金沢で空き家を買う

空き家を買ってリフォームして大家に お金持ちで無くても家を持てる そのためのヒントにと 実体験する企画です。 2018.10.14開設

脱衣場の床が沈む

2021年7月4日

自宅の脱衣場の床の一部が沈むのが気になっていたのですが、DIYで修理できないか検討してみることにしました。
最も沈む部分のクッションフロアをナイフで切り取ってみました。
実際に踏んでみると板が変形して沈むのが確認できました。

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板の厚さは約5mmであることが確認できました。
釘の位置で根太の木材の位置がわかります。
何故だか壁の近くには釘が打たれていません。

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クッションフロアは全部張り替えるとしても、床を全部交換するのはリスクが多すぎます。
板を上から2重にして貼る方法もありようですが、作り付けの家具の部分は無理としても、洗濯機置き台や洗面台は外さないといけないので面倒です。
洗面台を全く壊さないで、洗面台を取り外すのは、かなり難しいようです。洗面台をそのままで、その部分を避けて2重貼りすると、洗面台を交換する時に問題になりそうです。
クッションフロアを張り替える場合は、通常は洗面台も交換するようです。

そういう訳で、一部の部分の板だけ交換する方向で考えようと思います。でも沈む範囲が広いのでちょっと心配です。
とりあえず、クッションフロアを全部剥がして、釘の位置(根太の木材の位置)を確認しないといけません。
そのうえで、どの部分を張り替えるか検討する事にしました。
ホームセンターで合板(厚さ5mm)の寸法とクッションフロアの寸法を調べてこようと思います。

2021年7月5日

ホームセンターで調べたら、クッションフロアは幅91cmと182cmのものが売られてみました。
合板は厚さ4mmと5.5mmがあって、910mm×1820mmでした。
改めて使用中の板の厚さを確認したら5.5mmみたいです。
1枚で済むように、交換する部分を検討しようと思います。

ネットで調べたら、脱衣場の合板には、防虫防腐塗料で塗装することが望ましくて、根太を設置するには、床鳴りを防ぐため、ネジだけではなく根太ボンドも併用すると良いようです。
床全体に凹凸が無いようにパテも塗る必要があるようです。
だんだん面倒になってきます。

2021年7月30日

クッションフロアがどれだけ必要か把握しておかなければいけないという事で、脱衣場の広さを調べました。
202cm×245cmでした。
作り付けの家具は128cm×42cm、洗面台71cm×44cm、洗濯機台93cm×75cmでした。
洗濯機台は置いてあるだけではなく、斜めにボルトを打ち付けてありました。

クッションフロアは幅182cmなので5mあれば足ります。
ネットでは6589円でした。
作り付けの家具の部分を切り取れるので、工夫すれば2.5mでもなんとかなりそうです。1m単位の販売なら3mです。無地の方が切断箇所が自然かな。

クッションフロア用接着剤は接着剤の使用量は「250〜300g/m2」なので作り付けの家具の部分を考慮すると1kgのもので良さそうです。

よく検討して、洗面台と洗濯機台は外さないで作業する事にしました。
脱衣場の合板を防虫防腐塗料で塗装するのもやめました。

とりあえず、
セメダイン 水性・クッションフロアー用 CL-7N LX-121 1缶(1kg) 879円
ヨトリヤマ(世取山) ボンドヘラ 565 先端ギザギザ Aタイプ 1枚 142円
オルファ ハイパーL型 192B 1個 549円
イノウエ クロス角ヘラ V型 30X247mm 326円
大田 高級一行なで刷毛(穴あき) NO214K1 946円
ハウスボックス クロス職人 ローラー 427円
ステンレス地ベラ 1078円  8寸 厚さ0..6mm 24cm幅

を注文しました。

パーキリ
は以前から持っていました。

クッションフロアを貼る前に床面のデコボコを無くすためにパテを塗らないといけないことを思い出しました。
パテを塗るには10cm程度の金属へらが必要ですが100円ショップで探してこようと思います。
パテはアースタック1kg769円が安くて良さそうです。アマゾンだと1705円もします。どうしてこんなに値段が違うのかなあ?

