嵐山・嵯峨野地域の紅葉 |
嵐山近辺には紅葉の美しい寺院がいくつもありますが京都の中でも紅葉の時期は遅めです。天龍寺から野宮神社や常寂光寺へ向う散策路は竹林や田園風景が見られ趣きがあるのですが,早朝から時間がたつに従って,混雑が凄くなり,行列状態になり,自転車の移動すら支障がでてきます。嵐山近辺は人力車も数多く待機していますが,紅葉時期は混雑しているので優雅にという感じではありません。。午前中は比較的空いているのでお奨めです。 嵐山近辺は紅葉に時期には交通規制などがありバスでも経路を変更して運行されます。嵐山からの帰りの時間が気になる場合にはJR嵯峨野線や京福嵐山線などの鉄道を使うのが良いです。 京都駅から嵐山にバス(市バス)が出ていますが,京都駅発6:30の早朝のバス(市バス)を利用する場合は阪急嵐山駅前(7:15着)で降りて法輪寺(無料)を拝観してから渡月橋を渡って,天龍寺(紅葉時は7:30頃から拝観可能)へ行くのが良いです。JR嵯峨野線は京都駅始発が5:30頃で17分で嵯峨嵐山駅に着くので早朝の場合は嵐山亀山公園(無料)を最初に周るのが良いです。JR嵯峨嵐山駅から嵐山観光線の嵐山トロッコ列車に乗り換える事もできますが,随分前から予約でいっぱいになります。嵐山観光線のJR嵯峨嵐山駅始発は8:50のようです。 京福嵐山線は始発が四条大宮ですが,京都駅からですと地下鉄東西線の太秦天神川駅で京福嵐山線の天神川駅に乗り換えになります。京福嵐山線の天神川駅の嵐山始発は5:47で10分程度で嵐山に着きます。京都駅からの地下鉄の始発は5:27です。 嵐山・嵯峨野地域の紅葉を見る場合,嵐山を起点として散策するの人が多いようですが,先に大覚寺(京都バスか市バスの大覚寺行き)や化野念仏寺・祇王寺(京都バスの清滝行きもしくは京都バスか市バスの大覚寺行き)に行ってから,嵐山に向って散策し,JR嵯峨野線や京福嵐山線を利用して帰るほうが帰りの交通の便が良く、有意義に紅葉を見て周れると思います。 |
化野念仏寺(あだしのねんぶつじ) | |
化野念仏寺は浄土宗の寺院で平安時代に弘法大師(空海)が創建され現在の建物は江戸時代に再建されたそうです。化野念仏寺は石仏の多いお寺として有名ですが、その境内の約8000体の石仏や石塔は化野に散在していた多くの無縁仏を明治時代に集めたものだそうです。8月23日・24日の化野念仏寺地蔵盆には数千体の無縁仏にろうそくを灯し,供養するそうです。化野念仏寺にはモミジの紅葉が美しいスポットはいろいろありますが,石仏や石塔とモミジの組み合わせが特に美しいです。六面六体地蔵尊に向う竹林の小道も趣があります。 |
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祇王寺 | |
祇王寺は平清盛がかかわる平家物語悲恋の尼寺です。明治時代に一時廃寺になっていたそうですが大覚寺が再建し真言宗に改宗し,元京都府知事が嵯峨にある別荘の一棟を寄付し現在に至っているそうです。 祇王寺は竹藪を過ぎたところに茅葺きの門があります。祇王寺の庭園はモミジの紅葉と苔むす庭と茅葺きの祇王寺の調和はとても美しいのですが,拝観に行った時期はちょっと早めで色づいた紅葉はあまり見られませんでした。祇王寺の紅葉の時期は嵯峨野・嵐山周辺でも遅めです。 |
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二尊院 | |
二尊院は平安時代に創建された天台宗の寺院ですが現在の建物は室町時代に再建されたそうです。二尊院は,釈迦如来と阿弥陀如来を共に本尊とするため二尊院と名づけられました。二尊院は敷地が広い寺院で,見所が多く,特に伏見城から移築された総門からの参道は紅葉の馬場と呼ばれています。二尊院は嵐山周辺のなかでは紅葉の時期は早めのようです。 | |
常寂光寺 | |
常寂光寺(じょうじゃっこうじ)は安土桃山時代に創建された日蓮宗の寺院です。藤原定家の山荘跡とされ,常寂光土に遊ぶような風情があることから名づけられました。 常寂光寺の本堂へは茅葺の仁王門から急な階段を登って行きますが、このあたりから約200本の紅葉のトンネルを楽しめます。 常寂光寺の本堂から檜皮葺きの多宝塔まで登ると嵯峨野の町を一望出来ます。多宝塔の周辺にも真っ赤な紅葉があるので多宝塔と紅葉の調和も見事です。常寂光寺の敷地は広く、あちこちゆっくり散策できるのも魅力です。 |
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大覚寺 | |
大覚寺は真言宗大覚寺派大本山の寺院で平安時代に創建された皇室ゆかりの門跡寺院です。大覚寺は嵐山や嵯峨野の紅葉の散策路からは少し離れていますので歩いていくと結構距離があります。大覚寺の境内にはそんなにモミジがあるわけではないですが。いくつも庭園があり楽しめます。大覚寺に隣接する大沢池は周囲1キロの日本最古の庭苑池です。大沢池は以前は自由に散策できたのですが、今は大覚寺の拝観料を支払わないと入れないようになりました。大沢池は紅葉の美しいポイントもあったし撮影向きの場所もあり、なかなか良かったです。 | |
厭離庵(えんりあん) | |
厭離庵は藤原定家の山荘の旧跡で、その後臨済宗天龍派の寺院になりました。その後荒廃するも山岡鉄舟の娘が住職につき、それ以後尼寺になったそうです。 厭離庵の庭園の紅葉は真っ赤なモミジがとても美しかったです。厭離庵は狭いお寺なので、それほど時間がかかりませんでした。 |
