金沢の葬儀事情

父親が亡くなった事から、金沢の葬儀の事情に興味を持って情報を集めました

金沢にも小さなお葬式ホール

小さなお葬式ホールの広告チラシが入っていました。

金沢市神宮寺ホールと金沢長土塀ホールができたそうです。

小さいお別れ葬(通夜と告別式は無くて火葬のみ)が129000円(税別)
小さな火葬式(通夜と告別式は無くて火葬のみ 簡素な祭壇あり)が169000円(税別)
小さな一日葬(通夜は無くて、告別式と火葬のみ 控えめな祭壇あり)309000円(税別)
小さな家族葬(通夜、告別式、火葬あり 控えめな祭壇と花籠2つあり)409000円(税別)
小さな一般葬(通夜、告別式、火葬あり 控えめな祭壇と花籠4つあり)609000円(税別)

親族控室は設置されているそうで365日24時間受付可能とのことです。

事前申し込みで早割もあるそうです。

永代納骨堂 本光寺会館

2020年9月18日

永代納骨堂 本光寺会館のちらし広告が入っていました。
金沢市駅西本町にあります。

寄付金や年間管理料は掛からないとのことです。
収骨志納金等が必要とのことですが金額は掲載されていませんでした。

ネットで調べるとホームページが存在していました。

本光寺会館に収骨の収骨志納金等の金額は掲載されていませんでしたが、墓地の土地代金の約半額の金額のみで収骨できますということなので、20万円から50万円といったところでしょうか?
門徒(檀家)でなくても浄土真宗の方なら誰でも利用できるようです。

本堂で葬儀もできるとのことです。
本堂の御本尊の御前にて行うので祭壇は使用しなくて祭壇費用はかからないそうです。(役所への申請、棺、寝台車等は別途必要。)

宿泊施設が設置されていて、宿泊料金はかからないそうです。
ただし、収骨に来られた方、そのご親戚の方、当寺門徒(檀家)の方限定だそうです。
つまり、当寺門徒(檀家)の人でなければ、お参りの時に宿泊する事はできないという事です。

本光寺では正信偈を無料で配布しているそうです。

お墓を建てた時の跡継ぎの負担(通常の管理の他に墓じまいには大変な労力と費用がかかる)など考えると、こういう施設はありがたいと思います。
ただ、建物自体は古いので、いつまで永代納骨堂を運営できるのかというリスクはあります。
東本願寺に分骨しても、どうせ廃棄されてしまうので、それほど気にする事でもないのかもしれません。

2021年4月10日

本光寺では、葬儀で祭壇費用がかからないそうです。
本光寺寺葬は、会場費が2万円から3万円、法名、斎場勤行をしても追加料金5千円で済むそうです。
枕お経から中陰勤行迄しても、本光寺では8万2千円と会場費3万円で112000円とのことです。

永代納骨堂についてですが、会館の志納金が現在一壺20〜50万円と永代勤行布施10万円、一軒の家で壺が沢山ある場合は一括申請と言う形を取って5壺でも永代勤行布施10万円との事です。

親戚の家族葬

2020年9月6日

夜に、母親の妹さんから電話があって、母親の妹さんの夫が亡くなられたということでした。
母親は寝ていたのですが、起こして電話を取り次ぎました。
母親の妹さんにとって、母親は一番親しい親戚なのです。
母親の妹さん側の親戚では、母親にだけ連絡したようです。
母親の妹さんの夫は、随分前から病気療養中でした。

