金沢観光情報 【 きまっし金沢 】

レンタサイクルでの小浜国宝めぐり


小浜は由緒ある寺院が多い地域で国の重要文化財を所蔵している寺院も多いですが、小浜のお寺はそれぞれ離れているので徒歩で見て周ろうとしても無理があります。小浜国宝めぐりのお寺は駐車場が完備しているので自動車で周るのも良いのですが、JRを利用していく場合には、自動車という訳にもいきません。小浜駅にはレンタカーがあります。以前、小浜の国宝めぐりの寺院を周るための「みほとけの里 国宝めぐりバス」といのがありましたが、廃止されたようです。
天気が良ければ、JR東小浜駅でレンタサイクルを借りて周る選択があります。途中にいろんなところに寄れて良いです。レンタサイクルは2時間300円、4時間500円、8時間1000円です。6時間という時間設定は無いようです。電動アシストもありますが少し料金が高くなります。
そこでJRを利用してレンタサイクルで小浜国宝めぐりを実際に体験してみました。


2006年10月1日朝9時13分にJR東小浜駅について、さっそく自転車を借りました。
東小浜駅には職員が1人しかいないようで駅長さんが、なにからなにまで全部しているようです。
東小浜に着く少し前から小雨がふりだしていたので、雨の具合で何時間借りるか判らないので最低料金の2時間300円分だけ払い、領収書は返す時に清算してから貰うことにしました。そういう扱いはあまりしないような感じでした。

駅長さんから小浜の地図のパンフレットをもらい、最初に若狭国分寺に行きました。JR東小浜駅から自転車で5分程度で行けます。

小浜国宝めぐり若狭国分寺の仏像の画像 

若狭国分寺では、裏の広場で運動会をやっていたようで、受付でブザーを押しても誰も出てきません。運動会をやっている裏の広場で、若狭国分寺の人はいませんかと聞いたら、おいでたので、拝観させていただきました。若狭国分寺の仏殿でひと通りの説明をしていただいて、後は自由にどうぞということで見終わったら照明を消して戸を閉めておいてくださいということでした。小浜のお寺では、どこも同じなんですが、国の重要文化財と言えども自由に拝観できるお寺が多く、しかもかなり近くから見ることができます。撮影は、どこのお寺でも禁止なんですが、若狭国分寺では事前に撮影の許可をいただいて撮影できました。若狭国分寺には素敵な庭もありますが、無料で見ることができます。
普通、若狭国分寺に行った後には明通寺に行くのが一般的ですが、明通寺には前回、自動車で小浜に来た時に行ったので今回は、若狭国分寺の次に萬徳寺に行きました。ちなみに若狭国分寺から明通寺には自転車道が整備されており15分程度で行けます。

若狭国分寺から萬徳寺まで自転車で10分程度で行けます。満徳寺では、受付には誰もいなくて、ブザーを押しても誰も出てこなかったので、玄関のブザーを鳴らしたのですが、電話をしてるのか話し声が聞こえるんですが、全く応答がありませんでした。

小浜国宝めぐり満徳寺の庭園の画像 

萬徳寺に先に拝観して帰ってきた人に、先に拝観してから受付したらどうですかと言われたのですが、受付しなくて入って叱られてもつまらないので待つことにしました。待つこと10分、萬徳寺の庭園のほうから住職がやってきました。胡散臭そうな顔で見つめられ、拝観したいんですけどって言ったら、そうですかって面倒くさそうに応対されました。庭園の前で萬徳寺の説明がありましたが、テープレコーダーの説明を聞いているような感じの味気ない説明でした。萬徳寺では庭に隣接した書院が工事中でした。そのせいもあって庭の景観も台無しでした。萬徳寺の紅葉の季節は綺麗なんだろうなあっと思わせるものはありました。
萬徳寺からは、若狭彦神社と森林の水PR館の前を通って若狭神宮寺に行きました。自転車では10分で行けます。若狭神宮寺は仁王門のある入口と本堂の受付の近くの入口があり、一般的には若狭神宮寺本堂近くの駐車場からの入口から拝観する人が多いようです。

