交通事故被害における賠償請求

家族が交通事故の被害や加害の立場になった時に、損保会社と交渉した事を記録しています。

事故調査会社とは

2010年1月5日

東京海上日動火災保険から、話を聞きたいので,事故調査会社に会って欲しいということでした。日程は,こちらの都合の良い時間に合わせるということでした。

今回の事故はぶつかった地点は,バスを追い越した後で,相手側の自動車は完全に対向車線に出て走行して,当方の自動車を追い越した後に,元の車線に戻ろうとした時の事故です。
こういう事例が,車線変更時の一般的な事故と同等な扱いになるのか法律に詳しい人に確認してくれるよう依頼していたのですが,事故調査会社に調べてもらって,面会時に返事するようにするということでした。

また事故調査会社が面会する時に相手側のドライブレコーダーの画像も見せるということでした。

2010年1月9日

今日,事故調査会社の人が時間ぴったしに来ました。事故の状況について,最初から最後まで細部にわたって客観的に事情聴取をしました。
改めて状況を聞くことによって,事故の内容について具体的に把握できました。

内容的には,こちら側の過失が大きいという事を納得させて解決に向わそうという意図を感じさせるものでしたが,担当者が交通事故についての知識が豊富なので随分参考になりました。事故調査会社の人がドライブレコーダーの動画を何回も見たところ,動画は連続的な画像で,ウィンカーを出してから車線を横切るまでの時間は2秒に間違いないとの事でした。
ただ,ドライブレコーダーではスピードや加速・減速の有無については調べることはパソコンの解析をしても不可能ということでした。
ドライブレコーダーの画像を見せるということは相手側の了解を得ないと見せられないということで,東京海上日動火災保険の担当者からもドライブレコーダーの画像を見せるということを何も聞いていないということでした。海上日動火災保険の担当者は本当に,いいかげんで頼りないです。

今回の事故がぶつかったのがバスを追い越した後で,相手側の自動車は完全に対向車線に出て走行して,当方の自動車を追い越した後に,元の車線に戻ろうとした時の事故が車線変更時の一般的な事故と同等な扱いになるのかについて判例を調べることについても東京海上日動火災保険の担当者からも何も聞いていないということでした。海上日動火災保険の担当者は本当に,いいかげんで頼りないです。
事故調査会社の人は,そのような事例については知識は無いので判例を調べてみますということでした。

車線変更時の,ウインカーの時間が過失に関わる割合について,ウインカーを出さない場合は20%の過失増になるけど,法定3秒に対して時間がそれより短い場合の過失増については明文化されたものは無いとの事でした。損保会社の社内規定では10%増にすることが多いけど,0%になることも20%になることあり,判例があって明文化されているものでは無いということでした。

今後は,相手側の自動車は完全に対向車線に出て走行して,当方の自動車を追い越した後に,元の車線に戻ろうとした時の事故が車線変更時の一般的な事故と同等な扱いになるのかについての返事を聞いてから,その判例に従おうと思います。
ウインカー2秒の場合の過失10%については確固たる判例を確認できないうちは認めない事にしました。
相手側のスピードや加速についての過失は証拠が無い以上は主張するのはやめました。

2010年3月21日

結局,事故調査会社からは何の返事もありませんでした。
事故調査会社の役割というのは事故の当事者の両方に,当事者の過失を認めさせて,当事者により多くの過失を納得させて示談をしやすい方向に持っていくといのが主な役割のようです
事故調査会社との面談にあたっては,事故調査会社は決して中立な第3者ではなくて,損保会社が示談に持っていきやすいように自己の当事者を納得させるのが役割だということを認識しないと,不当に不利な妥協を強いられるので注意が必要です。

コメント(2)

和田郁夫 返信

娘が交通事故に遭いたった今、調査会社から状況を確認したいと連絡がはいりネット検索により貴殿にたどりつきました。役にたたせて頂きます。ありがとうございました。

返信

お役に立てば嬉しいです。
損保会社は,賠償額を安くするのが仕事です。
納得できない時は,妥協することなく,とことん話し合いましょう。
それには客観的に妥当な要求が,どのようなものであるか知っておく必要があります。
関連の本などを読んで知識を得ることをお奨めします。
損保会社に妥協しないという事と,事故の相手側に対する心情とは全く別物です。

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