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宝筐院(ほうきょういん) | |
宝筐院は平安時代に白河天皇によって建立されましたが、衰退復興を経て現在は臨済宗の単立寺院です。宝筐院の門のところに三脚・一脚お持ちの方、撮影目的の人は拝観お断りと掲示されていました。でも下の方に小さく、迷惑行為や庭荒し等がなければ小型カメラ(35mm一眼レフ相当迄)での撮影は可能と書かれていたので拝観することにしました。宝筐院の庭園は外から見た感じよりも広くて見応えのあるものでした。 | |
清涼寺(嵯峨釈迦堂) | |
清涼寺は浄土宗の寺院で平安時代に創建されましたが,現在の建物は江戸時代に再建されたそうです。 清涼寺は、とてもりっぱな大きなお寺でしたが、それほど観光化されていない雰囲気で、境内は無料で拝観できます。最初はあちこち境内を見て周りましたが、庭の拝観入口かどこにあるのか気がつかないくらいでした。清涼寺の庭の拝観入口は本堂の真正面にあり、経堂も自由に見学ができ、庭への入口も自分で勝手に戸をあけて行くような感じでした。清涼寺の庭は,なかなか立派な庭で紅葉も美しかったです。 |
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野宮神社 | |
野宮神社は皇室からの厚い崇敬を受けていたそうで,現在の地に建立されたのは平安時代になってからとの事です。野宮神社には亀石という神石があり,願い事をしながら撫でると願い事が叶うということで人気があります。野宮神社は縁結びの神社ということでも知られ女子高校生が目立ちました。嵐山から野宮神社へ行く道は竹林の中を通っていて生垣があったりして、なかなかの雰囲気です。野宮神社は無料で入れます。 | |
宝厳院 | |
宝厳院は臨済宗で天龍寺の塔頭寺院です。室町時代に創建されましたが現在地に移転再興されたのは平成になってからです。室町時代に作られた宝厳院の庭園は借景回遊式庭園で「獅子吼の庭」と言われています。宝厳院の庭園は大きな奇岩があちこちに配置されていて水の流れや垣根との調和が美しいです。 宝厳院は非公開でしたが2002年より春・秋の特別拝観日のみ一般公開されており,紅葉の時期には夜間ライトアップも拝観できます。 |
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天龍寺 | |
天龍寺は臨済宗天龍寺派の大本山で,室町時代に創建されましたが,現在の建物お多くは明治時代に再建されたそうです。天龍寺の庭園「曹源池」は国の史跡・特別名勝第一号に指定されて世界文化遺産に登録されています。 天龍寺庭園は紅葉に時期は7:30から入園できるので嵐山に早く着いても、それほど時間つぶししなくてもすむのでありがたいです。天龍寺庭園の池の光景はいつ見ても美しくて感動させられますが紅葉の見所は少ないです。紅葉の美しさだけで考えると無料区域の天龍寺の境内のほうが楽しめるかもしれません。 |
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嵐山亀山公園 | |
嵐山の渡月橋から大堰川の上流を目指すと嵐山公園(亀山公園)の入口があり、カエデもあちこちありますが、亀山公園全体が丘になっており坂道が多いです。亀山公園に大堰川の保津峡渓谷を見渡せる展望台があるというので頑張って坂を上って見に行きました。なかなかの景観で苦労して行ったかいがありました。亀山公園はモミジはそこそこありますが紅葉の名所としての魅了はそれほど感じませんでした。早朝でも入園でき,無料で散策できるので,他の施設が開いてない早朝に行くのに便利です。 | |
嵐山周辺 | |
嵐山は紅葉の名所として有名ですが、嵐山自体は自然の紅葉の美しいスポットは、それほど無く嵐山の食事処などの庭の紅葉のほうが美しいようです。でも食事処の庭園は勝手に入って見学できるという雰囲気はありません。朝8時頃には人もまばらでゆっくりと散策できた嵐山ですが、お昼ごろになると広い歩道も人いっぱいで歩けなくなるほどの混雑になります。紅葉の時期に嵐山に行くにはバスを利用するより、JR嵯峨野線、阪急嵐山線、京福電鉄嵐山線を利用するほうが良いでしょう。 | |
法輪寺 | |
法輪時は真言宗の寺院で奈良時代に創建されましたが現在の建物は明治時代に再建されたそうです。 法輪寺は京都の阪急嵐山駅から嵐山渡月橋に向かう途中にあり十三まいりの寺院として知られています。境内には、電気・電波を守護する鎮守社である電電宮が祀られています。 法輪寺は無料で拝観できるお寺で、早朝でも拝観でき紅葉も美しいのでお奨めです。 |
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鹿王院(ろくおういん) | |
鹿王院は足利三代将軍足利義満が寿命を延ばす事を祈って建てた禅寺です。 鹿王院は嵐山の他の紅葉名所とは離れているので、空いていて、数組の拝観者がいるだけでした。ゆっくりと落ち着いて拝観する事ができました。仏堂の館内も撮影が可能でした。鹿王院の参道にはモミジがたくさんありましたが庭園はそれほど多くのモミジは無かったです。 |
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