金沢観光情報 【 きまっし金沢 】

立山室堂の高山植物    


立山は白山、富士山とともに日本の三名山と呼ばれています。なお、立山はバスで最も高い地点まで行けるということでは乗鞍岳についで日本で2番目の高さの山ということです。また、立山は高山植物の美しい山としても知られています。
立山室堂までは自家用車では行けません。個人で行くと途中まで自家用車で行って、ケーブルカーに乗って、それからバスに乗り換えて行かないといけません。しかも高山植物が見られる混雑シーズンは、駐車できる場所は駅から離れていて、乗り物の待ち時間も、かなり長いようです。富山駅前や立山あるぺん村から立山室堂への直通バスも運行されていますが、富山駅前や立山あるぺん村まで他の交通手段を利用して行かないといけないのは一緒です。
小松や金沢からだと高山植物が見れる季節には、立山直行のバスツアーが企画されています。バスツアーは便利ですし、しかもバスツアーのほうが安いです。ただ、時間の融通がきかないのが難点ですが室堂でのフリータイムが5時間30分あるので、十分楽しめます。
立山で高山植物が楽しめる季節は、7月下旬から8月中旬のようです。室堂近辺と浄土山、雷鳥沢キャンプ場付近が高山植物が気軽に楽しめるポイントとなります。大日岳方面も高山植物が美しいポイントですが5時間30分のフリータイムでは時間に余裕がありません。
立山室道近辺には高山植物以外にも見所がいろいろありますが、2012年から地獄谷のガス噴出が活発で、2018年時点でも地獄谷近辺は立ち入り禁止になっています。

5時間30分で高山植物を楽しむのに最適なコースは、室堂から室堂展望台に向かうコース途中から岩場を登って浄土山に行き、富山大学立山研究所、1ノ越山荘、祓堂経由で立山室堂山荘、みどりが池、みくりが池、血の池、りんどう池と池めぐりをして、室堂ターミナルに戻るというコースだと思います。
高山植物を楽しみ、雷鳥にも出会え、天気が良ければ山岳風景も楽しめます。

室堂ターミナル~(平地15分)~一の越と浄土山の分岐点~(登り35分)~浄土山への分岐点~(岩場急登り40分)~浄土山~(下り30分)~富山大学立山研究所~(下り30分)~一の越~(下り50分)~立山室堂山荘

立山室堂山荘~(ゆるい下り10分)~みどりが池~(平地10分)~雷鳥沢とみどりが池方面への分岐点~(ゆるい登り5分)~エンマ台(地獄谷展望台)~(ゆるい下り5分)~血の池~(ゆるい下り5分)~雷鳥沢への急坂手前~(ゆるい登り5分)~血の池~(ゆるい登り5分)~エンマ台(地獄谷展望台)~(ゆるい下り5分)~みくりが池温泉~(ゆるい登り13分)~みくりが池~(平地8分)~室堂

散策感覚で高山植物をたっぷり楽しみたいということでしたら、立山室堂近辺の池めぐりをした後に、立山高原バスで弥陀ヶ原に行って、ラムサール条約に指定された弥陀ヶ原湿原を周り、時間に余裕があったら立山カルデラ展望台で山岳風景を楽しむのが良いと思います。
立山室堂散策記はこちら
立山室堂の場所はこちら    富山県中新川郡立山町芦峅寺室堂



立山浄土山の風景と高山植物
一の越と浄土山の分岐点から浄土山へ
最初に室堂山展望台に行くことにしました。一ノ越・雄山と室堂山展望台・浄土山の分岐点から室堂山展望台に向かったすぐから歩道が残雪で埋まってました。今年は積雪が多く例年より遅くまで残雪が多かったようです。
登山道が残雪に覆われている地点は立山室堂周辺のいたるところにありました。立山室堂の至近区域ですら登山道が残雪に覆われている地点がありました。 浄土山登山口への登山道ではチングルマやイワカガミ、コバイケイソウなどの高山植物をあちこちで見ることが出来ました。

