福野夜高祭 |
福野夜高祭は毎年5月1日と2日に開催されます。初日には行燈の出来栄えを競うコンククールや表彰式もあるようです。福野夜高祭は江戸時代に伊勢からの分霊をお迎えするにあたり,倶利伽羅峠まで町民が行燈を持ち太鼓を打ち鳴らして行った事から始まったそうです。かつては夜高行燈は11mもあったそうですが,現在は電話線の架設により高さ6m30cmに制限されているそうです。 福野夜高祭は毎年5月1日,2日に行われるのですが,行ったのは初日です。2日目の深夜には道路をすれ違う際に,相手の行燈につかみかかり壊すという引き合いが行われるのですが,初日は行燈が巡回するだけなので2日目と較べると観客は少なめです。 5月1日17:20に南砺市福野庁舎に着きましたが,道路をまたいである大きな駐車場には,ほとんど自動車が入っていなくてガラガラでした。21:00頃に南砺市庁舎の駐車場に戻ってみましたが,まだ自動車が駐車できるような感じでした。他のもショッピングセンター ア・ミュー,コープとなみ野,文化創造センター,産業文化会館,福野体育館,福野商工会館などで駐車ができます。福野夜高祭の1日目の駐車場については,それほど心配することはないようです。 福野の町は17:00から24:00まで交通規制が敷かれていて,通行止めの道路がほとんどでした。 福野駅の前に臨時の観光案内書が設置されていて,夜高祭のパンフレットを貰いました。夜高祭の経路などは前もってネットで情報を収集してましたがパンフレットのほうが判りやすいです。トイレの場所とかミニチュア行燈の展示している場所が掲載されているので便利です。ただ,経路については行燈によって,それぞれ違うので,ちょっと判りにくいです。 福野駅から,ちょっと歩いて,福野夜高祭の中心地である上町交差点(3軒の銀行が角地にあります)に行きました。上町交差点は福野夜高祭の最高の観覧所で,すべての行燈が通りますし,方向転換も行われます。上町交差点では18:30から24:00まで何度も行燈を見る事ができ,福野夜高祭を満喫できます。上町交差点の一角には舞台のようになっている所もあり,その場所では自由に観覧できるようです。最初は子供の行燈の巡回があり,21:00頃には大行燈だけの巡回になります。 福野町では行燈のミニチュア模型などが飾られたギャラリーがあちこちに設置されていました。ギャラリーでは,地元の人にいろんな事を聞くことができるようです。 24:00になると大行燈が上町交差点から各町会に戻って行きました。 夜中の2時過ぎまで笛と太鼓の音が聞こえていました。 福野駅前には24:00まで営業の銭湯「まるたかゆ」がありますので,途中休憩に利用するのも良いです。 2日目の深夜には行燈が道路をすれ違う際に,相手の行燈につかみかかり壊すという引き合いが行われます。 福野市役所に着いたのは20:15でした。2日目の駐車場は混雑していて,ぎりぎり入る事ができました。やっぱり2日目は引き合いが行われるので人気があるようです。 銀行四つ角から上町通りを福野駅寄りに行くと石動証券から100mの範囲に4台の大行燈が並んでました。地元の人に聞くと,この4台の大行燈は移動しなくて銀行四つ角方向から来る3台の大行燈を待ち受け,道路をすれ違う際に大行燈によじ登った人達同士がつかみかかり相手の行燈を壊すということでした。大行燈の真横だと引き合いが見れないので待ち受けの大行燈から少し離れた位置に待機することにしました。大行灯が見える角度から判断しイノハラスポーツ店の前で待機することにしました。 引き合いが始まるのは23:00ということでしたが10分前くらいに警察が来て,この場所は大行燈がすれ違い危ないので移動するように言われました。建物を保護する防護板が取り付けられている場所は,板より道路側は確実に移動させられます。 移動するようにと言われても,人がいっぱいで移動する事自体が困難な状況です。仕方ないので石動証券の駐車場のところまで行ったのですが人がいっぱいで身動きがとれません。 23:00ちょうどから引き合いが始まりました。大行燈に何人もの人がよじ登って,よじ登った人同士がつかみかかり相手の行燈を壊す迫力は,なかなかなものです。福野夜高祭の大行燈は高さがかなり高いので,乗っているだけでも怖いのに,その高さで引っ張り合ったり行燈を壊したりするのですから見ていてはらはらします。上の方だけではなく,下のほうでも,つかみかかり相手の行燈を壊したりしていました。途中大行燈からずり落ちたり,本当に喧嘩になったりするハプニングもありました。 待ち受けている大行燈4台が,すれ違う3台の大行燈と引き合いを繰り広げるのですが3台の大行燈がすべての大行燈と引き合いを行うわけでは無く,途中通り過ぎる場合もあるようです。引き合いが行われる上町通りは狭く大行燈がすれ違うとほとんど空間が残っていません。また待ち受けている大行燈の真横では大行燈の陰になって引き合いが見られません。そういう訳で福野夜高祭の引き合いを見られるベストポイントというのは極めて少ないです。 石動証券前に待機している最初に引き合う大行燈は必ず3台の大行燈と引き合いを行いますし,壊れていない大行燈と引き合いを行うので一番見ごたえがあると思います。帰りに待ち受けてた他の大行燈を見たのですが,それほど壊れていなかったので,やっぱり最初に引き合う石動証券前が一番見ごたえがあるのでしょう。 石動証券横の駐車場はそういう意味で福野夜高祭の引き合いを見られる数少ないベストポイントだと思います。 福野夜高祭の引き合いは30分くらいで終わりました。この後,引き合いをしたもの同士が手打ちをして各町に戻っていきます。 福野夜高祭の場所はこちら |
福野夜高祭の引き合い | ||