福祉用具専門相談員指定講習会を受講した

2018年4月7日

福祉用具専門相談員指定講習会を受講しました。
4月から6月までの土曜日8日間の講習です。最終日には試験があって70点以上で合格です。
定員は30人ということでしたが、受講者は37人でした。なんとかして欲しいという強い希望があったのかもしれません。

初日の今日は、9:30~18:30まで、ぎっしりと講義がありました。

理学療法士による講義もあったのですが、凄く有意義な内容でした。

車いすやベットでの姿勢って、意外と軽んじられているのが現状ですが、凄く重要だという点が強調されていました。
車いす座っていたりベットに横たわっていたりするのって楽なんだろうと思ったりするのですが、場合によっては、かなり負担に感じる状態だという事を実体験する実技講習もありました。
教科書通りの講義では無かったのですが、内容は濃かったです。

販売店側の講義もありましたが、かなりの深さを感じました。生半端じゃ無いなあと感じました。

2018年4月14日

福祉用具専門相談員指定講習会2回目を受講しました。
介護福祉士の講師と社会福祉士(兼ケアマネージャー)の講師の講義でした。

両方とも、福祉住環境コーディネーターの試験対策で勉強した事の内容と似ていましたが、現状についての例も話されていて参考になりました。
介護福祉の仕事を誠実に行っているなあとかんじさせられました。

座った状態から、立ち上がるのにはどうすれば良いかという実地体験は前回に続いて行われましたが、基本的な大切な事なんだろうと思います。

介護する人は自分の価値観を押し付けない
高齢者を後ろから声をかけない(ねじり動作ができないので転倒する)
認知症の初めての面談は、最初に患者本人から先に聞き、その後、家族に話を聞く
認知症の人は暗い・狭いをイヤがる
ポータブルトイレは足元の空いたものを使わないと立ち上がりにくい
自分で立ち上がる場合は、肘をつける幅広いものを選ぶ

帰りに紙おむつを渡されて、自分で体験するという課題がでました。

2018年4月15日

紙おむつを試してみました。通常でも後ろに列をつかれたり、空きがないくらいいっぱいだったりすると、なかなかオシッコが出ないのに、出来れば寝た状態で試してみて欲しいということだったので、2時間かけてやっとオシッコを出すことができました。
寝たままオシッコするとお尻のところまでオシッコが流れていくのがわかり、ゾクゾクっとしました。かなりオシッコを我慢していたので、とどまる事無くオシッコが出続けました。不安になってきたので途中でオシッコを止めました。
変に重たくて生温い感覚があって違和感満載でしたが、濡れてる感が全くなくサラっとしていました。
おむつを外してみると、漏れが無いのはもちろん、何事もなかったように肌に水分が全くありませんでした。
さすがに、下半身をシャワーしましたが、紙おむつって、なかなか優れものだと思いました。

2018年4月21日

福祉用具専門相談員指定講習会3回目を受講しました。
介護福祉士の講師と介護支援専門員の講師の講義でした。

食事・更衣・整容・入浴・排泄・移動・移乗について、介護するうえでの注意点や、福祉用具を使っての実習などです。

座った状態から、立ち上がるのにはどうすれば良いかという実地体験は前回に続いて行われました。

無理やり力を入れなくても正しい姿勢で行うとスムーズにできるという事でした。

髭剃りは介護士は電気カミソリのみ使用可。巻き爪は介護士は切れない。

手足の弱い人の車いすの移乗法には感心しました。

試験対策ポイント

ICF(国際生活機能分類)とは、人間の「生活機能」と「障害」を判断するための「分類」の方法
・その人全体をとらえる
・ICFを共通言語として関係者同士の意思の疎通をしやすくする。アセスメント(事前評価・課題分析)は、高齢者の生活状況や心身状態、要望などを把握する事です。
真のニーズを探り、解決方法を見つける
・自分がどこに介入できるのか
ICFによって「福祉用具とは、障害者によって使用される用具、器具、機具、機器、ソフトウェアであって、機能障害、活動制限、参加制約を予防、補償、検査、軽減、克服するもので、特別に製造されたもの汎用製品であるは問わない」と定義されている。
ICIDHは批判が多かった事によりICFとして改訂されました。ICIDHは障害のマイナス面によって分類されていましたが、ICFは障害のある人だけに限らず全ての人の生活機能・健康などプラス面に視点を置いた分類に転換しました。