浄土山への登山口から雪の上を歩いて、急坂の岩場にたどりつきました。急坂の岩場には雪は無く、少し登っていくとチングルマやイワカガミ、ツガザクラ、シナノキンバイなどいろんな種類の高山植物が見られました。急坂の岩場はきついのですが、単調な上り坂や階段よりは苦痛を感じません。ゆっくりと登れるし工夫して登らないといけないので気が紛れるのです。急坂の岩場は道にはなっていないのですが、岩にペンキで印がつけられているので、ルートがわかるようになっています。急坂の岩場は降りるより登るほうが楽だと思います。苦労しながらでも、 高山植物と山岳風景を楽しみながら、浄土山頂上にたどりつきました。岩場を登る途中で虹を見ることもできました。

見られる高山植物
チングルマ、コバイケイソウ、イワカガミ、ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、ツガザクラ、アオノツガザクラ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマガラシ、ハクサンボウフウ、ベニバナイチゴ、イワイチョウ、ヨツバシオガマ、コシジオウレン、キバナノコマノツメ、ミヤマキンポウゲ、イワツメクサ、クロトウヒレン

室堂山展望台の風景
室堂山展望台での光景は美しいですし、チングルマ、イワカガミ、ツガザクラ、シナノキンバイなどの高山植物も見れます。
当日は晴天で霧も無く、一緒にいた人は、立山には何度も来てるけどこれほど美しい光景は初めてだと言っていました。ただ浄土山まで登るのでしたら室堂山展望台には行く必要が無いと思います。

見られる高山植物
ツガザクラ、チングルマ、ミヤマダイコンソウ、キバナノコマノツメ、シナノキンバイ、イワカガミ

浄土山頂上での風景と高山植物
浄土山頂上も高山植物がいっぱい咲いていて、山岳風景も見事です。このルートを選んで良かったです。
雄山方面の景色も綺麗でした。 浄土山頂上のあちこちを周り写真をいっぱい撮りました。14mmの広角レンズを持ってくれば良かったと後悔しました。浄土山頂上からは白山や能登半島が見えました。立山から白山や能登半島が見えることは滅多に無いそうです。浄土山頂上に上がると方向感覚がわからなくなって、どこへ行けば一ノ越に向かうのか判らなかったのですが、他の人に教えて貰いました。一ノ越方面の標識は必要だと思います。

見られる高山植物
チングルマ、ハクサンイチゲ、イワカガミ、コバイケイソウ、アオノツガザクラ、ミヤマキンバイ、タカネヤハズハハコ、ツガザクラ、、ミヤマリンドウ、ミネズオウ、キバナノコマノツ、メハクサンボウフウ、ヨツバシオガマ

浄土山から富山大学立山研究所、一ノ越経由で室堂へ 風景と高山植物
一ノ越に向かう途中に富山大学立山研究所があるのですが、その手前で2組の雷鳥の親子に合いました。子供の雷鳥は動きが早くて可愛いです。雷鳥が1m近くまで寄ってきてびっくりしました。 富山大学立山研究所付近も山岳風景が見事です。

一ノ越に着いた頃、雄山からの下山者が大勢いて行列のようになっていました。一ノ越山荘にはトイレがありましたが100円のチップ制になっていました。一ノ越付近から見た池の光景も美しいです。

一ノ越から室堂までは道は石畳になっていますが、途中何箇所も残雪で覆われていました。石畳の道は濡れているところは滑りやすく転んだ人を2人も見ました。危ないです。一ノ越から室堂山荘までは、あまり高山植物を見ることは無かったです。室堂付近は高山植物を見るには早すぎたようです。

見られる高山植物
チングルマ、ハクサンイチゲ、イワカガミ、タカネヤハズハハコ、コバイケイソウ、イワツメクサ、ミヤマキンバイ、ミヤマクワガタ、エゾシオガマ、ヨツバシオガマ、イワギキョウ、ヤマハハコ、ツガザクラ、ベニバナイチゴ