アースタック1kg769円
根太用接着剤 MND 1本(1kg)582円
も購入しました。

2021年8月1日

クッションフロアを剥がすことにしました。
合板や釘の位置を確認した後で、暫定的にクッションフロアを戻して使うため、クッションフロアを綺麗に剥がすようにしました。
最初に、厚さ0..6mm 24cm幅のステンレス地ベラをガイドに大きめのカッターでクッションフロアに切り目を入れます。1度に全部を剥がすのは大変なので、分割して切り目を入れました。

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45mmの皮スキをクッションフロアと合板の間にこじ入れて少しずつ剥がしました。
力任せに剥がれるところもありますが、剝がれにくいところは45mmの皮スキを使います。
なんとか、うまく剥がすことができました。

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クッションフロアを剥がしてみると、合板にはパテを塗った跡はなく、段差のあるところもあって、かなり大雑把な作業だったようです。防腐防虫塗料も塗ってあるのか不明です。
アースタック1kg769円、根太用接着剤 MND 1本(1kg)582円は使わなくても良さそうです。

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ピンクの位置が沈む位置です。

合板と合板の境目やクギの位置がハッキリしました。結構しっかりとした図面も作成しました。
脱衣場は、何度測っても奥が244cmで手前が243cmと幅が1cm違います。完全な長方形では無いようです。

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合板は1760×900mm、1760×670mm、1710×660mmの3枚あれば、表に出ている部分は全て交換できます。
クッションフロアは182cm幅を3m購入すれば良いようです。

2021年8月2日

図面が出来たので、沈む箇所を正確にチェックしました。
沈む箇所は直角状のZ型で釘の位置の関係で洗濯機台の下の一部も含まれていました。
少なくとも洗濯機台は外して作業したほうが良いようです。

2021年8月3日

ホームセンターに行って、値段や規格を調べてきました。

厚さ5.5mmの合板は1820mm×910mmで1150円でした。
600×300、600×450、900×900というサイズもありました。
合板は1カットが50円でした。

一部の合板だけを交換する場合は、1820mm×910mmの合板1枚から910mm×1510mmと620mm×310mmと305mm×130mmの3枚の合板をとれば無駄なく使えます。
ホームセンターで切ってもらって最長1510mmにすれば、運搬も楽です。

ホームセンターでクッションフロアは91cm幅が1m840円、182cm幅が1m1640円でした。
ネットでは、洗面所やトイレ用の無地に近いクッションフロアが182cm幅で10cm98円です。10cm単位で購入できるのは嬉しいです。
送料が別途1100円程度かかります。
脱衣場の長さは243cmですが、かなり余裕(10cmは余分な長さが必要なようです)をもって270cmで購入した場合送料込みで3746円で、ホームセンターで3m購入した場合の4920円より、かなり安いです。
ホームセンターだとクッションフロアは6種類くらいしか無いけど、ネットだと洗面所やトイレ用のものも選べます。そういう訳でネットで注文しました。

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2021年8月7日

3連休なので脱衣場の床張りをすることにしました。

まずは洗濯機と洗濯機パンを取り外さないといけません。
洗濯機は、まず給水と電源を外します。排水部は排水の蓋を反時計まわしで外れます。
あとは持ち上げて移動するだけです。

問題は洗濯機パンです。思っていた以上に取り外しは厄介でした。
最初に固定していたコーススレッド(木ネジ)2本を外しました。コーススレッド(木ネジ)は腐食してたのでドライバーの尻をハンマーで叩きながら、なんとか外しました。
清掃のために排水トラップを外した事があったので、排水部分の分解は楽勝だと思っていました。
ウォーターポンププライヤーを使い排水トラップは難なく外せました。

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でも残念ながら、排水トラップを外しても洗濯機パンは外せませんでした。
ネットで調べても、同じ種類(TOTO)の洗濯機パンの外し方が見つかりませんでした。
ウォーターポンププライヤーで一番上の部品(固定リング?)の爪の部分をひっかけて回転しようとしても全く動きません。
固定リング?の外周の溝をカッターナイフでこじってゴミなどを取り出しました。

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爪の部分の溝をウォーターポンププライヤーの先が入るようにカッターナイフで広げました。

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改めてウォーターポンププライヤーで反時計回りに回転すると、少しずつ動くようになりました。

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洗濯機パンを固定しているリングを外すと、洗濯機パンも外せました。

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ちなみに、洗濯機パンを固定しているリングの上部にはシール処理がされていました。外周の溝をカッターナイフでこじったのは無駄ではなかったようです。

