日別アーカイブ: 2009年9月13日

寺家キリコ祭りに行ってきた

前日の蛸島キリコ祭りに続いて今日は寺家キリコ祭りに行ってきました。寺家キリコ祭りのキリコは大きさ、装飾の豪華さは格別なものがあり日本一のキリコと言われています。
寺家は珠洲の中心街から自動車で30分程度かかりますので金沢からですと3時間程度かかります。
15:50に寺家の漁業協同組合横の駐車スペース(空き地)に着きました。寺家の町に入った途中の道には、祭礼のため片側交互通行になるとか、キリコの折り返し地点のため駐車禁止とか、祭礼で込み合うので駐車禁止などの掲示があちこちで目に付きました。駐車スペース(空き地)には、まだ駐車している自動車はほとんど無くて、道路や通路から離れている奥の眠りやすい場所に駐車しました。漁業協同組合横の舗装された広場には大きなキリコが置かれてました。この場所はキリコの乱舞も行われるので駐車してはいけません。
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寺家キリコ祭りは、夜から始まるので車中できまっし金沢の雑記町の原稿を入力して過ごしました。
漁協のキリコが一向に動きそうでは無かったので18:30に須須神社に行ってみました。キリコが1台だけ置いてありました。
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祭りの関係者の人がいたので、各町のキリコは何時に動き出すかと聞くと22:00に須須神社に集合するということでした。翌日の神輿の火くぐりは予定では7:00になっているけど毎年遅れるとのことでした。
とりあえず寺家漁協に戻りました。戻った途端に雨が強くなって外に出られないので1時間30分ほど眠りました。
起きて少したつと雨足も弱くなってキリコは21:00に寺家漁港を出発しました。雨もほとんど上がって夜空に星も見えました。
キリコにはゴムタイヤがついていて、早足で歩いていても追いつかないような速さで移動を始めました。寺家漁協のキリコは最初から須須神社に待機していたキリコ以外では一番最初に須須神社に到着しました。21:45には4台のキリコが勢揃いしました。
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22:00を過ぎたあたりで、雷や稲妻が何度もなり、怪しい雰囲気になってきて、雨が降ってきました。でも雨は短時間で上がりました。
23:00に2台の神輿が出てきて、キリコ1台ずつ丁寧にお祓いの祭事が執り行われました。
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23:20に2台の神輿が出発し、続いて最初のキリコが出発したのは23:30でした。
神輿は、前もって来ることを希望していた家に1軒1軒寄ります。来て欲しいという家は祭りが大好きな家なので、祭りを早く終わらせないようにと意味もあり、神主様を接待してひきとめて、なかなか帰そうとしません。キリコは大きいので基本的には横道に入ることはありません。県道28号線(幹線道路)の神輿がいる場所に近くに待機しています。待機している間も太鼓や笛は止むことなく続けます。
神輿が次の家に移るときは、ほら貝を吹いてキリコに知らせます。
そいうわけで、キリコが移動するのは早いのですが、町内を巡回するのは、ゆっくりゆっくりということになります。
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最初は須須神社から寺家漁協の方向へ進み、寺家漁港前には1:00に到着します。寺家漁港前の広場では1台1台キリコの乱舞が行われます。寺家漁港前の広場では食事休憩があり、2:00に須須神社方向に向かって進んで行きます。