立山の室堂近辺と池めぐり散策
室堂ターミナルから池めぐり散策する遊歩道には、白山と較べると規模は小さいですが、あちこちでいろんな花に出会えました。みくるが温泉の手前の地獄谷行きの遊歩道へのゲートは厳重に閉鎖されていました。
みくるが温泉の横に地獄谷展望台(エンマ台)があり地獄谷から煙が出ているのがはっきりと見えました。 みくりが温泉を越えて血の池、リンドウ池を見て、雷鳥荘へ行く下り急坂の手前まで行きました。 そのあたりではシャクナゲも見れました。ここまで来ると地獄谷の硫黄の臭いがして、地獄谷の光景も地獄谷展望台以上に綺麗に見えましたし、氷河地形の山崎カールも目前にはっきりと見えました。ここまで来るのは絶対にお奨めです。
みくるが温泉まで戻りミドリガ池のほうを周って室道荘を経由して室堂ターミナルへ戻りました。室堂近辺や池めぐりの遊歩道では、高山植物をあちこちでコンスタントに見ることが出来楽しめます。
室堂の近くに湧き水が出ていたので、お茶を飲み干したペットボトルに入れてきました。湧き水は冷たくて美味しかったです。

見られる高山植物
チングルマ、イワカガミ、シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマガラシ、イワイチョウ、ハクサンイチゲ、ミヤマキンバイ、ツガザクラ、コバイケイソウ、アオノツガザクラ、ハクサンフウロ、ゴゼンタチバナ、シラネニンジン、クルマユリ、ハクサンシャクナゲ、ヤマハハコ、シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ヨツバシオガマ、オンタデ、ハクサンチドリ、クモマニガナ、ハクサンボウフウ、キオン、ミヤマアキノキリンソウ、イワオトギリ、ミヤマリンドウ、ミヤマダイモンジソウ、ヒメクワガタ

みくりが池 みくりが池 みくりが池

地獄谷 地獄谷 地獄谷

血の池 血の池 山崎カール

りんどう池 みどりが池 みどりが池

雷鳥沢キャンプ場から新室堂乗越
立山室堂から1時間くらいで雷鳥沢キャンプ場に着きました。かなり急な下りになるので帰りは上りがきついです。
途中、雷鳥沢ヒュッテからは地獄谷の全景が綺麗に見えました。
雷鳥沢キャンプ場には、それほど高山植物が多いという訳ではありませんが、雷鳥沢キャンプ場に入る手前のところにチングルマのお花畑があって、ピンクのチングルマ(タテヤマチングルマ)もたくさん見かけました。
雷鳥沢キャンプ場から川に掛けられた橋を渡ったすぐに大日岳と剣岳への分岐点がありますが、表示板も貧相で、判りにくいです。
今回は大日岳方面に行くつもりだったので、川の下流沿いの道を通って大日岳方面に向かいました。
少し歩くと、急な登り坂になります。このあたりは、チングルマの群生しているのをよく見かけますし、ハクサンイチゲ、イワイチョウ、イワカガミ、ミヤマキンポウゲなどが見られます。
雷鳥沢キャンプ場から目的地の大日岳方面と剣岳・別山方面との分岐点(新室堂乗越)へは40分かかりました。
この方面は、高山植物の群生地が多いのですが、種類はそれほど多くはありません。
高山植物が目的でしたら室堂山展望台方面から浄土山を登って富山大学立山研究所、一ノ越経由のルートのほうが楽しめると思います。

見られる高山植物
チングルマ、ハクサンイチゲ、イワカガミ、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、イワイチョウ、ヤマハハコ、ミヤマアキノキリンソウ、アオノツガザクラ、ツガザクラ、ハクサンボウフウ