これでやっと床の張替ができます。
洗濯機パンを外した部分に排水用の穴があったので、改めて合板の厚さを調べたら12mmありました。
根太が見えたのですが44mm×44mmの角材でした。

床の切断する部分をマジックペンで記入しました。

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合板の切断部分の釘を全部抜きました。
合板はコードレス電動丸鋸の刃先を12mmだけ出した状態で切断しました。

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壁に近い部分の合板は丸鋸では切れないので、ぎりぎりまで丸鋸で切って、残りはノミを使って取り除きました。

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予定していた部分を全部切り出せました。

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中途半端で固定の役に立っていない根太があったので、外して筋交い状に取り付けて補強する事にしました。
丸鋸で先端を斜めに切り太さ4.5mm長さ90mm(20本入り198円)のコーススレッド(木ネジ)で固定する作戦です。

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根太の木材は硬いので下穴をドリルで開けてからコーススレッドを打ち込みました。コーススレッドが長すぎて根太を突き出てしまったので電動サンダーで先端を切断しました。

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ホームセンターで1820mm×910mm×12mmの下地用コンパネを購入し、1505mmで切断してもらいました。下地用コンパネは1380円、切断料50円でした。

さっそく脱衣場で当ててみましたが、嵌まりません。切断した部分がいびつで狭いところがあったり広いところがあったりで散々です。
正確に下書きしなかったのが原因です。定規は40年以上前から家にあった竹製のもので一部欠けていたので、正確な直線をひけなかったのです。そもそも太いマジックペンで下書きしたのが間違っていいたのです。反省です。
直角のラインをひく15cmのスコヤ、60cmの定規ストッパー、1mの金属定期を購入しようと思います。
従来使っていた合板のほうを丸鋸やノミで削ってなんとか嵌め込みました。

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それにしても隙間が多すぎです。雑でへたくそです(苦笑)。次回機会があれば、きちんとやります。

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根太のある位置をマジックペンで記入しました。

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合板を固定するため、太さ3.8長さ41mmのコーススレッド(140本入り428円)をインバクトドライバで打ち付けました。最初はゆっくりの回転数で途中まで入ったら一気に打ち込みます。コーススレッドの頭が出ていると、上に貼るクッションフロアがいびつになるので、少し埋め込まれるまで奥まで打ち込みます。

合板の境目や隙間にはアースタック1kg769円を使って段差の解消をします。暑い環境では水を加えて10分以内でダメになるとの事で、200gづつ容器に入れて水を加えることにしました。200gだと水は60cc程度との説明がありましたが、ちょっと足りない感じなので追加で水を加えました。
小さい壁塗りコテを持っていたので、それを使って塗り込みました。

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隙間が多すぎて1kgでは少し足りませんでした。アースタックは地元では入手しにくいので、残りはパテを埋め込んで対処しました。パテは硬化しないのですが、何もないよりいいかなと思います。

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本当はコーススレッドの部分もアースタックを塗るようですが、再修理する時に外しにくいので、境目の部分以外は塗らないでおきました。境目近くのコーススレッドの頭がアースタックで埋まってしまったのが心配です。

合板の上に乗ってみましたが、従来の合板より柔らかい感じで、少し沈む感じが不安です。
ちゃんと下地用のコンパネを購入したんですけど・・・・
ネットで調べると、構造用合板を購入しないといけなかったようです。

アースタックの余分な部分は削り落として平らにしなければいけませんが翌日にすることにしました。

2021年8月8日

重大な失敗に気づきました。アースタックの余分な部分が多すぎて、電動サンダーでも落としきれないんです。

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壁塗りコテで塗ったのは良いのですが、その後にスクレーパーで余分な部分を除去しておかなくてはいけなかったのです。
作業時間も無駄にかかり、サンディングパットも4枚も使うことに4なりました。それでも余分な部分を全ては除去できませんでした。散々です。サンディングパットは購入すると1枚500円ほどするようです。

コーススレッド(木ネジ)の頭がアースタックで埋まってしまい、再び作業する時に苦労しそうなので、作業効果が長持ちするように、床に防腐塗料を塗ることにしました。
ホームセンターには、防腐塗料は1980円と1580円ので2種類あったのですが1580円のは乾くのが遅いので、1980円の防腐塗料(木部保護塗料 カンペハピオ 水性)を購入しました。700mlで2度塗りで5㎡程度使えるという事なので、ちょうど良い量です。木材防腐、防かび、防虫効果があり、約1時間(気温20℃)で乾きます。
ネットでは同じ塗料が1529円で入手できるようです。