小浜国宝めぐり若狭神宮寺の仁王の画像 

でも若狭神宮寺は仁王門も国の重要文化財として指定されており見逃すのは惜しいです。若狭神宮寺の仁王門から本堂までの参道は野の道のような感じが200mほど続きますが、ヒガンバナやコスモスが咲いていて綺麗でした。道脇には遺跡の発掘調査も行われていました。若狭神宮寺の本堂に近づくにしたがって建物や庭などが見える参道らしい趣のある参道になります。若狭神宮寺にきて本堂だけ見て帰るのはもったいないです。
若狭神宮寺の本堂の中には本尊薬師如来坐像をはじめ見事な仏像があちこちに安置されており見事でした。若狭神宮寺では水送りに使う湧水を飲むこともできます。
若狭神宮寺から遠敷川の上流に自転車で約7分行った所に鵜の瀬があります。なだらかな坂道ですが、そんなにきつくは無いです。

鵜の瀬の画像

鵜の瀬の水は二月堂の本尊へお香水の閼伽水を送るお水取りの行事が行われる事で知られており名水100選にも選ばれております。鵜の瀬の水中洞窟から奈良の二月堂はつながっており鵜がもぐって行ったとの伝説が残っています。川の水を飲むのはちょっとという方には、近くの鵜の瀬公園に給水場が設けられています。ポリ容器1個に300円、ペットボトル4個に300円のステッカーを購入することで利用できますが少量だと無料で利用できるようです。
鵜の瀬公園に隣接する白石神社には、天然記念物の椿が群生しています。
鵜の瀬で水を飲んで、若狭神宮寺から来た道を戻り若狭神宮寺を越えた交差点で左折して西街道に入ります。西街道は新しい道で若狭神宮寺から明通寺や多田寺、圓照寺、妙楽寺へのアクセスが非常に便利になったのですが、トンネルに入るまでの道は上り坂が続き、自転車では結構きつい道路でもあります。途中右折すると多田寺にも行けるのですが多田寺に行った戻りが、また登り坂になるので先に圓照寺と妙楽寺を周ることにしました。若狭神宮寺から圓照寺までは自転車で30分くらいかかりました。

小浜国宝めぐり圓照寺の仏像の画像 

圓照寺には大日如来坐像(国指定重要文化財250Cm)、不動明王立像(国指定重要文化財160Cm)、千手観世音菩薩立像(160Cm)が安置されています。また圓照寺には江戸初期に作られた回遊式庭園がありモリアオガエルが生息することでも知られます。圓照寺の庭は座敷に座ってゆっくりと楽しむこともできるので、休憩所としても利用できそうです。圓照寺の境内では7月~8月にハスの花も楽しめます。圓照寺には前もって電話したのですが繋がらず、現地で撮影をお願いしたのですが、取材という事で了解していただけました。
圓照寺から妙楽寺に向かう時に近道だろうと村落の中を通って行きました。村落には古い蔵などもあり、なかなか趣のある雰囲気で良かったのですが村落から妙楽寺に行く途中で道がわからなくなってしましいた。大通りからだと標識があるので良いのですが、そうでない道から行こうとすると、標識がないので、ちょっと判りにくいです。また妙楽寺は高台にあるので自転車だと坂道が少しきついです。圓照寺から妙楽寺へは自転車で5分程度で行けます。

小浜国宝めぐり妙楽寺の仏像の画像 

妙楽寺の本堂は鎌倉時代に建立され若狭最古の建物ということで国の重要文化財に指定されています。妙楽寺の本堂には平安時代に作られた木造千手観音立像が安置されています。妙楽寺の木造千手観音立像は檜の1本刻みの像で国の重要文化財に指定されており、かつては33年に1度の公開だったようです。さすがに木造千手観音立像は見事なものでした。妙楽寺には前もって撮影の許可をとってあったのですが、本堂内の木造千手観音立像は撮影禁止になっていたので、念のため確認に行ってきたんですが、本堂内の木造千手観音立像はやっぱり撮影できないということでした。
妙楽寺から多田寺へは西街道のトンネルを通って行くと近道ですが、登り坂もあるし、食事もしたかったので、一旦国道27号線まで出て食事をしてから多田寺に行くことにしました。昼食は小浜に来たからには焼き鯖ということで、通り道に食べられそうなお店はないか