玉殿岩屋挙空蔵窟
玉殿岩屋挙空蔵窟へは、それなりに急な下り道で、8分ほどでなんとか着くことができました。

立山直通のバスツアー
金沢から立山室道直通のツアーバスは北日本観光旅行と小松バスで運行されています。
北日本観光旅行は6000円(弁当・お茶付)で、小松バスは5990円(弁当付)です。2018年の料金ですが、5年前と比べると3割程度値上げになっています。
北日本観光旅行は旅費は当日払いでも良いですが、小松バスは旅費は前払いが必要で振り込み料は利用者が負担しなければいけません。
集合時間は両旅行社とも金沢駅だと6:50から7:00で設定されています。立山室堂には10:00頃に着いて5時間30分の滞在時間をとっています。
立山有料道路のバス通行料は51820円もするので、かなりの乗客が揃わないと運行されませんが、高山植物が見頃の週末はだいたい運行されます。雨が降ったら5時間30分の滞在時間を過ごすのは退屈なので、週間天気予報を確認してからバアスツアーの申し込みをする人が多いようです。そのため1週間前になって急に運行が決まるという事が多いようです 。

小松バスでは1人で参加の客は2人掛けのシートを1人で使用できるよう、席があいていても満席として申し込みを締め切っているようです。

小松バスでは弥陀ヶ原での下車が可能とは書いてなかったけど、希望者は弥陀ヶ原での上下車が可能なようです。ただし上下車は同じ場所でないといけないそうです。
北日本観光では、前もって申告すれば、弥陀ヶ原での下車が可能で降車場所と乗車場所が違っていても良いそうです。

北日本観光旅行も小松バスも、どちらも対応が良く快適な旅行をすることができますが、北日本観光旅行のほうが、最初にエアコンの調整の仕方や冷蔵庫の案内や緊急連絡先や割引券の説明などきめ細かい説明がありました。その後、ひとりひとりの乗客と、立山でどこを周る予定かを確認して、必要な割引券や資料を配り、相談にものっていました。集金の必要があった事もあるのでしょうが、北日本観光旅行のきめ細かい対応に驚きました。
北日本観光のお弁当はお茶付きですが小松バスのお弁当と比べると、ちょっと貧相でした。北日本観光のツアーの弁当も小松バスのツアーの弁当も芝寿しなのですが小松バスのツアーの弁当のほうが良いです。

立山のガイドマップは北日本観光旅行・小松バスのどちらからも渡されたのですが、北日本観光旅行のガイドマップは、とても判りやすく便利な資料でした。

立山室堂に行く途中に称名滝が見える滝見台がありますが、停車してバスから降りて見る事はできなく、車中からだけの見学になります。バスの進行をゆっくりする配慮はあるのですが、左側の窓から見えるので座席が右側だと見難いです。称名滝が見えるのは、このワンポイント一瞬だけです。
立山の高山植物

チングルマ タテヤマチングルマ ハクサンイチゲ

コバイケイソウ イワカガミ ハクサンフウロ

シナノキンバイ ミヤマキンバイ ミヤマダイコンソウ

ミヤマキンポウゲ アオノツガザクラ タカネヤハズハハコ

ミネズオウ ハイマツ イワイチョウ

タカネツメクサ ミヤマクワガタ エゾシオガマ

ヨツバシオガマ イワギキョウ ヤマハハコ

コケモモ ベニバナイチゴ ベニバナイチゴ

ミヤマガラシ ハクサンボウフウ ツガザクラ

キバナノコマノツメ ヒメクワガタ イワツメクサ

ミヤマリンドウ オンタデ ゴゼンタチバナ

シラネニンジン クルマユリ ハクサンシャクナゲ

ハクサンチドリ キオン ミヤマアキノキリンソウ

クモマニガナ イワオトギリ クロトウヒレン

ミヤマダイモンジソウ ミヤマダイモンジソウ コシジオウレン

ウサギギク ミネヤナギ ウラジロナナカマド

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