塩津かがり火恋祭りは,海の神(唐島神社)と山の神(日面神社)が海の上で逢瀬を楽しむというストーリーに基づき行なわれています。塩津かがり火恋祭りではキリコと神輿を舟に乗せて,2,000個の灯明が浮かぶ海上を周ります。その時に花火も打ち上げられます。塩津かがり火恋祭りは五穀豊穣、平穏無事を祈る祭礼だそうです。
神塩津海水浴場駐車場に着いたのは18:50でした。駐車場も海水浴場もガラガラでした。 唐島神社まで徒歩で行くと,神社の前に神輿が待機していてキリコはすでに舟に乗せられていました。
神輿が乗る予定の舟にはクレーンがついていていました。地元の人に花火が打上げられる場所などを聞いたりしていたら,小雨が降ってきたので,傘をとりに海岸沿いを塩津海水浴場まで歩いていきました。道路を行くと,それなりに時間がかかりますが,海岸沿いを歩くと,かなり近いです。海岸沿いといっても砂の上を歩くのではなくてコンクリートの上を歩けるので楽です。傘を持って,再び唐島神社まで行って,神輿が舟のところに来るのを待ちました。
19:53に神輿が桟橋までやってきて,舟にあっけなく乗せられました。クレーンは使わずに人力で乗せられました。 20:00にキリコが乗せられた舟と神輿を乗せられた舟が出航していきました。舟がどんどん岸から離れて行ったので,観覧場所に指定されている塩津海水浴場に海岸沿いを通っていきました。この時間になると暗くなるので,懐中電灯がないと歩けません。
塩津海水浴場に着く頃には唐島神社から笠師保の桟橋まで海上を一直線に灯明の灯りがつけられます。 神輿とキリコの舟は海岸から離れているので,観覧場所からは,とても小さく見えて,写真を撮るには物足りなさを感じました。かなりのズームが必要になりますが,夜祭りにズームレンズを使う事がないので,最大で50mmのレンズで撮りました。暗いのでズームを使っても綺麗に撮るのは難しいかもしれません。
塩津かがり火恋祭りでは,キリコは唐島神社からは1基,笠師保も桟橋からは2基のキリコが出航していました。 綺麗ですが単調な時間がながれていたのですが,20:45には花火が上げられました。予定では花火は21:00からだったのですが,小雨のため進行を早めたのかもしれません。塩津海水浴場からは花火がよく見えましたし一直線になった灯明も綺麗に見えます。花火は20:45から10分ほどで終わりました。 塩津海水浴場から見えるキリコが小さかったので,舟に乗せられたキリコが大きく見える場所がないかと,いろんなところから見てみましたが,どこから見てもキリコが大きく見える場所はありませんでした。 自動車を国道249号線の空き地に停めて,笠師保の桟橋に向いました。途中,自動車が混雑するということはありませんでした。塩津かがり火恋祭りは観光で見に来る人やカメラ愛好家はほとんどいなくて地元の人がほとんどのようでした。 21:25に笠師保の桟橋に着いたのですが,予定より早く,神輿の1台はもう上陸していました。21:30にもう1台の神輿が上陸し,その後2基のキリコが上陸しました。神輿もキリコも人力だけで上陸していました。 21:40にはキリコの上陸が完了しました。 笠師保の桟橋にはキリコは舟に乗せられた2基のキリコの他に大きめのキリコが1基がありました。キリコを見るには唐島神社かより笠師保の桟橋のほうが良いようです。塩津かがり火恋祭りのキリコには車輪がついていて移動の時には担ぐということはありません。 しばらく巡回する神輿とキリコを見て,21:50に塩津を離れました。 塩津かがり火恋祭りの車両通行止めは,キリコや神輿が上陸してから巡回までの2時間だけなので,それほど意識することは無いようです。 塩津かがり火恋祭りを要領よく見るには,19:30頃に国道249号線の空き地(指定駐車場はありません)に自動車を停め,笠師保の桟橋でキリコと神輿の出航を見学し,その後,自動車で塩津海水浴場に行き花火を楽しみ,花火が終わると再び国道249号線の空き地に駐車してキリコと神輿の上陸を見るのが良いのだと思います。 ひょっとしたら笠師保の桟橋でも花火がよく見えるのかもしれません。でも笠師保の桟橋では海上の灯明の灯りが幅広くは見えないと思います。 塩津かがり火恋祭りでは,昔は観光の人でも舟に乗れたようですが,今は乗れないようです。 |