らーめんこく亭の画像 

なと探してみたんですが、国道27号線にはファミリーレストランはあったけど、和食を食べられそうなお店が見あたりませんでした。「こく亭」というラーメン屋さんにお客がたくさん入っていたので入ってみました。最初ネギが大量に、どんと置かれて、まるで津津みたいだなと思ったんですが、白菜のキムチがサービスで置いてあったり辛口の赤ラーメンがあるところまでそっくりでした。当然、赤ラーメンを頼んだのですが、味も津津と似てて美味しかったです。でも味の深みは津津のほうが上かな。麺だけおかわりできる替わり玉があったので、頼もうと思っていたのですが、満腹になったので断念しました。
食事が終わって多田寺へ向かいました。「こく亭」は多田寺へ行く交差点の近くなので、多田寺へはすぐに着きました。

小浜国宝めぐり妙楽寺の仁王の画像 

多田寺は赤い欄干の橋をわたると仁王門があります。多田寺の仁王門は無料で拝観できますが、なかなかりっぱな仁王像が安置されています。多田寺で拝観料を支払い階段を登っていくと本堂があり平安時代に作られた本尊薬師如来、十一面観音、菩薩立像をはじめ仏像が多く安置されています。 帰るときに、ちょうど「国宝めぐりバス」が来ました。「国宝めぐりバス」はマイクロバスで、そんなにお客さんは乗っていませんでした。
時間に余裕があれば羽賀寺も行く予定でしたが、小雨が続いていたので、早めに切り上げることにしました。

志保重のでっちようかんとくずようかんの画像 

途中、志保重で葛饅頭を買って帰ろうと思ったのですが葛饅頭は5月~9月の期間限定のようで、ギリギリ買えませんでした。仕方ないので、でっちようかんとくずようかんを買いました。でっちようかんは福井市の「みずようかん」と同じものです。でも黒糖も入ってなく、甘さも抑え気味です。くずようかんは上にのっている小豆とくずは甘いのですが、下のほうのでっちようかんの部分が甘くないので途中で物足りなくなります。志保重はショッピングセンター前の商店街の中にありますので、ちょっと見つけにくいです。
結局JR東小浜駅に戻ったのは5時間45分後だったんだけど、料金が4時間まで500円、8時間まで1000円という料金設定だったので4時間500円におまけしてくれました。雨天で気の毒に感じたのかもしれません。現実にこんなに長時間借りる人は少ないってこともあったのでしょうね。
小浜の国宝巡りのお寺をひととおり周ってみて、どのお寺も行く価値がありますし、1日かけてゆっくり見て周るのが有意義だと思いますが、一般的な小浜観光としては、そんなに多くのお寺を周ることは出来ないのが一般的だと思います。もし1つのお寺だけしか見に行けない場合には明通寺へ行くのが良いでしょう。もし3つのお寺なら行けるということでしたら明通寺、若狭神宮寺、妙楽寺が良いと思います。紅葉の季節でしたら萬徳寺も行く価値があります。

福井の観光地
鯖江市・越前市・今立・南条の観光地
西山公園のつつじ   西山公園の紅葉   西山公園のライトアップ   花筐公園   越前和紙の里   たけふ菊人形   越前市のお寺巡り   越前市の街並み   紫式部公園   越前の里 味真野苑   毫攝寺   南条の花はす公園   夜叉ヶ池
敦賀・三方五湖・小浜の観光地
気比の松原   敦賀港イルミネーション「ミライエ」   三方五湖   エンゼルライン   若狭鯖街道 熊川宿   若狭瓜割名水公園 鵜の瀬   蘇洞門   三丁目街並み   明鏡洞と城山公園  音海大断崖
レンタサイクルで小浜の国宝めぐり
明通寺   若狭国分寺   萬徳寺   若狭神宮寺   多田寺   妙楽寺   圓照寺