。


その後,カメラ愛好家が,この場所に目をつけて,目の前を通って立ち入り禁止の場所に何人も入り込みました。でもしばらくして,関係者の人に退去させられていました。この場所は神輿を担いでいた人が川から上がってくるための通路なのです。でも1人の人がわずかの空間に立ち止まって待機を決め込んでいました。外人っぽい顔をしていたので,日本語が判らないのかなと思っていたのですがそうでもなかったようです。

松明に火がつかない状態で何台かのキリコが通った後,酒垂神社の神輿がやってきました。
予定では酒垂神社の神輿の見所があるはずでしたが,何事もなく通り過ぎました。酒垂神社の神輿はその後,八坂神社では火の中に入れたり火の周りを担いで周ったりしていたようです。

その後もキリコは何台も通りましたが,白山神社の神輿は待てども待てども来ません。予定では白山神社の神輿は23:00頃に来るはずでした。途中,24:00ころに関係者の人が携帯電話で状況を確認していたのですが,まだ梶川橋での川の飛び込みも始まっていないということでした。

観光客の人と話していたら恋路海岸の宿をとって家族を宿に残して見にきているということでした。

1:00過ぎてから,やっと松明に火がつけられて,いよいよ白山神社の神輿がやってきました。

その瞬間,横に待機していた人が立ち入り禁止の場所に入り込み,その他のカメラ愛好者ビデオマニアがキリコの担ぎ手のための狭い通路を何人も入り込み目の前に立ちはだかりました。俊は2時間も前から待機して、しかも後ろの人が見やすいように、3脚も低くしてしゃがんでいたのに、いきなり前をふさぐように立って撮影始めるんですから、一瞬何が起きたか判らなかったです。でも観光客の人が,こっちなら撮れると場所を空けてくれて何とか撮影場所を確保できました。本当は文句行ってどかせようとも思ったのですが,そんな時間も惜しかったので必至で撮影しました。三脚を設置する場所を変える時にコンパクトデジカメを設定していたミニ三脚が壊れてしまいました。カメラ愛好家やビデオマニアって本当にマナーが悪いです。


梶川上流の観昌寺橋では狭い川に白山神社の神輿を放り込み担ぎ手も川に飛び込みました。川の中で神輿を担いで川の中を巡回したり,神輿をひっくり返したりし,火のついた松明を揺さぶって肌をあらわにした上から火花を降らせていました。ただただびっくりして,その迫力に圧倒されてしまいました。これこそ,あばれ祭のクライマックスです。最高です。

ただ,このクライマックスを見れる人は少ないです。見ることが出来る場所が極めて狭いのです。川沿いといっても,カーブになっていて見通しが悪いのです。神輿の乱舞を見れるのは,せいぜい50m程度です。しかも片側です。川の下なので最前列とその後ろの人しか見れません。ある意味勿体無いです。見るには夜中に2時間待機するくらいの根気が必要です。




しばらく火のついた松明とキリコの組み合わせを楽しんで,最後の見所である八坂神社へ向いました。八坂神社では,すでに焚き火の周りを白山神社の神輿を担いだり神輿を火の中に入れたりというのをやっていたのですが,人がいっぱいで見ることができませんでした。三脚を持ち上げてカメラを精一杯高いところに掲げてリモコンを使ってシャッターを切り撮影しました。


2:00過ぎに,八坂神社へ神輿を奉納してあばれ祭がエンディングを迎えました。
八坂神社には各町のキリコが結集してました。これからキリコを担いで各町に戻り,あばれ祭が終わります。
あばれ祭は本当に凄い祭りでした。若い女性も大きな声を出しながら踊っていたりキリコを担いだりと、とても美しく、綺麗で素敵でしたし、若い男性も勇ましくて粋で素敵でした。茶髪や金髪の子達も多かったけど、そんなことはどうでも良く素敵でした。こういう祭りを見てると、地域の繋がりの深さと。人間があるべき大切な根源的なものを感じさせられました。能登の人って素敵です。

八坂神社から臨時駐車場まで30分歩いて行きました。
もう一泊車中泊しようかとも思ったのですが,どうせ興奮して眠れそうもなかったので,すぐに金沢へ帰る事にしました。かなり疲れてしんどかったです。金沢へ着いたのは4:30でした。もう明るくなっていました。
それにしてもカメラ愛好家は,もの凄いカメラ持ってますね。高感度でもノイズが出ないデジカメでレンズもとんでもなく太いレンズです。開放値が明るいレンズなのでしょうね。みんな手持ちで撮影してました。

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