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1:30頃から再び雨が降り出してきて、漁港漁港横の駐車場に戻って、車の中で眠る準備をしました。雨の中を2:00に出発して須須神社方向に向かうのを確認して眠りにつきました。前日は浅い眠りでしたが、この日はかなり深い眠りにつきました。この後、朝まで強い雨が続いていたようです。
5:00に起床して、再び、寺家キリコ祭り見学に出かけました。キリコ祭りは夜も良いですが、朝も見所があり見逃せないのです。
5:10に出発する頃には、雨もちょうどあがりました。キリコがどこにいるかは、太鼓や笛の音ですぐにわかります。この時間になると結構明るくなってきていました。5:25にキリコの行列を発見しました。あれだけ雨が続いていましたが、キリコを曳いている人の服はびしょ濡れというわけではありませんでした。途中で曳く人は交代しているようです。
5:50頃には朝日が昇り朝焼けがきれいになってきました。その時間には、せいじかわばし(川にかかった橋)の近くで、休憩をとっているのですが、道路がカーブになっていて朝日と朝焼けをバックにした4台のキリコが構図良く配置し、とても美しい光景でした。当日の朝日と朝焼けは格別に美しく、地元の人が何十年も祭りをやっているが、こんなに朝日と朝焼けが美しい寺家キリコ祭りは初めてだと言ってました。
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休憩の間に、地元の人が話していたのが聞こえたのですが、キリコの組み立ては毎年、当日朝に須須神社で組み立てられるのですが、今年は前日の夜から当日朝まで雨天だったので、キリコ巡回をするかどうか迷っていて、お昼に雨があがってから、キリコを組み立てる決断をしたそうです。
ちなみに寺家キリコ祭りは、毎年天気に恵まれず、キリコの雨よけの幕を使わなくてすむ年は、ほとんど無いそうです。
6:20に、せいじかわばしを出発し6:50に須須神社前にキリコが到着しました。
7:20に一度、1台のキリコが鳥居の横を通って須須神社の参道に入ったのですが、ここで1人の人がクレームをつけて口論が始まりました。どうも神輿がまだ家を周り終わってないので、キリコが神社内に入るのは間違っているという事だったようです。
結局、キリコは須須神社の外に一旦出て、須須神社の前の通りを何度も往復しながら神輿が須須神社に入るのを待っていました。
7:40に神輿が須須神社の参道に入って、続いてキリコが須須神社の参道に入り、7:55に4台のキリコが須須神社の参道に揃いました。
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同時に約100mの長さに敷かれた藁に火をつけて2台の神輿が火の中を通りました。火のついた藁の上を走るのは熱いので、駆け足で通り抜けます。神輿が駆け抜けた後、地元の火から、藁の火が残っているから、もう一度戻るように促され、今度は逆方向に駆け抜けました。再び、地元に人から、もう一度通るように促され3度目の火の中の通る抜けが行われました。藁の敷かれた中間ぐらいの場所にいたので、両側から駆けてくる場面を見ることができました。
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5分間の火くぐりが終わると8:05から1台のキリコが須須神社前の広場に入り回転などの乱舞がはじまりました。すこししてから2台目のキリコが広場に入場し、2台一緒に乱舞を行いました。須須神社前の広場の最後のキリコ乱舞は2台ずつで行われ8:40には今まで乱舞していた2台のキリコは参道のほうに戻り、残りの2台のキリコと入れ替わって乱舞が続けられました。結局10:00ごろまで祭りは続けられたようです。
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8:50に須須神社を後にして歩いて10分の寺家漁協の駐車場に戻り帰りました。
キリコの巡回は、県道28号線の寺家漁協と三崎郵便局の間の範囲のようです。

