若い女性に役立つ医療保険を調べてみました

2018年1月5日

娘から結婚を機に保険に入ろうかと相談を受けたので調べてみました。

結婚する女性については、妊娠・出産に纏わる入院が危惧されます。 妊娠悪阻(重症のつわり)や、切迫早産・流産の危険による安静入院、妊娠後の定期健診時に、早期の子宮頸がん(上皮内がんや頸部異形成)や乳がんが発見された例も結構多いそうです。
そういう意味では結婚する女性にとっては医療保険が大切になります。

基本として、健康保険傷病手当金と高額療養費制度の事は把握しておかなければ保険の選択は始まりません。
健康保険傷病手当金
社会保険で病気や怪我で仕事を休んだ時(3日以上連続で給与が貰えない場合)
1年6か月まで、収入の3分の2の傷病手当金が支給
高額療養費制度
その月の1日から月末までの1病院の窓口の医療費負担が57600円(収入によって金額違う)を超えた金額は申請により返還される。
差額ベッド代や先進医療などの保険外診療は全額自己負担となり、高額療養費制度の対象外です。

それと最近の医療制度の影響で入院日数は短くなっていて、ガンの場合は通院での保障が重要だということは知っておく必要があります。

三大疾患は急性心筋梗塞(心疾患)、脳卒中(脳疾患)、ガンが対象なのですが、心疾患でも狭心症や心不全、心筋症が含まれていたりいなかったり、脳疾患でも保険会社によって範囲が違うし、ガンも上皮ガンが含まれていたりいなかったりしてで、三大疾患を特約で付ける場合は、そのあたりも選ぶポイントになります

わが家にピッタリな保険の選び方 [ 末永 健 ]
保険完全ガイド2017(普遊舎)
日経トレンディの最強の保険・ムダな保険
別冊宝島のよい保険・悪い保険2017年版

を参考にしたのですが、医療保険関連については

わが家にピッタリな保険の選び方 [ 末永 健 ]
奨める保険はガン保険、都道府県県民共済
契約しない方が良い保険は三大疾病保障、1000日入院保険、各種医療特約、女性向け医療保険、子供向け医療保険

保険完全ガイド2017(普遊舎)
共済保険は保険料が安くて年齢による差が無く、60歳以下なら保険金もそれなり
女性が結婚したらがん保険など医療保険が重要
がん保険は入院時・手術時よりその後の通院の治療費に対する保障の有無が重要
若い独身男女は医療保険だけで充分
医療保険はオリックス生命の新CUREがお奨めという事でした。2位は新・健康のお守り
女性用の病気に強いのは損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の新・健康のお守り
ガン保険のお奨めはチューリッヒの終身ガン治療保険プレミアム、2位はオリックス

日経トレンディの最強の保険・ムダな保険
医療保険ではオリックス生命の新CUREがお奨め1位で2位は新・健康のお守り
女性向けの医療保険では東京海上日動あんしん生命のメディカルKit NEOが、女性病保障
特約があって、心疾患の範囲が広く、抗がん剤治療にも対応している
ガン保険のお奨めはチューリッヒの終身ガン治療保険プレミアム、2位はメットライフ

別冊宝島のよい保険・悪い保険2017年版
医療保険はオリックス生命の新CUREがお奨め、2位は新・健康のお守り
ガン保険はオリックスのBelieveがお奨めで、2位はAIG富士生命

というのが主な内容でした。

知人にお奨めの医療保険のパンフレットを届けていただいたので、較べてみました。

27歳女性で、入院保障は1日1万円で最高60日まで、手術給付金1回10万円、先端医療給付金あり、ガンの時の通院保障があるという条件で較べました。

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の「新健康のお守り」  月額4032円
第一生命グループのネオファースト生命の「ネオdeいりょう」  月額3654円
チューリッヒ生命の「プレミアムDX」  月額2682円
オリックス生命の「新CURE」  月額3737円

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の「新健康のお守り」とオリックス生命の「新CURE」のガン通院特約はガン一時金特約とセットでないと加入できないようです。

この条件だと、チューリッヒ生命の「プレミアムDX」が一番安いです。但し通院給付金はガン専用でなく120日間に限られていて30回が限度なので物足りなさを感じます。
去年の4月に低金利の影響での保険料の改定があって、他の保険会社が20%程度値上げしたけどチューリッヒ生命は値上げをしなかったということもあって、雑誌の評価と違う結果が出たのかもしれません。
保険料は2年に1回、4月に料金改定があり、今年の4月には各社の料金の改定が予想されるそうです。

医療保険で最安値のチューリッヒ生命の「プレミアムDX」でも50年加入すると160万円を超えます。いつやめる事もできますが、保険料は契約した金額を定額で払い続ける事になるので若い時に契約した方が、毎月払込む保険料は安く、1度やめて再契約すると保険料は高くなります。
病気は高齢者になればなるほど確率が高くなります。つまり医療保険は高齢になるにしたがって必要度を増します。その時が近くなってから医療保険に入ろうと思うと保険料がとんでもなく高くなっているという事です。
ちなみに70歳で同じプランだと月額11262円になります。なんと27歳の時の4倍です。
でもこのプランでの医療保険って、1回手術して60日入院しても70万円しか給付されないので、80歳まで加入するとして、手術して60日入院だと2.3回、手術して30日だと4回で、やっと払い込んだ保険料が返ってくるという計算になります。ちょっと割に合わないですね。