2020年9月7日

朝、こういう場面でとりまとめてくれる親戚に電話をしました。
後ほど、その親戚から、葬儀は家族葬で行われ、今日 通夜があり、明日に葬式があるということでした。

亡くなった翌日にお通夜ができるのは家族葬ならではだと思います。

病院から、直接葬儀場に搬送されたので、午前中に顔を出してきました。

その折に、香典を渡しました。金額は他の親戚と相談し、親戚として通常の金額(5万円)でした。

葬儀場は、通常の葬儀場に隣接して、こじんまりとした建物があり、内部に30人ほどが入れる小さな葬儀場と親族控室があるだけの施設でした。葬儀社は米永でした。

通常でしたら花籠の依頼をするような関係の親戚だったのですが、家族葬という事なので、花籠の依頼はしませんでした。

お通夜は19:00からだったのですが、ほとんどちょうどの時間に着いたのですが、すでに読経が始まっていました。受付は無かったようです。
葬儀場は、シンプルな祭壇と、ごく近しい親戚による花籠が4個飾られていました。遺影はモニターにデジタル表示されていました。
僧侶は1人で、阿弥陀経と正信偈が読まれ、お通夜が終わりましたという事と明日の葬儀の時間のアナウンスがありました。
そのまま、誰も席を立たないので、しばらくして喪主が挨拶しました。
新型コロナのこともあり火葬場へは故人の兄弟とごく親しい人だけで行いたいの発言がありました。
その後も、誰も立ち上がる様子が無かったので、改めて「どうもありがとうございました」と発言があり、やっとぼつぼつと帰る人がでてくるという感じでした。

30分ですべてが終わりました。

参列者は終わった時間に訪れた人を含めて26人でした。

2020年9月8日

今日の告別式は、少し早めに行きました。
やっぱり受付は無かったです。
参列者は、香典を喪主に直接渡しているようです。
香典返しは、時間前に、喪主から渡されました。
参列者は通夜より多く30人でした。

読経と焼香があり、喪主の挨拶がありました。
その後、お別れの儀式で、花籠の花を抜いて、棺桶に入れました。
その後、火葬場への見送りでした。
火葬場へは各自の自動車で向かい、霊柩車も無くて、搬送用の自動車で棺桶が運ばれました。
1時間で終わりました。

ちなみに、新聞のお悔やみ欄にも掲載されていませんでした。

結局、これって家族葬では無かったのではと思います。新聞のお悔やみ欄に掲載しない簡素化した一般葬儀なのではないかと思います。

激安葬儀でトラブル続出

日刊SPA!の記事で激安葬儀の実態が掲載されていました。

激安葬儀業者が葬儀を請け負った場合、自分で葬儀するわけではなく、下請けの業者に委託するようです。
その場合、激安葬儀業者が支払額の3~4割を手数料として中抜きするとのことです。

激安葬儀の価格 18万8000円
※激安葬儀の価格「18万8000円」から、激安葬儀費用「7万円」と激安葬儀業者の中抜き金額「7万円」を引くと4万8000円となる
下請けの葬儀社の激安葬儀による利益 4万8000円

◆「通常の葬儀」と「激安葬儀」見積もり費用の比較

<通常の葬儀費用>
寝台車(安置所へ) 3万円
ドライアイス 2万4000円
枕飾り 1万5000円
安置料金3日 1万5000円
棺代 8万円
役所手続き 1万5000円
寝台車(火葬場へ) 1万5000円
火葬料 2万5000円
骨壺 1万2000円
花 5万円
スタッフ 5万円
白木位牌 5000円
合計 33万6000円

<激安葬儀費用>
寝台車(安置所へ) 0円
ドライアイス 1万2000円
枕飾り 1万円
安置料金3日 0円
棺代 1万3000円
役所手続き 0円
寝台車(火葬場へ) 0円
火葬料 2万5000円
骨壺 5000円
花 3000円
スタッフ 0円
白木位牌 2000円
合計 7万円

結果的に、遺体はエンバーミング(死体防腐処理)が無しになったり、病院で7時間も待たされたり、温かみの無い葬儀になってしまったりするとのことです。

友人の家族葬

先日、親しい友人が亡くなられました。
亡くなられる前から闘病していたので何度かお見舞いも行ってきました。亡くなられる事を自覚していたので、いろいろ準備もしていたようです。
葬儀はしないし、新聞の死亡欄にも掲載しなくて静かに消えたいと話していました。
友人の家族とも付き合いがあったのですが、友人の家族も自分も、まだ先の事だと思っていました。
ところが、突然、友人の家族から、友人が亡くなられたと電話がありました。
通夜は自宅で行い、親戚とごく親しい人だけに連絡しているという事でした。通夜は17:00からで駐車場が足りないのでご迷惑をおかけするかもしれないということでした。
友人の家は、職場と一緒になっていて、ダイニングもあるんです。友人の希望により自宅で葬儀をすることにしたそうです。
その時は、頭の中がボーっとしてたので、気が付かなかったのですが、ひょっとして午後7時と聞き間違えたのかなと不安になってきました。新聞にも出ないし、葬儀場に問い合わせする事もできないので、仕方なく友人の所に電話で確認しました。2時間間違えると大変です。