寺家キリコ祭りを見終わって,国民宿舎 能登やなぎだ荘で入浴し帰りました。

海の銭湯 海浜あみだ湯

曽々木方面の観光スポット周遊を終えて、再び珠洲へ戻りました。
とりあえずお風呂に入りたいということで、珠洲近辺にある唯一の(?)銭湯「海の銭湯 海浜あみだ湯」に行きました。でも「海の銭湯 海浜あみだ湯」は14:00からの営業なのでまだ営業していませんでした。仕方ないので近くにあるショッピングセンターに行って食事の調達に行きました。

そうこうして時間をつぶして14:00を過ぎたので「海の銭湯 海浜あみだ湯」に再び訪れました。「海の銭湯 海浜あみだ湯」は自動発券機でチケットを購入します。料金は大人が420円でした。休憩スペースは男女共用になっていました。受付でチケットを渡して入りました。石鹸やシャンプーなどお風呂に必要なものは販売もしています。開店早々、結構入浴していました。
「海の銭湯 海浜あみだ湯」には、各種ジェット式の浴槽や泡風呂、普通の浴槽、海が見える風呂、サウナ(別料金)、日替わりの湯もあり、今日の日替わり湯はブルーベリー湯でした。全体的にミニスーパー銭湯という感じでした。ブルーベリー湯では身体を洗わないようにと書かれていて、かなりぬるいお湯でした。
他の浴槽はちょうど良い湯加減でした。
お風呂を上がって、休憩室で新聞を読もうとしたら、置かれていたのは1日前の新聞でした。今日の新聞はありませんかと尋ねると、入れ替えておくのを忘れてたということで当日の新聞を出してくれました。新聞をゆっくり見ました。前日の蛸島キリコ祭りの狂言の記事が掲載されていました。
奥能登に来て低料金のスーパー銭湯があるというのはありがたいことです。
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鉢ヶ崎に鉢ヶ崎温泉すずの湯という施設もあるのですがお風呂に1100円というのは行く気がしません。

曽々木海岸近辺の観光スポットを周った

前日に蛸島キリコ祭りに行って,寺家キリコ祭りが始まる時間までに時間があったので,曽々木海岸の観光スポットを周ることにしました。
最初は平時忠の墓に行ってきました。平時忠の墓は国道249号線沿いを珠洲から曽々木に向かい大谷峠を過ぎた辺りにバス停のある大きな駐車場があり,看板も大きいので見落とす心配はありません。
階段を最後まで下りたところに平時忠の墓群があります。でも平時忠の墓は戸を閉められていて塀越しでしか見ることはできません。平時忠の墓は大小の石塔がいくつもたてられていました。
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平時忠の墓を見てから曽々木に出て,道の駅すず塩田村に寄りました。道の駅すず塩田村には綺麗なトイレと展望台と塩田資料館や塩作り体験などの施設がありました。道の駅すず塩田村のトイレは水が流れっぱなしで循環式のトイレで排水は一切外に廃棄しないクリーンなトイレだということでした。塩田資料館は以前は300円だったのですが現在は100円に値下げしたようです。
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道の駅すず塩田村で,この文章を入力したりして,かなりの時間を過ごしました。そうこうしてると雨が上がってきたので,曽々木海岸の観光スポットの撮影をして,目的地の時国家と上時国家を見に行きました。
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時国家は下時国家とも呼ばれています。時国家では囲炉裏に火をつけてくれて中を案内してくれました。建物自体に豪華さはありませんでしたが,造りがしっかりしていて見事なものでした。時国家は建物もりっぱなものですが,庭も見事です。山水回遊型の庭園で手入れもされていて見ごたえがあります。
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予定外だった曽々木海岸の撮影もしていたのが失敗で,上時国家に行った時には雨が降り出しました。しばらく待っていたのですが,なかなか雨があがらず仕方が無いので入館しました。上時国家は,内装が豪華な感じで寺院を見学しているような感じでした。上時国家は録音したテープで説明すようなシステムになってました。
上時国家の庭も滝がある山水回遊型の庭園で見事なものでした。池は水面が水草で
覆われていて,池と地面の境目が明確でなかったのは残念に感じました。
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時国家と上時国家を見学して、きまっし金沢で能登の観光スポットをほぼ完璧に網羅することになります。やったー!

