「実家の相続で困らないために今すぐできる空き家対策 日野智志著」を読みました。
実家の相続に対する問題を幅広く整理して掲載されているので読みやすいです。
空家等対策の推進に関する特別措置法により、立ち入り調査に協力しないと過料20万円、修繕や解体の勧告が出た時に修繕しないと50万円の過料
固定資産税が6倍、解体料も請求
現在は820万戸が空き家 7.4戸に1戸
木造2階建て築40年程度の45坪での解体費が135万~200万円
相続放棄は、相続権があると知ってから3か月以内のみ可能
相続放棄の手続きは自分ですると2000円程度だけど、司法書士なら3万円から6万円、弁護士なら8万円から15万円(相続放棄の手続きは1回しかできず不備があったら無効)
相続放棄しても保険金はもらえる。
空家等対策の推進に関する特別措置法の本当の狙いは市町村の固定資産税の増収
地方自治体は不動産の寄付を受け付けない
空き家管理 換気 上下水道の補水(少なくとも初夏と終期)・通水
空き家管理業者だと1回3000円から6000円
バルコニー・屋根・外壁の脱落の目視(風雨・風雪の時期) 最低でも1年に1回
樹木の手入れ 1年に1度
害獣やハエ・蚊・蜂・雑草 季節ごとに1度
空家等対策の推進に関する特別措置法は数カ月空き地にしているだけでも適用される可能性
トタン屋根は7~8年毎に手入れ、ガルバリウム材の寿命は50年、セメント瓦は30~40年、日本瓦は50年以上が寿命
塗装費は66㎡で9万円~20万円
陸屋根の寿命は13年 10年目から5年ごとの点検補修で5万~20万円 再塗装は55㎡で30~45万円
基礎のコンクリート 幅0.3mm以下で深さ4mm以下のヒビであれば大きな心配はいらない
換気口の下方両面に45度のヒビは強度不足
建物のコーナー部に垂直のヒビがある場合は、建物の強度不足や地盤の不同沈下
ボイラーを使わないままにすると配管の破損の危険性があるので水抜きは必須
住宅の設計図面は絶対に必要
借り手がいない場合の最後の手段はペット可にして貸す
リフォームするかの判断の目安は3~5カ月分の賃料
リフォーム費用 屋根の塗装改修60万円~300万円、畳の表替え 4000~15000円、、襖の張替え6000~18000円、壁のクロス張替え50万~300万円、トイレ改修30万~80万円、洗面化粧台交換10~35万円、お風呂の改修50万円~180万円、手摺工事6万円~30万円、バリアフリー工事150万円~250万円、高断熱ガラスの交換150万円~250万円、ボイラー交換1万円~15万円
売却事例の検索は「不動産取引価格情報検索 http://wwwlandmlitgojp/webland/servlet/MainServlet」
実際に売れる価格は、不動産の査定価格の70~90%程度の場合が多い
業者にハウスクリーニングを頼むと30~45坪で6万円~15万円
いい価格で売却するためのポイント
・水回りを清掃しておく
・室内を明るく見せるために照明をつけておく
・室内を明るく見せるためにカーテン等を開けておく
・生活臭、カビ臭を減らすため30分以上前から換気
・雑草があれば7日以上前に除草剤を散布
・最低でも玄関から居間(リビング)までは歩きやすくしておく
・荷物は少なければ少ないほど良い
コメントする