ADL(食事・更衣・移動・排泄・整容・入浴など生活を営む上で不可欠な日常生活動作)

ICFの考え方による環境因子である福祉用具・住環境を整える事によってADLの向上を図るのが福祉用具専門相談員の役目です。なかでも歩行・移動は重要な位置を占めます。

補装具とは身体の欠損、損なわれた身体機能を補完・代替し日常的・長期間継続して使用するものです。制度的に重複対象になる場合は労災・介護保険・社会保険など他の法律制度が優先します。
病院や施設に入院の場合は、補装具としての対応では無くて、施設が準備して対応しなければいけない

車いす・特殊寝台・入浴補助用具・歩行器等はJIS(工業標準化による国家規格)によって規格が定められている
SG基準は一般消費者の生命や身体の安全を確保するための要求事項です。
GAPマーク制度は、福祉用具で利便性や安全性を評価し、認証するもので、JIS認証を受けるのが要件です。

福祉用具貸与については13品目、購入(特定福祉用具)については5品目が対象。

介護保険による福祉用具貸与の範囲としては、一般の生活用品では無く、在宅で使用するのものが対象で、一般的に低い価格の物は貸与の対象外です。
他人が使用するものを再利用する事に心理的抵抗感が伴うもの(入浴・排泄関連)や、使用によりもとの形態・品質が変化し再度利用できないものは特定福祉用具としての購入になります。

自走用標準型車いす・普通型電動車いすについて、スポーツ型は介護保険での貸与の対象外です。
介助用標準型車いすについて、リクライニング機能やティルト機能など、姿勢を変えられる機能がある座位変換型も介護保険での貸与の対象です。
介助用標準型車いすについて、浴用型や特殊な目的のためのものは介護保険での貸与の対象外です。
特殊寝台の付属品だけでも介護保険での貸与の対象になります。
介助用ベルトは介護保険での貸与の対象になるが、入浴用介助ベルトは貸与の対象では無く購入(特定福祉用具)の対象です。
体位変換器は、あくまでも動かすことが目的の物に限られ、体位を保持する目的の体位変換器は介護保険での貸与の対象になりません。
入浴用補助椅子は座面の高さが35cm以上の物でないと介護保険の特定福祉用具販売の対象にはなりません。ちなみに入浴用補助椅子は介護保険での貸与の対象ではなく、特定福祉用具販売の対象です。

福祉用具は公益財団法人テクノエイド協会により種類別され、TAISコードが付与されている。
TAISコードは5桁の企業コードと6桁の福祉用具コードの組み合わせになります。

自立度の向上が必ずしも介護負担の軽減につながるとは限りません。特に寝たきりから回復した時や、つかまり立ちの状態の時には寝たきり状態よりも介護負担が大きく、福祉用具の適用が重要になる。

福祉用具貸与事業を行う場合は、福祉用具専門相談員を2名以上置かなければいけません。

福祉用具専門相談員の要件は、「厚生労働省令で定める基準に適合し、都道府県知事が指定する事業者により行われる福祉用具専門相談員に関する講習の課程を修了し、当該講習を修了した旨の証明書の交付を受けた」人である事です。保健師・看護師・介護福祉士などの特定の資格があれば福祉用具専門相談員として業務に従事できます。

指定福祉用具貸与事業者には、既に消毒又は補修がされている福祉用具と、それ以外の福祉用具を区別することが可能な施設が必要
指定福祉用具貸与に際して、利用者に実際に使用させながら使用方法の指導を行う。
指定福祉用具貸与に際して、貸与する福祉用具の機能、安全性、衛生状態に関し点検をする場合は実際に訪問して行う。
福祉用具導入後はモニタリング(どのように使われてどのように役立っているかどうかを調査)を行う事が必要ですが、タイミングは適宜必要に応じて行い、具体的な期間は決められていません。
福祉用具の修理は、福祉用具専門相談員でない専門的な技術を有する者に依頼しても良いですが、修理後の点検は福祉用具専門相談員が行われないといけません
福祉用具の整備は、点検と異なり、その用具を「標準の状態」に戻すことを指しており、整備を行って新品の状態に戻し、次の利用者に貸与します。

