金沢の葬儀事情

父親が亡くなった事から、金沢の葬儀の事情に興味を持って情報を集めました

お寺とのつきあいは、いろいろと大変

2007年6月28日

今日、お寺さんから須弥檀(しゅみだん)納骨合同孟蘭盆(うらぼん)法要の案内の葉書がきました。
お寺に納骨した人が対象の法要のようです。7月8日に行われるのですが10日前に突然通知が来たのでびっくりしました。

ネットで検索しましたが、あまり須弥檀納骨合同孟蘭盆法要って一般的で無いようでよくわかりません。
納骨合同法要で検索したらペットの場合には、よくあるようです。

2007年7月6日

今日、父親の分骨を納骨したお寺で、納骨合同孟蘭盆(うらぼん)法要がありました。 前もって知り合いに聞いたのですが、平服でよくてお布施も2000から3000円で良いとのことでした。その他に各自のお骨に単独でお参りする時に1000円のお布施を渡すということなので、3000円と1000円を入れたお布施袋を用意していきました。数珠と正信偈の本も持って行きました。 駐車する場所が心配だったので、早めに行きました。やっぱり駐車する場所が少なくて、ギリギリ駐車することができました。受付で3000円のお布施袋を出して、供物(柄の長い蝋燭用のライター)をいただきました。受付ではお布施の額を記帳していて、見てみると2000円とか3000円とか5000円とか10000円とか、いろいろでした。本堂内では永代経代のお布施した人の名前と金額が書かれた紙が貼られてました。30万円とか50万円とかいう紙が何枚も貼られてました。 ちなみに永代経法要は6月に終わっていたようです。ちょっとホッとしました。 定時にお経が始まり、焼香をして、その後、みんなで正信偈を合唱しました。 それが終わると、他のお寺からきたお坊さんの法話があるのですが、法話の前に賽銭をもとめる籠をまわされ1人100円を籠に入れました。途中休憩があって、その時にまた賽銭をもとめる籠をまわされ再び1人100円を籠に入れました。 法話が終わり最後に恩徳讃という歌を合唱して納骨合同孟蘭盆(うらぼん)法要が終わりました。納骨合同孟蘭盆(うらぼん)法要はお寺に分骨した人全員を対象に毎年行われるようです。 そのお寺では分骨の納骨堂は本堂の地下にあるので個別に出したりお参りしたりはしないそうです。 今日の法話は、浄土真宗にとって法事とはどういうものかということでした。 浄土真宗では法事は亡くなった故人の霊を慰めたり、供養したりするものではなくて、法事に参加した人が、自分の生き方を考えるためのものだということでした。煩悩ばかりの人間も亡くなると同時に煩悩の無い仏となり、仏さんは決して生きている人間を見捨てたりしない。そういうことを南無阿弥陀仏、諸行無常という言葉で知らせてくれている。故人が亡くなって、法事があることによって、縁あって仏の教えに触れることができたことに感謝しないといけないというような内容でした。確かに浄土真宗のお経って、先祖供養するような内容でなくて、親鸞聖人とかの浄土真宗の高僧が行ったことを称えるような内容なんですよね。 確かに、そういう事も大切だけど、やっぱり先祖を供養して感謝するための法事という方が、感覚的にしっくりくるんですけど。 納骨合同孟蘭盆(うらぼん)法要は2時間くらいかかりました。

2008年10月15日

今日は月命日でお坊さんが来ていて、時間が合わなかったので会わなかったのですが、いろいろ話があったそうです。

「ほんこさん」という法要をしないといけないそうです。次の月命日にほんこさんをするということでした。仏壇をきれいにして赤い蝋燭をたてて打敷(うちしき)は金襴のあでやかなものにして、マル餅と松の入った花を飾るそうです。
ほんこさんって何かなと調べてみたら正式には報恩講というようで、親鸞の命日11月28日を中心にして、聖人の徳をたたえ、恩に報いる法要だそうです。知り合いから聞いた話では、お布施は1万円で食事代5千円包むそうです。

その他に、お寺を維持するための協力金を年額6千円払って欲しいと言われたそうです。

お寺とつきあいを続けるということは、いろいろと大変な事です。

2008年11月16日

今日、ほんこさん(報恩講)がありました。

お布施1万円と、寺の維持費6千円(年額)を包んだのですが、月命日とほんこさんは別ということなので、月命日の分の御布施2千円を別に包みました。ほんこさんの食事代は別に包まないでも良いと母親が知人から聞いたらしく包みませんでした。

2016年8月30日

月命日のお参りに来ているお寺から封書が送られてきました。お寺から封書が送られてくる事なんてないので、お金の無心かなあと思ったら案の定でした。
「親鸞聖人7百五十回御遠忌・庫裏及び境内大規模修繕、内陣整備等懇志」のお願いということで、総額2900万円、門徒1軒あたり¥75,000円(15,000円×5年)ということです。
その他に特別永大経志で30万円以上のお願いというのも入っていました。こちらのほうは強制ではないようで納めると内陣の欄間裏に記名するということです。

2900万円の内訳は法要費¥7,500,000円、別院御依頼¥2,550,400円、庫裏及び境内大規模修繕¥11,988,000円、本堂欄間整備費¥6,962,600円ということです。

報恩講のお布施1万円、寺の維持費6千円(年額)、月命日のお布施(月額2千円)程度は、つきあいでさせていただいていますが、檀家でもないし、浄土真宗の信者でもないのに「親鸞聖人7百五十回御遠忌・庫裏及び境内大規模修繕、内陣整備等懇志」まで付き合わされたのではたまりません。謹んでお断りしようと思います。
今の時代、檀家として支えなければいけないお寺を持たないという事は、大いなる特権だと思っているので、父親が亡くなられてからも、檀家にだけは絶対にならないと思ってきました。そういう距離感でお寺とも付き合ってきたので、それは今後も変わりません。子供や孫など子孫に対して、そういう負担を押し付けないという事は、ある意味義務でもあると思います。

日本って、墓参りや葬式で仏教とかかわり、クリスマスでキリスト教とかかわり、初詣などで神社とかかわり、イスラム音楽を楽しんだり、そういう無節制なところが良いのだと思うんです。宗教の違いによって争うことも無いし、そういう面で平和で良いです。
もちろん、本気で宗教にかかわっている人については、それはその人その人なので別に否定するのものではないですけど。

2016年9月15日

今日、月命日のお参りの日だったので、檀家でないということと、檀家にだけは絶対ならないという意思表示をしました。

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