税金面では、医療保険は介護医療保険控除として控除でき、1年の最高控除額は4万円です。

80歳で払い込みが終了で終身で補償されるプランもありますが、保険料の月額が15%程度高くなります。これは便利かなと思いますが、将来的に医療内容も変わるし、途中でやめるかもしれないので、その時代に合う保険に入りなおした方が良い場合もあり、どちらが良いとは判断できません。
病気になった時には保険料が免除になるプランもありますが、保険料の月額が2割程度高くなります。それくらいのお金は貯金して備えておいた方が賢いと思います。
入院一時金10万円の特約も保険料の月額が3割程度高くなります。これも自分で貯金して備えておいた方が賢明です。
三大疾病入院期間無制限だと保険料の月額が1割程度高くなるけど、実際には最近の医療制度は長期入院をさせてくれないシステムになっているので無駄です。

不必要なオプションを加えて、保険料を高くするより、その分は貯金して、本当に困った時にだけ保障されるプランを選んだほうが有意義ですよね。

ふと気づきました。
わが家にピッタリな保険の選び方 [ 末永 健 ]では、医療保険の部門で共済保険がお奨めと書かれていましたが、保険を特集した3誌の雑誌には、共済保険については何も触れられていません。これって片手落ちなんじゃないかなあ。
共済保険は、その他の保険より安いし、保証内容も決して劣っていません。しかも余剰金が戻ってきます。
ちなみに県民共済の入院保障型は基本料が月額2千円で入院時に1日1万円(124日まで)で手術一時金は病気の種類によって2.5・5・10万円、先端医療対応(150万円まで)です。死亡給付10万円もあります。
新がん特約の保険料は月額千円で、入院制限なしで日額5千円プラス、通院保障1年(60回)2500円付き、がん診断時50万円、がん手術5・10・20万プラスです。

民間の保険会社にはガンの通院保障は期間無制限だったりするので必ずしも同条件では無いです。
共済保険の保障対象が終身でないのも、欠点かもしれません。
共済保険は64歳までなら年齢に関係なく保険料が定額なので、64歳以下で年齢が高い人は凄くお得ですが、若い人にとっては、年齢が高い人と較べてお得感は少ないかなあとも思います。

共済保険を無視するなんて雑誌って所詮商業主義で消費者の味方ではないんだなあと感じました。

知人に、希望するプランだと、県民共済も含めて、どの保険が良いか問い合わせしてみました。

チューリッヒ生命の「プレミアムDX」が一番安く、プランを基本的なものに絞って、他にガン保険に入るプランがお薦めだということでした。

医療保険は、チューリッヒ生命の「プレミアムDX」で入院保障1日1万円で最高60日まで、手術給付金1回10万円、先端医療給付金ありだと月額2062円。
県民共済と料金は、ほぼ変わらず、先端医療の給付限度は1回に15万円が限度で総額2000万円までなので、県民共済より優れています。
年齢がある程度高ければ県民共済の方が得だけど、若いうちはチューリッヒ生命の「プレミアムDX」が有利ということでした。確かにそうです。

チューリッヒのガン保険は、放射線治療給付金が月額10万円、抗がん剤・ホルモン剤治療給付金も月額10万円で終身保障、ガン診断50万円、ガン通院1日5千円、ガン先進医療128円、ガン時払込免除という内容で月額1678円です。

チューリッヒの医療保険とガン保険の両方利用すると月額3740円です。
女性の場合は妊娠・出産に纏わるリスクがあり、医療保険はあったほうが安心なので、医療保険に加入しておいて出産予定が無くなった時に解約すれば良いとの事です。
ガン先進医療特約と医療保険の両方に先進医療特約があるのですが、医療保険をやめた場合に、ガン保険に後で先進医療特約を加えるということはできないので先進医療特約はガン保険に付けるほうが良いようです。
ちなみに医療保険の先進医療特約には多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術、重粒子線治療、陽子線治療、前眼部三次元画像解析、実物大臓器立体モデルによる手術支援、硬膜外自家血注入療法などが該当し、ガン以外では眼科関係に少しあるという程度のようです。

医療保険の先進医療特約を外して、チューリッヒの医療保険とガン保険の両方利用すると月額3608円です。

このプランが良さそうです。

2018年1月20日

ネット保険のほうが安いのではないかと思い楽天生命について調べてみました。

楽天生命の医療保険は、入院保障1日1万円で最高60日まで、手術給付金1回10万円(病名によっては5万円)、先端医療給付金ありだと月額2783円です。
全然安くありません。チューリッヒ生命の「プレミアムDX」だと2062円です。

楽天生命にはガン保険単体というのも無いようです。

楽天生命は魅力ないです。

2018年3月25日

今日、娘がチューリッヒの医療保険とガン保険(両方で月額3608円)の契約をしました。
4月に、生命保険の保険料は値下げになるそうですが、医療保険とガン保険は条件も悪くなって保険料も値上げになるそうです。
ぎりぎりセーフです。

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