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他のメーカーだと、アサヒペン 水性木部防虫・防腐ステインEX 0.7L ウォルナットというのがアマゾンで890円で入手可能のようです。乾燥時間:夏季2時間・冬季3時間、重ね塗り:3時間以上になっていました。

壁の床と近い部分にマスキングテープを貼って、床に防腐塗料をハケで塗りました。1時間の間隔をとって2度塗りしました。塗料は少し余りました。

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ハケは1度塗るたびに、水で洗いました。

いよいよ、クッションフロアを貼るのですが、その前に隅っこに少し残ったクッションフロアを綺麗に切り取りました。
貼る直前に再び掃除機で掃除しました。
端っこが5cm程度余るようにしてクッションフロアを実際に敷いてみました。

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洗面台や作り付けの家具の部分を端っこから5cm程度の余裕があるようにカッターナイフで切り取ります。
なんとなく形になってきました。

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クッションフロアの全体の半分程度をめくって、めくった部分の床にセメダイン 水性・クッションフロアー用 接着剤CL-7N LX-121 をボンドヘラ 先端ギザギザ Aタイプで薄く塗ります。

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塗ってから5~10分待って、塗ってから90分以内に接着を完了しないといけません。
接着剤CL-7N LX-121 は、1kgでは少し不足気味だったのですが、なんとかギリギリ全部のクッションフロアを貼ることができました。
空気が入らないように、大田 高級一行なで刷毛(穴あき) NO214K1を使って、隅っこの接着固定にハウスボックス クロス職人 ローラーを使いました。

クッションフロアの貼り替えは下記の動画が役立ちました。
https://www.youtube.com/watch?v=mLXguuX1FX0
最初に壁との堺目を切るのに、パーキリを使ったのですが、うまくいかないので、ステンレス地ベラとカッターで切りました。
途中でパーキリで失敗したのが、刃と逆の背側で切っていたことに気づきました。パーキリって引いて切らないといけないのに押して切っていたのです。失敗の原因が分かってから再びパーキリを使いました。
パーキリは確かに綺麗に切れるのですが、誰もが簡単に使える道具という訳でもないようです。
時々、ずれたところを切ってしまいました。パーキリも練習が必要なようです。
しかもパーキリでは直線のところでは使えるけど、入り隅(直角の内側の部分)では使えないので、万能とは言えません。パーキリの使えない部分はステンレス地ベラとカッターで切らないといけません。
結果的に、パーキリでも、ステンレス地ベラとカッターでもずれたところを切ってしまった箇所があちこちにできて見栄えが悪いので、シリコンシーラント330ml ホワイトで、壁と床の境目を全てコーティングすることにしました。
シリコンシーラント330ml ホワイトは、ホームセンターで298円でした。
シリコンシーランドを使うにはコーキングガンが必要です。コーキングガンは数百円から購入できます。

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失敗したところを隠す以外に、接着を剥がれにくくする効果もあるようなので善しとします。
シリコンシーラント330ml ホワイトは半分以上余りました。
これで床の貼り替えが完了しました。

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洗濯機パンを取り付け、洗濯機を戻してすべての作業が終了しました。
いろいろ失敗もして大変でしたが、初めての経験もできたので、かなりのスキルアップになったと思います。
結局3日間かかりました。
撤去した合板とクッションフロアーは細かく切断してゴミ出ししました。

脱衣場の床の補修にかかった費用(材料費)は
1820mm×910mm×12mmの下地用コンパネ切断済  1430円
本当は構造用合板の方が良い
太さ3.8mm長さ41mmのコーススレッド 約30本  約100円
太さ4.5mm長さ90mmのコーススレッド 2本 20円
根太を触らなければ必要ないと思う
アースタック1kg 769円
きちんと切断できれば、ほとんど必要ないと思う
防腐塗料(木部保護塗料 カンペハピオ 水性) 1980円
台所用クッションフロア182cm幅270cm 3746円
クッションフロア用接着剤CL-7N LX-121 879円
シリコンシーラント330ml ホワイト 298円
クッションフロアを綺麗に切れれば必要ないと思う
で総額9222円でした。

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