蛸島キリコ祭りに行ってきた

蛸島キリコ祭りのキリコは特別に豪華で美しいと聞いていたので,明るい内に見ておきたいということで,金沢を早めに15:10に出発しました。蛸島キリコ祭りは9月10日と11日に行われますが,今回は11日が金曜日で狂言も行われるということで11日に行きました。
白尾から能登有料道路に入って能登空港ICに着いたのは16:45でした。
そのまま珠洲への標識に従って行きます。珠洲には以前,何回か行った事はあるのですが,その時より道路が随分整備されていて,ほとんど市街地を通らずに効率よく通れました。
珠洲市に入ると,今度は鉢ヶ崎海岸への標識に従います。蛸島に近づくと,狼煙への道と蛸島漁港への道に分かれますので蛸島漁港への道を行きます。
前もって駐車場の場所と,キリコの経路を聞いていたのですが,その説明によると駐車場の蛸島漁協への道とキリコの経路が重なっていたので自動車が入れるか不安でした。途中,祭礼のため自動車の進入をご遠慮願いますとの掲示もあったので,不安がいっそう深まりました。
前の自動車もそのまま入って行ったので付いていったのですが,とこに何事も無く,17:40に蛸島漁協の駐車場にたどり着きました。結局2時間30分で着きました。
蛸島漁協近辺には自動車を駐車できる場所がいっぱいあり,駐車場に関しては何も心配いらないようです。17:40よりキリコの巡回に同行したのですが,蛸島漁協への広い道路は通らなかったので,時間に関係なく蛸島漁協にはたどりつけるようです。
蛸島漁協に着くと太鼓の音が聞こえてきて,すぐ近くにキリコの行列がありました。蛸島キリコ祭りのキリコは日本一美しいと言われるだけに,装飾や絵は豪華で立派でした。
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蛸島漁協は高倉彦神社からも近いので駐車場としては本当に便利な場所に位置します。
キリコの行列は,最初に太鼓,次に神輿,その後にキリコの順に巡回します。キリコは14台巡回していました。太鼓も神輿もキリコも車輪がついたもので,移動はそれほど大変では無いようですが,ゆっくりゆっくり休みながら巡回します。
先頭の太鼓は,早く移動できないように前に座ったりして通行を妨害しているような感じです。
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19:35に濱田漁業の前で,すべてのキリコが勢揃いして休憩します。その間もキリコの上の太鼓は打ち続けられます。
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19:55に濱田漁業からUターンして高倉彦神社へ向います。その間も急ぐことなく,ゆっくりゆっくり巡回を続けます。
高倉彦神社はどうなってるのかと,21:20に先回りして見に行くと,すでに3台のキリコが到着していました。このキリコは他のキリコと別行動をとっていたようです。
3台のキリコは1台ずつ担いで乱舞を始めました。
町内巡回の時には車輪をつけて移動しますが高倉彦神社の境内では担ぐようです。担ぐ時には人数も増えて1台を50人程度の人で担ぎます。この時には他の町の人も一緒に手伝うようです。
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21:40にもなると高倉彦神社の境内も人が増え,ざわざわしはじめます。
高倉彦神社境内の舞台で蛸島キリコ祭りの人気演目の狂言が始まるのです。狂言は3人の二十歳の男性によっておこなわれます。
予定ではキリコが全部,高倉彦神社に勢揃いしてから狂言が始まるのですが,町内を巡回しているキリコが遅れていたので,予定の時間(22:00)になると狂言が始まりました。
22:10に口上が始まり20分間,昔言葉で話し続けます。その後,跡取り息子と船頭とのかけあいが続き,ちょうど1時間たって23:10に狂言が終わりました。狂言には動きは少なく,同じ動きを何度も繰り返すのが印象的でした。
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高倉彦神社の舞台の裏手には1箇所トイレが設置されているので,見学者も利用可能でした。
狂言が終わると,高倉彦神社の外で待機していたキリコが入場し始めるのですが,ここでも,ゆっくりゆっくり移動するので先頭の太鼓が高倉彦神社の鳥居をくぐったのが23:30でした。
キリコは高くて鳥居をくぐれないので迂回して高倉彦神社に入ってきます。
キリコは1台ずつ神社に入ってきて,担いで乱舞します。
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24:40すべてのキリコの乱舞が終了して,1台ずつ自分の町に帰って行きます。

駐車場に戻ると,少しずつ雨が降ってきました。雨は朝まで降り続きました。
朝に高倉彦神社近辺の位置関係を確認するために散歩をしてきました。空き缶やタバコの吸殻が置きっぱなしで,結構ちらかってました,寺家祭りは夕方から始まるので,珠洲と曽々木近辺で行った事の無い観光スポットを周ることにしました。