近くの駐車場に自動車を停めました。あまり早く行って気を使わせるのも拙いと思い、10分前に着くようにしました。
友人の家に行くと、かなり多くの人が集まっていて、びっくりしました。近所の人も気づいて出席して下さったようです。受付もなく、入ったらすぐに、友人の家族に迎えられて着席しました。取り急いで香典を渡しました。
通夜前にご焼香する人はいなかったようです。
葬儀は葬儀社に頼んだということでしたが家族葬なので司会もいません。
定刻の17:00にお経が始まりました。30分ほどでお経が終わって家族の挨拶がありました。

出席者のほとんどは、ちょっと戸惑った感じで、帰ることなく待っていました。
どうすれば良いのか迷いましたが、気を使わさせるのもなんだと思い、すぐに帰る事にしました。

翌日、友人の家族から、出席のお礼の電話があって、自分の隣に座っていた人が、友人と自分の共通の知人だった事を知らされました。その人とは30年ほど会っていなかったのですが年賀状のやりとりは続けていたのです。気づいていれば話をしたかったなあと残念に思いました。
でも、通夜の時に周りの人の顔をじろじろ見る事なんてできないですよね。
その翌日に、その知人に電話しました。その知人は、ひょっとしたらと思っていたのだそうです。
日を改めて、会いましょうという事で電話を切りました。

しばらく日が過ぎて、友人の家族が、自分の不在時に、香典返しを持って挨拶に来られました。却って気を使わせてしまったのかなあと思いました。

今日、用事があったので、友人の家に寄りました。
通夜の後に、通夜振る舞いがあって散会したのは20:00頃だったようです。

葬式はなくなる? 通夜なし、式なしの「直葬」選ぶ時代に

葬式はなくなる? 通夜なし、式なしの「直葬」選ぶ時代に 週刊朝日2019年2月15日号によると、

形式的な儀式を極力省いた葬儀のかたち「直葬」がいま、都市部を中心に増えている。直葬とは、故人が亡くなった後、安置所か自宅に遺体を運んで安置し、その後、直接火葬場に移し、荼毘に付すという方法。近親者のみで行う。

「今は、故人の遺志や家族の意向で選ぶ傾向にあります。中には菩提寺があっても直葬を選ぶ人もいるほど。それだけ従来の葬儀のあり方に疑問を持つ人が増えている証しでしょう」

「喪主として一度大掛かりな一般葬を経験して、それを疑問に感じたことから、直葬を選ぶケースが増えています。大きな葬式だと会葬者の対応に追われ、ゆっくり故人と向き合う時間もなく、本当にこれで良かったのかと後悔が残ることもあるそうです。そうした方は、次に近親者が亡くなったときには、直葬などシンプルな葬儀を選ばれることが少なくありません」

多くの会葬者を招いてその対応に追われる一般葬と比べて、故人とゆっくり向き合う時間を作ることができるのもメリットなのだ。

火葬許可証の申請など役所で行う死後の手続きは遺族がやることも可能だが、遺体の搬送などは荷が重い。儀式を省いたとしても葬儀会社などプロに頼むのが一般的だ。
棺など必要なものも個別に手配すると手間がかかり、費用も高くつくことが多いので、葬儀社に頼んだほうが安心。悲しみの中、作業に追われるより、故人と向き合う時間を大切にしたほうがいい