福祉用具貸与計画の作成について、特定福祉用具の購入と一緒に行う場合は一体なものとして1枚で作成しなければいけません。
福祉用具貸与計画はすでに居宅サービス計画( 介護保険サービスの専門家であるケアマネジャーが作成するケアプラン)がある場合は、その計画の内容に沿って作成しなければいけません。

介護保険の福祉用具サービスは、他のサービスと異なり、公共機関が基本サービス単価の下で公平性を担保して現物給付を行う一方、価格とサービスの競争を導入する「準市場」と呼ばれています
福祉用具貸与は、信頼される企業経営を目指すために必要とされる「法令順守(コンプライアンス)」と経営を監視・規律する「企業統治」が求められる。

福祉論理とは、組織体としてではなく、福祉専門職個人の倫理観です。目指すものは「人間の尊厳」と「社会正義」です。

福祉用具の選定とフィッティングは、対象者の障害の程度や身体の耐久性を把握しなければ、怪我や病状の悪化を引き起こすので、可能な限り回復期病棟のリハビリテーション担当者や訪問療法士から情報を集める事が重要です。

加齢に従って、新しいものを覚えたり学習する流動性知能は30代以降に徐々に低下するが、判断力・理解力など結晶的知能は60歳ごろまで高まります。

加齢によって視力の低下が起こる老眼は近くの物への焦点が合いにくくなり、網膜より遠くに焦点が合うようになる。

加齢による聴力の低下は、感音性難聴が多く、蝸牛や聴神経など内耳の機能の衰えによって起きます。

加齢による動脈硬化により、血管の内壁が狭くなり、また血管の弾力性が弱くなるため心臓の収縮期の血圧(最高血圧)が上昇しやすくなります。

加齢によって腎機能が衰え、健常者でも80歳で20歳代の約半分に低下します。
腎機能が衰えると薬物の排泄が衰え、薬の副作用が出現しやすく、6種類以上の薬を飲んでいる人は、転倒の頻度が2倍に増えると言われています。

加齢により、飲み込みに障害が起きやすく、誤嚥性肺炎を起こしやすい

高齢者は水分量が少なく、容易に脱水を起こしやすいので、のどが渇く前に水分補給が必要です。食事以外の水分補給が大切です。

高齢者の睡眠障害の原因としては、不眠症、うつ病、夜間頻尿、睡眠時無呼吸症候群、メラトニン(脳から出るメラトニンが睡眠を調整)分泌減少

活動性の低下や安静臥床が続くと、身体の機能が衰えて廃用症候群の症状が生じます。

寝たきりでは、身体の中でも骨盤部分の重量が最も重たいため、床ずれ(褥瘡 じょくそう)も発生しやすい。特に背中や足が曲がってしまった高齢者の場合は、身体にかかる圧力が大きくなり、床ずれ(褥瘡 じょくそう)が発生しやすい。床ずれ(褥瘡 じょくそう)の原因として低栄養が最も多い

車いすに座る時やベットで横になる場合、姿勢が悪いと苦しくて身体(筋肉)に緊張が高まる。クッションや体位固定具を適切な位置で使う事で効果が得られる。車いすの長期使用も疲れる原因になります。
身体(筋肉)の緊張は、呼吸・循環・嚥下・消化吸収・排泄(便秘)に悪影響を与える場合も多い。
エアマットは床ずれ(褥瘡 じょくそう)の予防にはなりますが、滑りやすく決して楽な状態では無く心地悪く呼吸がしにくく腹筋に緊張を与える。

