交通事故被害における賠償請求

家族が交通事故の被害や加害の立場になった時に、損保会社と交渉した事を記録しています。

交通事故と損保会社契約の等級

初めて損保会社と契約した場合は、等級は6等級から開始します。
交通事故を起こして、損保会社を通じて、お金の出入りがあると、等級が3級下がります。
1年間、損保会社を通じたお金の出入りが無いと、等級が1級上がります。
等級が上がると契約する保険料は安くなり、等級が下がると、契約する保険料は高くなります。
最低の等級は1級のようですが、1級で事故をしてしまうと、再契約してもらえなくなることもあるようです。
等級について、各保険会社では日本損害保険協会を通じて、適用等級などの契約者情報の情報を共有しているので、少なくとも13ヶ月間は以前の等級を隠して、他の保険会社と契約しても、すぐにばれます。
ちなみに、更新時期を8日間過ぎてしまうと級数はリセットされてしまうようです。損保会社はずるいです。
但し、JAなどの共済系の損保会社は、日本損害保険協会に加入していないので、等級のリセットが可能な場合もあります。

等級と損保会社との契約の割増引率の関係は契約した時期にもよりますし,損保会社によっても違うのかもしれませんが,一例として挙げると

等級1(+52%),等級2(+26%),等級3(+10%),等級4(-1%),等級5(-10%),等級6(-17%),等級7(-23%),等級8(-28%),等級9(-33%),等級10(-37%),等級11(-40%),等級12(-44%),等級13(-47%),等級14(-50%),等級15(-52%),等級16(-55%),等級17(-57%),等級18(-59%),等級19(-61%),等級20(-63%)
ということになっています。

等級が下がる事故は自動車保険会社からお金が支払われたか,支払われなかったかにより決まりますので,自賠責保険からの支払いだけで済んだ場合は等級に反映しません。また自動車保険会社から支払われた金額が多かろうが少なかろうか等級が下がる程度には影響しません。

3等級下がる事故は
対人賠償保険金(自分以外の人に死傷させた場合)
対物賠償保険金(他人の財物に損害を与えた場合)
自損事故保険金(単独事故で運転者および同乗者が死傷した場合)
車両保険金(契約の自動車が事故や盗難にあった場合)

等級が据え置かれる事故は
契約の自動車が自然災害によって損傷した場合です,

等級に影響しない事故は
契約の自動車の搭乗中の人が死傷した場合で,その他には保険からの支払いが無かった場合のようです。

つまり事故で保険会社がお金の負担をした場合は,だいたい3等級下がると考えておいて間違いないです。

上記の割引率は等級4が基本での計算なので,9万円を基本の保険料として計算すると,初めて自動車保険に加入した年に1度事故を起こして保険会社に負担させると20年間で236%の差が出ます。ということは230400円の差が出るということです。
つまり23万円より安い事故は自己負担のほうが結果的に得だということです。
この金額は事故時の等級によっても違いますので等級の割引率をもとに計算すると良いでしょう。

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2010年8月17日

家族が自動車接触事故を起こしたのですが、その際に加入していた東京海上日動火災保険の更新が10月になっています。それで更新の案内が来て,更新料が大幅に値上げしてました。
家族の自動車接触事故は解決のめどがたっていなくて過失割合とか,賠償金を保険から支払うとか何も決まってないのに,等級だけ先に下げられるのか納得できませんでした。

2010年9月9日

今回の事故について,相手側が法的措置はとらないと言っているし,交渉にも応じないので,一応,今回の件に関しては,保険を使わないということで手続きを閉めてもいいですかということでした。

保険を使わないということで手続きを閉めても,相手側がまた何か言い出したら,再開手続きをすれば再び保険会社が対応するということでした。
交渉を継続状態にするのと,一旦閉めた場合と,どういう違いがあるのかと聞くと,特に違いは無いけど当方の意思次第と言うのです。

イマイチ良く判らなかったので,いろいろと聞いてみました。
自動車保険の更新時期が近づいているので,その時の更新料に違いはあるのですかと聞くと,交渉を継続状態にしておくと,その年の事故について,保険を使って賠償金を支払ったとみなして更新にあたってランクが3つ下がり,一旦閉めた場合は,保険で賠償しなかったという扱いでランクが1つ上がると言うのです。
つまり,一旦閉めた場合は,保険料が安くなるということです。交通事故を起こして,損保会社に交渉してもらっても,実際に賠償費用について保険を使わなかった場合には,ランクは下がらないということでした。
それだけでも大きな違いなのに,どうしてちゃんと説明しないのかなあ?

ちなみに交渉を一旦閉めた場合と,交渉を継続状態にした場合で,保険料の差はどれくらいだと聞くと10%くらいの違いだということでした。でも,先日送られてきた更新の契約依頼書を見ると35%も上がってました。本当にいいかげなんことを言うので困ってしまいます。

相手側は,今回の事故に関して,保険会社との手続きを閉めてるのか,継続としているのかと聞くと,費用は自己負担で修理して,今回の事故も継続扱いでランクが3つ下がった状態で保険を更新したということでした。

まあ保険料は上がらないほうが良いので,交渉を一旦閉めて下さいとお願いしました。

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2013年9月4日

2012年11月26日に家族が交差点で右折した時に衝突で事故を起こしました。
JA共済の任意保険の更新の時期が近づいて、通知がきました。等級が3級下がって保険料が2倍近くなっていました。保険を使わないと伝えてあったのになんでなのか問い合わせをしました。

事故登録がされると、完全に決着して保険から金銭的費用が出ないと確定しない限り、等級は下がるということです。
今後、最終的に保険から金銭的費用が出ないと確定した場合は、過去にさかのぼって返金されるということでした。もちろんその時には等級も戻るそうです。

2013年11月28日

今日、JA共済から電話があって、交差点での衝突事故で保険を使わないとはっきりしている場合は、等級が増えない条件で更新できる事になったということです。
保険料を等級が下がった金額で支払ったので、差額を返金するということでした。
またJA共済で新規に弁護士特約の制度も導入されたので、そちらの特約も加える事がができるということなのでお願いしました。弁護士特約は1390円ということでした。

2013年12月06日

今日、JA共済の担当者が、保険料の等級の差額を持参してくれました。
JA共済の担当者は本当に親切です。

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2013年10月13日

先日バスに乗っていたら社会人が2人大きな声で会話していて、聞きたくもない会話が耳に入りました。
内容は運転時に相手に譲る譲らないの話で、若い方の会社員が自分は譲るのが嫌いだから相手が進路に入ってこようとしたら絶対に譲らなくて、ぶつかっても良いと思っているというのです。
何回もぶつかっていて、いつも9対1とか8対2とかで勝っているというのです。でもあまりにも事故が多いので損保会社から契約の継続を断られたというのです。
まあ、自分の車の補償が保険の内容に入っているかという条件にもよりますが、9対1とか8対2とかで勝っていても、1対9とか2対8で負けていても等級は同じだけ下がるので、どっちにしても一緒で意味が無いんですよね。
そういう事も知らないで得意げに大声で話しているなんて馬鹿丸出しです。

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