永代供養墓の広告 光福寺

YAHOOのトップページに金沢の寺院の永代供養墓の広告が掲載されていました。

浄土真宗本願寺派のお寺で納骨料+永代経で1人60万円で、墓地代金、墓石代がかからず、 生前の宗派に関係無いということです。

僧侶の出張もやっていて葬儀の導師だと20万円、伴僧だと7万円ということです。法事法要は3万円から5万円だそうです。

彦三町の光福寺というお寺でした。

火葬だけの「直葬」で寺とトラブル

ヤフーでの弁護士ドットコムニュースに興味深い記事がありました。

公正取引員会が今年3月にまとめた報告書によると、「一般葬」が減少傾向にあると回答した葬儀業者が多く、「増加傾向にある葬儀」を尋ねたところ、1番多かったのが「家族葬」で51.1%、「直葬」が26.2%で続いたそうです。

週刊朝日(9月1週号)では、葬式をしないで火葬だけの直葬後、檀家が遺骨を持って寺を訪れると、寺から「葬儀をやり直せ」と怒られた事例を紹介している。檀家がそれなら「出て行く」と言い返したところ、「離檀料を200万円払え」と請求された事例があったそうです。

離檀料というのは、法律上の明確な定義はないけれど、一般的には檀家としての地位を解消し、墓地使用契約も解約する際の清算金という意味合いだそうです。

名目上は離檀料であっても、実質は墓地返還にあたっての修復費用相当額程度である場合には、裁判でも慣習上の債務として支払義務が肯定されることはありえるそうです。墓を新たな場所へ移す「改葬」や離檀料をめぐるトラブルは、近年特に増えているそうです。

お墓ってリスクが大きいものだという認識が必要になっているのかもしれません。

変わりゆく「葬式」

プレジデントオンラインによると、全国のおよそ200の葬儀業者を対象に2013年の1年間で直葬がどのくらい行われたのかを調べた結果、関東地方で葬儀全体の22%、近畿地方で11%だそうです。

鎌倉新書が2013年に第1回、2015年に第2回を実施した「お葬式に関する全国調査」の都道府県別平均会葬者数を見ると、東京都は第1回66人、第2回45人で、増減率は-31.8%。愛知県は第1回84人、第2回58人で、増減率は-31.0%。大阪府は第1回58人、第2回44人で、増減率は-24.1%。全国平均は、第1回78人、第2回60人、増減率は-23%だったそうです。
わずか2年の間に20~30%も会葬者数が減少しているそうです。

さらに、2015年の時点での葬儀の形態としては、東京都で一般葬33.9%、家族葬44.6%。愛知県で一般葬・家族葬ともに46.9%、大阪府で一般葬40.9%、家族葬43.2%と、特に三大都市圏で、一般葬よりも家族葬の割合が増えていることが分かったそうです。

創価学会は僧侶なし、香典なし 友人葬という先端

AERA 2017年8月7日号に興味深い記事があったのでメモしておきます。

創価学会では「友人葬」と呼ばれる独自の葬式に取り組んでいます。

一般的な仏教葬との最も大きな違いは、僧侶がいないこと。僧侶の代わりに、「導師」という古参の学会員が進行役を担い、遺族、親族、参列している学会員たちも一緒にお題目の「南無妙法蓮華経」を唱える。
友人葬は僧侶がいないため、お布施が必要なく、戒名もない。原則として香典も必要ないとされます。

<「葬儀で僧侶が引導文を読み上げないと成仏しない」、また「故人に戒名が必要である」という考え方は、仏教の開祖である釈尊(釈迦・仏陀)の考えにはありませんし、仏教の本義に照らして正しいものとはいえません>

<仏法では成仏はあくまでも故人の生前の信仰によるものと考えられています。創価学会は、葬儀でなによりも大切なのは故人を悼む、「まごころ」からの題目による追善回向だと考えます。そうした意味から、友人葬こそ仏法の精神にもっともかなった、仏法の本義に則った葬儀であるといえるのです>

友人葬でも葬儀会場代などの最低限の経費はかかるし、香典が必要ないというスタイルゆえ、その大半が遺族の持ち出しとなります。

創価学会員以外からも、「友人葬」をやりたいという申し出があるとのことです。