椅子に座っている状態から立ち上がりやすくするには、足を手前に引いて、座を適度な高さにし、前かがみになるようにして立ち上がるのが良いです。

骨粗しょう症による骨折を防ぐため、転倒を予防する事も大切ですが、座る時のショックにも注意が必要です。

日常生活動作(ADL)とは、食事、移乗、整容(身だしなみを整え 洗顔・歯磨き・爪切り・髭剃り)、トイレ動作、入浴、平地歩行、階段、更衣、排便管理、排尿管理などをいいます。

手段的日常生活動作(IADL)とは、バスや電車を使っての外出、日常品の買い物、食事の用意・食事、掃除洗濯などの家事、請求書の支払、貯金の出し入れ、年金の書類への記入、新聞を読む、本を読む、健康についての番組や記事への興味、友人の家を訪ねる、家族や友人の相談にのる、病人を見舞う、若い人に自分から話しかけるなどを言う。

生活の中の医療的・社会的・生活習慣的(地域的)、時代的、家庭的、経済的、自然的、宗教的要素は患者とのアセスメントに重要です

認知症とは日常生活や社会生活が営めなくなっている状態です。画像診断(CTやMRI)で発見できます。

認知症の原因で一番多いのは、アルツハイマー型認知症で、脳内の神経細胞が壊れ、脳が次第に委縮して、アミロイドβタンパクの沈着が出現します。
レビー小体型認知症は最近増えていて、脳にレビー小体が沈着し発病します。幻覚・妄想がありパーキンソン症状が併発します。

認知症の障害について、必ず見られる症状(中核症状)としては、記憶障害・見当識障害(今いる時間と場所がわからない)・失認(正しい認識ができない 家族の顔がわからない、近所で道に迷う)・失行(物の使い方がわからない 上着をうまく着れない)・失語(言葉が出ない)・実行機能障害(目的に合った買い物ができない)などがある。

認知症の障害について、必ず引き起こされる症状ではない症状(周辺症状)としては、心理症状(意欲低下・抑うつ・不安や焦燥・興奮・妄想)、行動症状(繰り返し訴える・暴言・暴行・大声・徘徊・不潔行為・食べられない物を食べる)などがある。

認知症の人と接する時には、患者の生活歴を把握し、患者の尊厳を保持し、ちょっとした役割をもたせ、達成感や自信をもたせる事が重要。

医療福祉分野について「介護保険法」によって、人はかけがえのない存在として尊重される尊厳の保持が明文化された

医療福祉分野について、日本国憲法ではプライバシーの保護を幸福追求権として保障されていて、医療・介護従事者には守秘義務が規定されている

身体拘束禁止の規定について、緊急やむを得なく身体拘束できる場合の対処として、切迫性(本人及び周りに生命・身体に危険を及ぼす可能性がある)、非代替性(代替の介護方法が無い)、一時性(身体拘束・行動制限が一時的)の3つの要件をすべて満たすことが必要です。
身体拘束禁止の規定について、緊急やむを得なく身体拘束できる場合の判断について、ルールや手続きを定めておき、要件に該当しなくなった場合には直ちに解除する。
なお、身体拘束に関する記録が義務付けられています。

虐待とは、身体虐待だけでは無く、心理的虐待も含みます。
事業者以外の介護者(養護者)による虐待について発見した場合、生命または身体に危険が生じている場合には通報義務がありますが、生命または身体に危険が生じていない場合には通報義務はなく通報は努力規定です。
介護事業者の従事者による虐待について発見した場合は、生命または身体に危険が生じていない場合でも通報義務があります

介護保険法により、介護予防・日常生活支援総合事業は市町村が中心になって行われます。

介護の基本は、安全・安心・快適(安楽)・自立です。
できる事はなるべく自分でできるようにする。

誤嚥を防ぐために、安定して座位の姿勢をとることが重要。

入浴は自分の手で温度を確認してから,末梢(足元)から徐々に上(中枢)に向かってお湯をかける。
片麻痺の場合は健側の足から入る。

衣服の着脱は脱健着患(脱ぐのは健側から、着るのは麻痺側から行う)

ベットで水平移動する場合は膝を立て、腕を組むのが基本です。

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